求人 NEW

森が広がってゆくように
「自分の仕事」を
みんなのものに

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

日本仕事百貨を運営する、わたしたち株式会社シゴトヒトで、新たなメンバーを募集することになりました。

ファシリテイティブ・コミュニケーション部、通称「FC」のメンバーです。

なにをする部署なのか。端的に表すなら、「社内と社外、両方でコミュニケーションを生み出し、いいチームをつくっていく」仕事です。

今回募集するのは、そのなかでも、主に社外へのアプローチを担う人。

具体的には、日本仕事百貨の窓口として、求人掲載を希望する企業にヒアリングを行い、取材・執筆担当の編集者につないでいくこと。

クライアントがよりよいチームづくりをするために、ファシリテーターとして関わり、コミュニケーションをサポートすること。

それ以外にも、シゴトヒト社内の組織づくりや、イベント・勉強会の企画運営など。スキルや本人の希望次第で、いろいろな活躍の選択肢があります。

目指すのは、「自分の仕事」をする人たちや、そんな人たちが働く「いいチーム」を社会のなかに増やしていくこと。

読み進めながら、シゴトヒトの現在地を知っていってくれたらうれしいです。

 

東京・清澄白河。

駅から、清澄庭園を横目に歩いて5分ほどの住宅街。

隣は行列ができる中華屋さん、お向かいは、こちらも行列ができる銭湯。そんな場所にあるのが、シゴトヒトが運営する「リトルトーキョー」。

リニューアルオープン1周年を迎えて、ビルの1階から5階まで、少しずつ機能が見えてきました。

1階はまだ工事中だけれど、日本のワインが楽しめる角打ちスタンド・レストラン「FOUR HEARTS」、キノコを起点に都市のフードシステムを考える「Kinoko Social Club」がオープン予定。

2階には、Farm to tableを掲げるレストラン「the Blind Donkey」が入居。3階のシェアスペースでは、さまざまな分野で活動する「あのひと」が、日替わり店長としてカフェやバーを運営している。

4階は、スクールや「しごとバー」の会場にもなるイベントスペース。そして5階が、わたしたちシゴトヒトのオフィス。

代表のナカムラケンタさんは、3階にいるところをよく見かける。

訪れるお客さんや、その日の店主といつも楽しそうに話をしている。

ケンタさんが日本仕事百貨をはじめて16年。

現地に取材に訪れ、働く人たちからじっくり話を聞いて、仕事のいいところも大変なところも、ありのままに紹介する。

求人サイトとして日本仕事百貨が大切にすることは、脈々とつながれてきた。

とはいえ、長い間、ケンタさんの会社という色合いも強かった。

「最初の10年くらいは、自分自身が伸びることをモチベーションに、ひとつの木を育てていた感じ。今は、社内外に広がる大きな森を生み出すような会社にしたいと思っていて」

「会社で働くみんなや読者の人たち、クライアントやリトルトーキョーに関わるみなさんも含めて。いろんな人が、より『自分の仕事』をできるような輪を広げていけたら楽しいと思うようになったかな」

ここ最近、シゴトヒトでは「自分の仕事」という言葉をよく使う。

あらためて、それって、どういうものなんでしょう?

ケンタさんは少しだけ考えて、じっくりと答えてくれる。

「まず一つは、自分がその仕事を選択しているということだと思う。『これは自分がやる』と意思を示して担当した仕事は、間違いなく自分の仕事かなって」

「あとは、依頼を受けたことや、社内の役割として担っている業務でも、納得していれば自分の仕事と言えるはず。そんなふうに、自ら選択したものや、納得して取り組んでいる仕事が100%の組織をつくっていきたいし、広めていきたい」

外に広めていくためには、まずは自分たちから。

最近シゴトヒト社内では、小さなチームをつくり、それぞれのチームが裁量をもつ仕組みが動きはじめている。

売上目標やそれに対する達成度をチームで管理。やりたい仕事や働き方があれば、メンバーの同意を得て挑戦できる。

給与についても、希望額を自分で決めて、チームごとの目標とすり合わせていく。

「チャレンジしたい人がいてもいいし、ほどほどに働く人がいてもいい。顔が見える小さな範囲内なら、お互いのことも適切に把握できるし、安心して自分のありたい状態を選べるようになるでしょう」

「自分の給与も自分で決める。そのために必要な目標は自分たちで考えるけど、成果に応じて決定するものではなくて。給与は未来への投資になる」

まだはじまったばかりで、正直、試行錯誤の真っ只中。

「チームごとにいろんな試行錯誤をしたらいいと思う。その知見を全体に持ち寄りながら、『自分の仕事をしているいいチーム』を自分たちから探究していきたい」

今回募集するFCのメンバーは、自分たちが試したものを、ケンタさんとともに社外に伝えていく機会も多いポジション。

どんな人に仲間になってほしいですか?

