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モノサスはWeb制作やマーケティング、フードビジネスなど、さまざまな事業を行っている会社です。
ビジョンを掲げるというより、集まったメンバーが力を発揮できることや、それぞれのライフスタイルに沿って仕事をつくってきました。
業務内容も、働く場所も、興味関心も人それぞれ。
そんなメンバーに共通しているのは、「ともに生きていきたい人たちと働く」こと。
社内のメンバーも外部パートナーも、クライアントも。お互いに関わり合いたいと思う人たちと、よりよい仕事をしたいと考えています。
今回メンバーを募集するのは、クライアントに常駐し、マーケティング支援を行っているチームです。そのなかで、クライアントのプロダクトを導入している企業を取材し、活用事例を紹介していくプロジェクトを担うことになります。
編集やプロジェクトマネジメントの経験があるに越したことはありませんが、このチームにフィットするのは、いい仕事をするために、いいコミュニケーションを大切にする人。
広い視野を持って働ける人に向いている仕事だと思います。
向かったのは、東京・代々木。
モノサスの本社は、代々木駅から歩いて10分ほどの住宅街のなかにある。
「うちのチームは今、基本的にリモートで働いています。代々木にメンバーが集まるのって、1年ぶりなんじゃないかな」
最初に話を聞いたのは、マネージャーを務めている上村(かみむら)さん。
横顔ならば写真掲載OKという上村さんは、ちょっと照れ屋でサバサバとした感じの方。
大手のコンサルティング会社で一緒に仕事をしていた先輩が立ち上げたモノサスに入社したのは、会社がはじまって間もない頃のこと。
「コールセンターの窓口、Webのコーダー、ディレクター。コンサル業務のサポートをしていた時期もあります。モノサスにはいろいろな事業があるし、私自身も社内でポジションを転々としてきました。仕事の好き嫌いはあまりないというか、自分ができることでちゃんと稼ぎをつくれるならやります、っていうスタンスなんです」
そんな上村さんが5年前から関わりはじめたのが、外資系大手IT企業のマーケティングチームの案件。
クライアントが開発したプロダクトを新たな企業に導入してもらえるよう、大小さまざまなイベントを開催したり、PRのための制作物をつくったり、導入事例を紹介したり。現在8名のモノサスメンバーとともに常駐して、マーケティングに関わることを幅広く担っている。
「モノサスのメンバーは同じクライアントの中でも、各々携わっているプロジェクトが異なります。それぞれクライアントのプロジェクト担当者とチームを組んでプロジェクトを任されていて、責任も仕事の幅も広いんです。事務的なことから制作のディレクション、営業活動もする。独立して仕事をする個人が集まっているようなチームです」
細かな仕事を依頼されるというより、求める結果を提示され、プロセスやアプローチ方法は自分で考え実践する。
広い裁量のなかで自由度の高い仕事ができるぶん、責任と求められる結果はシビアでもある。
上村さん自身は担当するプロジェクトを持ちながら、モノサスから常駐しているチームのリーダーとして、全体のマネジメントも担っている。
「私自身、モノサスで融通を利かせてもらいながら働いてきたこともあって、仕事に合わせるというより、ライフスタイルに合わせて仕事を変えていってほしいと思っているんです。育児や介護、自分の体調、いろんなことがあるじゃないですか。幸いクライアントに理解があるし、お互いに仕事をチューニングしながら働くようにしています」
常駐してクライアントワークをすると聞くと、あらかじめ決められた仕事をするための要員として働くようなイメージがある。
けれどここでは、クライアントのチームの一員として、仕事の内容だけでなく、どう進めるか、どう働くかも相談し合える関係を構築することができている。
ともに気持ちよく働く関わり方、チームのあり方は、クライアントから学ぶことも多いそう。
「チームのメンバーも、今のクライアントや仕事に育ててもらった実感があります。この仕事をするまでは、私、マネージャーなんて絶対やらないって思っていたんです」
「一人ひとりスキルもあるし、割と自分で考えてやれる人が集まっている。そのなかでも、制作ディレクションは一流とか、数字がよく見えるとか。それぞれ得意なことを伸ばしていけば、よりいい仕事ができるようになる。裏方として、みんなを輝かせるためのステージをつくることならできると思って、マネージャーという役割を引き受けています」
チームの一員であり、今回募集する人が担当することになる事例制作の役割を担っているのが畠中さん。
質問にハキハキと答えてくれるのが印象的な方。
「以前はいわゆる大企業で働いていたのですが、組織に馴染むことができなくて飛び出してきました。6年前から常駐しているクライアントがオープンな雰囲気で、周りにサポートしてもらいつつ、しっくりくる環境で働かせてもらっています」
