求人 NEW

いい人生の相談相手
お金も、資産も、陶芸も

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「うちの事務所はコンシェルジュ的というか。お客さんが困っている、やってほしいと思っていることがあれば、基本的にはうちのジャンルだと思っているんです。直接お金の話ではなくても、お客さんが人生で抱えている課題や悩みを解決する場所なんです」

マネーライフプランニングは、資産運用の提案やコンサルティングを行っている会社です。

じっくり話を聞いた上で、その人がお金の心配をへらし、いい人生を送っていけるようなプランを提案しています。

ここで経験を問わず募集しているのは、資産運用アドバイザーとして一緒に働いていく人。小さな事務所なので、バックオフィスなどの仕事も任せることになると思います。

お金のことを淡々と分析するというよりは、話を聞いて相談にのる。ときには一緒に解決する。

ちょっとおせっかいなくらいの人に、似合う仕事だと思います。



東京・東銀座。

働く人や観光客などが行き交う賑やかな交差点からすぐのところに、マネーライフプランニングが入居するビルがある。

びっしりと本が並ぶ応接室で話を聞くのは、代表の小屋さん。

「小学生のころからお金や株の話に興味がありました。ちょうどバブル景気と呼ばれていたころで、周りの大人が株をやっていたんです。みんな素人投資家なんだけど、ちょっと儲かったら新しい家具を買ったりして。そういうのを見ていて、おもしろいなと思ったんです」

落ち着いた雰囲気で話をしてくれる小屋さん。

リース業、不動産のベンチャー企業などで働いたあと、31歳で独立したのが16年前のこと。

「具体的になにをするか定まらないうちに会社を離れました。これまでのことを振り返って考えたとき、金融の現場でも不動産の現場でも、情報や知識が薄いがゆえに損している人たちに出会うことが多かったんです」

「生命保険に入らなくてもいいのに不安でたくさん加入している人、知識がなさすぎて適切でない家を買ってしまう人。金融や株、不動産のことがよくわかるようになって、無駄がよく見えるようになりました。僕がアドバイスに入ることで、もうちょっと人生楽になる人がいるんじゃないかと思って会社をつくったんです」

ファイナンシャルプランナーという職種は、最近よく耳にするようになった。

お金に関するアドバイスをしてくれる人というイメージがあるものの、保険会社や銀行などに所属していて、最終的には保険や金融商品を販売することが目的の人が大半を占めている。

もちろんなにも知らない人にとっては心強いけれど、商品があるために、本当にその相手のためのアドバイスになっているのか、疑問を感じる人も多い。

一方小屋さんは、独立系ファイナンシャルプランナーといわれる、純粋に資産運用のアドバイスをすることを仕事にしている。

「金融商品を売るわけでもなければ、仲介をするわけでもない。中立公平な立場でアドバイスとかコンサルティングというやり方を日本でやっている人は、当時あまりいなくて」

「資産運用のアドバイスをすることの価値をお客さんに理解してもらえるようになるまでは、それなりの時間が必要でした。自分に給料を出せるようになったのは、会社をはじめて7年くらい経ってからですね」

舞い込んでくる相談は、退職金の使い方や相続など、お金についての心配事。

とはいえじっくり話をしていくと、本質的な課題は別のところにあると感じることも多い。

「人気のラーメン屋をやっていた40代前半の方が、資産運用の相談に来てくれたことがありました。人気店ゆえに休みがとれなくて、身体を壊していたんですね」

「話を聞かせてもらった上でキャッシュフローを計算して。結果、仕事をやめて身体を大事にしたほうがいいんじゃないか、とお話しました」

お金について相談を受けた話が、会社をやめるアドバイスをすることに。

その方は素直に提案を受け入れ、貯まっていた財産を持ってオーストラリアへ移住。

体調もすっかりよくなった今では、沖縄でジムのインストラクターをしながら楽しそうに暮らしているそう。

ときには親族との話し合いに立ち会ったり、一緒に介護施設の見学に行ったりすることもある。お金がたくさんあっても夫婦の関係性がよくならないとわかったら、夫婦でカウンセリングを受けるように提案することも。

「僕らと会ったことをきっかけに大きく人生が変わって、かつ財産的にも問題がない状態が続いている。人生が大きく、いい方に変わっていくのを見ていると、この仕事をやっていてよかったと思います」

「提案するときには、それなりの覚悟がいりますよ。アドバイスしてその通りに進むことを決めていただけるなら、僕らもその人の人生を背負っていくような気持ちでいます」



今、マネーライフプランニングで働いているのは、小屋さんを含めた3名の中心メンバーとアルバイトスタッフ2名。

そのなかでも一番長く小屋さんと仕事を続けているのが、アドバイザーの寺島さん。

大学生のころにはじめた株式投資にのめり込んでいったという寺島さん。

好きなことに没頭できる時間を楽しむ一方で、お金が足かせになって本来やりたいことに集中できないという人の話が気になるようになっていった。

「お金がないからできないとか、お金を稼ぐために仕事をして時間がとれないとか。お金の心配って、漠然とした不安につながっているんですよね。どうにかできないかと調べていくなかで、ファイナンシャルプランナーという役割があることを知りました」

