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背中を預けられる仲間との
からりとしたチームワーク

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

長崎県の五島列島・福江島。

この人口3万2千人ほどの島に、今年の8月、「カラリト五島列島」という場所がオープンしました。

ホテルのほか、島民も気軽に立ち寄れるカフェ&レストラン、島を遊び尽くすアクティビティなどを提供。中長期滞在向きの部屋もあって、ワーケーションやお試し居住に利用することもできます。

今回は、ホテル部門のマネージャーをはじめ、ホールやキッチン、レセプションのスタッフを募集します。

遠浅の海を望むロケーションや、自然と調和する気持ちのいい空間。ハードの面でも充実した施設になっていますが、働く人たちはみな、「人に会いに帰ってきてもらえる場所にしたい」と話してくれました。

オープンしたばかりの施設をともに育てていく、“背中を預けられる仲間”を探しています。

 

カラリトの取材はおよそ半年ぶり。前回はオープニングスタッフの募集で、もともと企業の保養施設だった建物以外の新築部分は、まだ基礎工事を進めているような状態だった。

あれからどんな形になったのだろう。ワクワクしながら旅支度を進める。

福江島へは、長崎港からジェットフォイルで1時間半弱。

港に着くと、カラリトのロゴが入ったスカイブルーのワゴン車に乗って、代表の平﨑さんが迎えにきてくれた。

「この車に乗ってると、どこにいてもすぐ見つかります(笑)。宣伝になるからいいんですけどね」

港から15分ほどで、カラリトのある大浜海水浴場が見えてくる。たしか、あのあたりに…お?

おおー!

半年前にはおぼろげな姿だった建物が、ちゃんと建っている!

「想像以上にいいものができました。あとはどういうふうに魂を吹き込んでいくか、ですね」

中央のかまぼこ型の空間がレストランとレセプション。その両サイドに海を望む宿泊棟があり、中庭を挟んだ向こう側には、冷蔵庫や洗濯機、キッチンを完備したメゾネットタイプの部屋が6室並んでいる。

海と建物のあいだにはウッドデッキが続いていて、ここでぼーっと海を眺めるのも気持ちよさそう。大浴場には露天風呂も。

館内を一通り見せてもらったあとで、あらためて平﨑さんに話を聞く。

以前は東京の不動産デベロッパーで働いていた平﨑さん。

共同創業者の3名とともに“飾らない自分にかえる、晴れやかな時間”を広げていきたいと、カラリトを立ち上げた。

「心の留め金を外して、人対人で話す機会って、どんどん減っていくような気がして。仕事の肩書きとか、大人だからこうしなきゃとか思っているうちに、おれって何がしたかったんだっけ?みたいな」

「年を重ねるにつれて身につけてしまったものから、少し離れてみる。その時間が心のセーフティネットになって、また次の日からがんばれる。そんな小さな変化が生まれていけば、社会ってもっとよくなっていくんじゃないかって思うんですよね」

気の置けない仲間やここで知り合う人と語りあったり、海を眺めながら自分と向き合ったり、おいしいものを食べ、ゆっくり体を休めたり。

ここで過ごす時間が、訪れた人の心をほぐし、ポジティブな波紋を広げていく未来を思い描きながら準備を進めてきた。

すでにいいメンバーが集まりつつあるものの、キッチンやホール、レセプションなどの各セクションでまだ人手が足りていないため、一緒に働く人を募りたい。

なかでも今回、とくに求めているのがホテル部門のマネージャーだという。

「繁忙期にどれだけお客さんに満足いただけるか、閑散期に何か手を打てないかとか。全体を見ながら収益や満足度を高めていく策を考える人が必要で。ホテル全体のオペレーションの構築も含めて担ってほしいんです」

現状は、チームのなかに長年宿泊業を経験してきた人はいない。だからこそ縛られない発想ができるのは強みでもあるけれど、マネージャーに関してはホテルサービスの経験を活かしてリードしてほしい。

そのうえで、経験にかかわらず大事にしていることがある。

「素直かどうかですね。一緒に働く人たちとは、背中を預けられる存在でありたいと思っていて。素直で、嘘つこうにもつけないような人なら、思い切って委ねられるじゃないですか。役員からは、『お前は背中預けすぎだ』ってよく言われるんですけど(笑)」

「スタッフ自身が“からりと”働いていないと、この開放的な空間も活きないと思うんです。キッチンもオープンだし、清掃スタッフも普通にここを通って挨拶して。スタッフ同士はもちろん、島の内と外から来た人同士の境界線もないような文化をつくっていきたいんです」

 

そんな平﨑さんの考え方に共感して4月に入社したのが、営業・マーケティング担当の貞包(さだかね)さん。

旅行会社でツアーの企画を5年、タヒチ島での現地ガイドを4年経験。コロナ禍で海外旅行がストップし、悶々とした日々を過ごすなかで日本仕事百貨の記事を見つけ、心機一転挑戦したいと思ったそう。

「タヒチって、海がすごくきれいな島なんです。だけどお客さんからの感想は、人がよかった、また会いに来たいというものが圧倒的に多くて。このカラリトでも、あらためて人とのつながりを大事にしていきたいと思っています」

島の外から人を呼び込むのが、貞包さんの主な役割。

実際にカラリトを訪れた人たちに対して、どんな体験を提供していけるのかについては、レストランやアクティビティなど、各部門と連携しながら考えていきたいという。

「一日2、3組限定の宿であれば、お客さんとの関わりは深めやすいと思うんです。ただ、この規模感で一度に100名ほどお迎えしたときに、いかに実現できるかが今後の挑戦で」