「最初はイベントのサポートをしていたんですが、当時のマネージャーにも、常駐先のクライアントにも、編集に携わる仕事がしたいっていう意思をずっと伝え続けていたんです。今思うと、めんどうなやつだったでしょうね。言ってしまえば外注スタッフである私の発言も受け止めて、働きたいと思える状況を整えてもらえるって、なかなかない環境ですよね」
現在はチームを組んで動いているものの、当時、事例制作の担当は1人だけ。持ち前の芯の強さを発揮しつつ、進め方もクオリティも、手探りしながら仕事をつくってきた。
マーケティングチームだけでなく、クライアントの営業担当やライターさんなど制作チームと編集方針について相談したり、取材先との調整業務をしたり。Web上で読める記事や映像というかたちでアウトプットするところまで、事例制作に関わるすべての業務を担当している。
「ビジネスやサービスなど、なにかをつくり出している人に話を聞くのはおもしろいですよ。どんな課題があって、どう解決して、どのような成果を生み出したのか。利用しているプロダクトが同じでも、導入の背景が違うだけで物語が違ってきます。自分が持っている常識がくつがえされるような話を聞くこともありました」
「大変なのは、コミュニケーションに気を遣うことですね。さまざまなステークホルダーがいるなかで、より最適な制作物をつくるためには、妥協できないこともありますから。発言やメール1本送るのにも、緊張感を持って仕事をするようにしています」
畠中さんはこの春、今の役割を離れ、育児に専念する期間をとることを決めている。
これを機にチームやモノサスを離れるという選択肢もあるけれど、落ち着いたら、また戻ってきたいと考えているそう。
「入社早々常駐しているから、モノサスの人たちのことをまだよく知らなくて。それってもったいないなって思うんですよね。それに、同じチームの人たちのことはとても好きなんですよ。みんな個性は強いけど、ちょうどいい距離感で仕事をしていて、すごく気持ちがいい。自分勝手ながら、また一緒に働きたいと思っているんです」
近すぎず、遠すぎず。それぞれ自立して仕事をしていながら、困ったら相談できる。
そんな味方がいる安心感は、ぐいぐいと仕事を進めていく地盤みたいなものなんだと思う。
「あとはなにより、クライアントであるマーケティングチームの人たちは、社員や外注分け隔てなく、小さな成果でも常に人を褒めるんです。この仕事は彼女がやりました、すばらしいですって、それぞれの仕事をリスペクトしてくれる。気持ちよく働けるし、次もがんばらねばと思わされるというか。そういうカルチャーのなかで働けたことは、私にとってすごく大切な経験になりました」
チーム内でもクライアントとのあいだでも、お互いにいい仕事が生まれる空気が醸成されているのが伝わってくる。
その関係が成り立つには、モノサスのメンバーがクライアントの信頼を得るだけのクオリティで仕事をし続けていることが前提にあると思う。
チームのなかでイベントの制作物まわりを担当している山内さんも、9年間この仕事に携わり、結果を出し続けてきた方。
「グローバルで決まった方針と目標が降りてきて、具体的なプランがある程度練られたものに対して我々が動くという感じで仕事が進んでいきます。僕の場合は大規模なイベントの企画サポートからWeb制作、当日使う原稿やスライドの制作を担当することが多いです」
「クライアントのブランドに合った世界観で、伝えたい内容をコンテンツにしたり、ビジュアライズしていくのは自分の役割だという感覚があります。単純にきれいにするというよりは、最適なかたちに編集する。毎年ブラッシュアップしたくなっちゃうから、年々大変になっていくこともあるんですけどね」
山内さんはやわらかな口調で話してくれるものの、ものづくりに対しては妥協せず仕事をしていることがわかる。
判断に迷うときには、チームのメンバーにもクライアントにも、気軽に相談しながら進めていくことが多いそう。
「クライアントともパートナーというか、同じチームの一員として仕事をしているから、都度フィードバックをもらいながら軌道修正できる。アジャイルカルチャーというか、議論を深めながら合理的な進め方、選択をしていけるチームだと思います」
畠中さんの後任として働く人は、クリエイティブ面で山内さんに相談に乗ってもらうことも多いはず。
どんな人がフィットする仕事だと思いますか。
「諦めが悪いっていうのは大事かな。納期を守る、ステークホルダーに迷惑をかけないのは当然のことながら、円滑に進めることを意識しつつ、文章、映像、写真のクオリティにどれだけこだわれるか」
「気づいたことは口に出して、諦めずにより良くする。臨機応変にプランBを立てられる人だと、スムーズに働けると思いますよ」
ものづくりに妥協しないクリエイティブ・プロデューサーのような、関わる人たちをつなぎプロジェクトを円滑に動かしていく事務局のような。そんな役割を担う仕事だと思います。
いいチームがあるから、それぞれにいい仕事ができる。
あたり前のように聞こえるけれど、自分の力をおもいっきり発揮できる環境は、どこにでもあるわけではありません。
このチームと水が合うかどうか、まずは一緒に働くメンバーと話をしてみてください。
(2022/12/22 取材 中嶋希実)