どんな仕事なのか、いろいろなファイナンシャルプランナーと会って話を聞いてみたものの、自社のサービスの販売を目的に仕事をしている人が多かった。

自分のやりたいこととは違うかな?と思っていたとき出会ったのが小屋さんだった。

「金融商品を売るのではなくて、アドバイスすることでお客さんに寄り添う。どういう人生にしたいのかを一緒に考える。日本ではパーソナルファイナンスを小屋さんのようなやり方でしている会社はまだ少なくて。やっていることの質は業界のなかでトップクラスだと思います」

「お金の問題をクリアして、幸せになってもらうためのサポートをする仕事を僕も一緒にやりたいと思いました。今は自分でコーチングに近い仕事をしながら、週に3、4日の割合でマネーライフプランニングでも働いています」

マネーライフプランニングが相談を受けるとき、軸にしているのは「純資産を最大化すること」なんだそう。

お金や資産運用と言われて「?」が浮かんでしまう私に対して、寺島さんは丁寧に仕組みを教えてくれる。

「会社の会計と同じで、5年後、10年後と長期的な視点を持ちつつ、バランスシートの最適化をしていきましょうという話なんです。資産の最適化を考えていくなかで、投資信託や保険、不動産などの選択肢が出てくる。どうするとその人にとっての最適化ができるのか考えて提案するには、それなりの知識が必要なんですよ」

「なにをもってお金の専門家と名乗ることができるのかって、あいまいなんですよね。僕らからすると、ぜんぜんわかってないのにアドバイスをしているような人もたくさんいて。この状況は消費者にとっても、僕らの業界にとってもよくないという問題意識を強く感じています」

そこでマネーライフプランニングでは、ファイナンシャルプランナーを育成するための教育プログラムを開発。自分たちが培ってきた方法を共有していくことで、しっかりと知識を身に着け、正しいアドバイスができる仲間を増やしていきたい。

「この業界はこれから大きく変化していくことになると思います。その業界を引っ張っていくポジションに関われていることが僕にとってはおもしろくて。提案すれば小屋さんも『まずやってみようか』って言ってくれる。これからも試したいことがいろいろあるんです」

客観的な視点も忘れずに会社のことを考えている寺島さん。

新しく入るメンバーは、どんな人がいいと思いますか。

「明るいおせっかいな人ですね。今中心になって働いている3人は、みんな真面目で理屈っぽいところがあって。また違う雰囲気の人がいると、話を聞けるお客さんの幅も広がると思うんですよ」

「小屋さんは淡々としているようで、すごくやさしい人です。人を育てることを大切にするので、経験のない方にとってもいい環境だと思いますよ」



まさに今学びながら働いているのが、1年半前に転職してきた松本さん。

前職では3年間、広告代理店で営業として働いていた。

「ポスターやCMをつくったり、取材でいろいろなところに行かせてもらったりして。おもしろい仕事でしたが、ハードな働き方に体調を崩してしまったことがあったんです」

「周りにも体調がよくなかったり、将来に対して不安があるような人がけっこう多くて。夢を持てないというか、漠然とお金が不安だから働き続けているというか。もともと経済の勉強をしていたこともあって、ファイナンシャルプランナーという仕事を調べるうちに、この会社を見つけたんです」

大学で少し勉強していたとはいえ、アドバイザーとして働くのはここがはじめて。

毎日のように本を読み、お客さんとの話に同席させてもらいながら、仕事について学ぶ日々を送っている。

「こんなお客さんもいるんだとか、人によってこんなにも悩みが違うんだと思いながら仕事をしています。話を聞いた上で分析や提案をするサポートをさせてもらったり、最近は少しずつですが、お客さまの担当を任せてもらえるようにもなってきました」

家で話を聞いてそのまま食事をごちそうになったり、マリンバ奏者のお客さんの演奏会に参加したりと、仕事とプライベートを分けずにお客さんと関わっていることが伝わってくる。

先日は陶芸をしているお客さんのところに、ほかのお客さんたちを誘って陶芸体験をしにいくイベントを開催したそう。

「ここで働く前は人間関係がドライというか。狭く深くのほうがいいかなって思ってたんです。最近はあたらしいことを知ったり、体験できるのがおもしろいなと思えるようになりました」

「この仕事をしていると、楽しいことばかりではなくて、人生のつらい転機に立ち会うようなことも出てくると思うんです。目の前のお客さんと長く関わって、その方の人生を一緒にサポートしていけるようになりたいと思いますね」

なぜか人から相談されることが多い。

つい、おせっかいをしすぎてしまう。

そんな人にとっては、持ち前の性格を十分に発揮できる職場になると思います。

ピンときたら、まずはぜひ、小屋さんたちに会って話を聞いてみてください。

(2023/12/20 取材 中嶋希実)

この企業の再募集通知を受ける