「将来経営者になりたい、くらいの気概がある人かな。いつかシゴトヒトを担いたい人でもいいし、いろいろな会社に関わるから、事業承継する機会もあると思う」

「僕たちがやろうとしているのは、まだあまり世の中で実現されていない概念だと思う。間違ったら戻ればいい、くらいの感覚で進んでいって、一緒に面白がれる人だったらいいなと思います」

 

FCの代表的な動きのひとつが「組織のファシリテーション」。

ケンタさんと二人三脚で、その先陣を切ってきたのが、長島くん。これから入る人の一番身近な先輩になる。

柔らかさと推進力を、バランスよく持っている人。社内のサッカー好きの一人で、部署名がFCに変わったときは、サッカー由来? とみんながざわついた。

「組織のファシリテーション」は、いわゆるチームビルディングとコミュニティビルディングを包摂したようなものだそう。

具体的には、どんなことをやってきたのだろう。

「『名優』という医療機器メーカーの会社さんに半年間伴走してきました。数年前に求人募集をしたときからのつながりで、この相談も最初は自社の採用サイトをつくりたいというもので」

「お話をするうちに、会社をよりよく見せることも大事だけれど、働く人たちが長く楽しく働ける環境をつくっていくことも大切、という方向性になっていきました」

名優は、ちょうど社長の代替わりのタイミング。

お父さんから引き継ぐ2代目の優一さんは、「社員がより自分の仕事をできる環境をつくる」というシゴトヒトの提案に共感してくれた。

まずは先代も含めてじっくりとヒアリング。会社が目指す方向性を整理してから、全体の前で公開インタビューをして考えを共有したり、社員が意見交換できる場を設けたり。

「印象的だったのが、『息子には自分にはない素晴らしいものがあるから、そこを活かして会社をつくっていってほしい』という先代の言葉。若い年齢での事業承継だったので、きっと優一さんは不安だったと思うんです。でも、はっきりとそういう言葉を聞けて力になったのかなって」

「なんか、感動しますよね。言葉を引き出して、社内が少し滑らかになっていく。僕たちがその力になれたのなら、すごくありがたいことだなと思います」

外部からファシリテーターが加わるだけで、「こんな話までしていいんだ」と社内のコミュニケーションの土壌が耕される。

このやり方も、シゴトヒトが西村佳哲さんの力を借りながら、実際に体験してきたこと。

新しく入る人は、まず長島くんのサポートで入りながら、クライアントとの接し方を肌で学んでいく。

あわせて、入社後にまず覚える大切な仕事は、求人掲載の窓口対応。

オンラインでクライアントの背景をヒアリングして、日本仕事百貨でお役に立てそうか、どんな切り口の募集がいいか相談に乗り、編集者につなげていく。

「相手の情報や過去事例を調べたり、準備も丁寧にやります。自分が会社の第一印象でもあるし、打ち合わせでは毎回しっかり緊張しますよ(笑)」

「ありのまま書くのが日本仕事百貨である以上、僕らも思ったことをありのまま伝えて、よりよい募集のあり方を考える。そのコミュニケーションがしっかりとれていれば、編集者に気持ちよく取材をしてもらうことができます」

緊張すると思うけれど、まずはフォーマット通りに進められれば大丈夫。

回数を重ねながら、どんな情報が編集者の助けになるか、求人以外にもできる提案がありそう、などプラスアルファで考えていけるといい。

 

長島くんの隣で働くのが、同じFCの槌谷(つちたに)さん。テキパキと説得力のある話をするのが上手な人。でも思いやりも大切にする温かい人。

窓口業務のほか、クライアント向けの勉強会の企画運営や、社内の組織づくりに取り組んでいる。

槌谷さんは4月末で退職予定。今回入る人は彼女の後任となる。

「ワーキングホリデーでカナダに行きます。そのことは入社当初から伝えていて。将来どこに住んで、どんなふうに働いて生きていきたいか、自分のやりたいことを見つめる1〜2年にしたいと思っています」

新卒では学生向けのキャリアアドバイザー、その後大手企業で法人営業や組織開発に携わった槌谷さん。

中にいる人たちが生き生きと働くことができる組織をつくりたい。そんな想いを抱いていたけれど、前職は規模も大きく思うように進まなかった。

そんなとき、もともと好きだった日本仕事百貨を運営する人の募集を見つける。

「シゴトヒトのスタッフは15人。この規模なら、自分の経験を活かしてどんどんやりたいことに挑戦できそうだなって。ちょっと自分本位な理由ですけど」

入社してからの2年は、どんな期間だったんでしょう。

「自分が考えていたことを、たくさん試行錯誤させてもらいました。入ってからのギャップは全然なかったですね」

PV数などのデータ分析の仕組みができたり、目標を立てて管理するまでのプロセスを一から整えたり。

槌谷さんの働きで、シゴトヒトはより会社らしくなったと思う。

「ただ、まだまだ固まっていない部分もあって。たとえば、決済フローが定まっていないから、売り上げ管理の方法も誰に相談して決めるのがいいんだろう?って悩んだり。最初はむずかしかったです」

「自分でどんどん考えて、進められる。でもそのためには、いろんな人と話をしなきゃいけない。コミュニケーションの量は多い会社だと思います」

どんな人が入ってきてくれたらいいかな。

「入ることが目的じゃなくて、入ってからやりたいことがある人。新しい取り組みがしやすくなっている今は、とくに楽しいんじゃないかなって」

「なにより、一番は日本仕事百貨のあり方が好きな人。スキルや経験以上に、チャレンジしたいことが一つでもあるなら、まずはぜひお話してみたいです」

 

話を聞き終えてオフィスに帰ると、二人はいろいろな人と話しはじめる。

来年の年賀状の内容について。昨日のサッカーの試合のこと。この前編集者が行った取材の感触。

新メンバーだからと物おじせずに、積極的に社内のみんなと話をする。まずはそこから、はじめてみたらいいと思います。

これからのシゴトヒトが進む先を一緒に思い描けそうなら、ぜひわたしたちのチームの一員になってください。

どんなことも、まず自分たちがやってみる。

そんな誠実な人が集まっているのが、この会社の好きなところです。

(2024/11/11取材 増田早紀)

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