「ぼくは観光視点でのPRしか経験がないので、たとえばワーケーションや中高生の体験学習など、別の切り口からアイデアをもらえる人が来てくれるとうれしいですね。シェフを呼んで料理教室をしてもいいし、個人的にはいつか映画祭をやりたいと思っていて」

観光客だけでなく、島民も気軽に参加できるイベントが増えたら、交流も自然と生まれていきそうですね。

「そうですね。ここを拠点に、島内外の人がいろんな楽しみ方をできる場をつくっていけたらと思っています」

佐賀県出身の貞包さん。熊本県出身の平﨑さんと一緒に企んでいることがあるそうだ。

「九州っていうワードを、世界の観光都市と同じレベルで広めたいと20代のころから思っていて。食べものもおいしいし、豊かな自然もあるし、人もいい。長崎とか福岡ではなく、九州。もし共感してくれる人がいれば、一緒に九州愛を語りたいです(笑)」

会社としても、今後九州内で2030年までに10の拠点を構えていく計画。ゆくゆくは出身県で新拠点のオープンに携わっていくこともできるかもしれない。

 

レセプションマネージャーの山田さんは長崎県出身。

はじめて福江島を訪れたのは、19歳のときだった。

「夕やけマラソンって、毎年やってるイベントに出たんです。そのマラソン中にお腹が痛くなってしまったんですけど、沿道の人に助けてもらったり、民泊させてもらったおばあちゃんが温かく迎えてくれたり。すごく素敵なところだなって印象があって」

長崎県内の旅館やリゾートバイト、京都のホテルなどで宿泊業の経験を積んでいくなかで、カラリトの最初のプレスリリースを見つけ、直接問い合わせたんだとか。

「五島での思い出もありましたし、ホテル以外のこともやってみたいと思って。カラリトは、地域貢献にも取り組んでいくことがその記事に書いてあって、平﨑さんのつくりたいもの、想いに共感した部分も大きかったです」

カラリトでは今後、宿泊代金の一部を自然環境の保護や子どもたちの教育などに充てる取り組みも実施していきたいと考えているそう。

レセプションはゲストの窓口。最初にカラリトらしさを表現する存在であり、訪れた人の生の声を各部署に届けていく意味でも、大事な役割になってくる。

「このロケーションはひとつの売りだと思うんですけど、カラリトはやっぱり人ですよねって思ってもらいたい。島民の方も含めて、人に会いに帰ってきたくなるような場所にしたいです。五島全体を好きになってもらって、そこにカラリトもあればいいなって」

 

レストランマネージャーの松岡さんは、冠婚葬祭の仕事や都内のレストランでの仕事などを経て独立し、茨城県でブライダルの会社を経営していた方。

コロナ禍でブライダル業界が落ち込んできたなか、もう一度サービスの領域で新たに挑戦したいと思い、自身の会社を畳んでカラリトにやってきた。

「夢がありまして。いつかもう一度結婚式の事業をやりたいんです。ここでなら、新規開拓していくむずかしさも、地域との付き合い方も学べる。カラリトの一員になれて本当によかったですし、せっかく来たからには、仕事も暮らしも全力で楽しみきりたいと思っています」

ウェディング、この場所でもできそうですよね。

「そうなんです。ウッドデッキも使えるし、この空間もチャペルにしたら最高ですよね。いろんな使い方ができると思うので、ゆくゆくはそういうプランもつくっていきたいです」

このフィールドでいろいろと挑戦していきたい、と笑顔で話す松岡さん。

そんなふうに、普段の主担当から離れたところでも、それぞれの経験や得意なことを活かして新たな仕掛けを考えていけるといい。

松岡さんは、どんな人と働きたいですか。

「ホールに関しては、ありがとうと素直に言える人です。何か手伝ってもらったときも、すいませんをありがとうに変えて、気持ちの良い感情を交換しながらサービスしていきたい。技術はあとから身につくので、その姿勢をまず大事にしたいですね」

 

最後に話を聞いたのは、料理長の大友さん。

昨年の4月に福江島にやってきて、島でとれる食材や生産者さんのことを知りながら、メニュー開発などの試行錯誤を重ねてきた。

「一次産業と近い関係性で料理できるのがおもしろいですね。五島は食材も豊富だし、知れば知るほど好奇心も湧いてきて、知識も広がっていくような環境だと思います。釣ってきた魚をその場で捌いて料理したり、自分でつくったハーブを料理に織り交ぜたり、提供方法にもこだわりたいですね」

五島に来てから、やりたいことが増えたという大友さん。

コース料理に加えて、五島らしいアラカルトのメニューも充実させたいし、何より生産者さんの想いやこだわりをもっと伝えられるようにしていきたいという。

グランドオープンを目前に控えたタイミングとあって、この日は常に忙しそうに動き回っていた。新しい人が入り、体制が整ったら、構想も少しずつ形にしていけると思う。

「五島でやりたいことがある人に来てほしいですね。この環境に興味があれば、料理も接客もどんどんよくなっていくと思うので」

スタッフの多くは、まだ出会って2ヶ月ほど。それでも、不思議と長く一緒に働いてきたようなチーム感を感じました。

理屈じゃなくて、感覚や価値観の部分で多くを共有している人たちだと思います。興味が湧いたら、ぜひ直接会って話してほしいです。

(2022/8/11 取材 中川晃輔)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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