「いんえいらいさん」と読みます。
陰も翳も日の当たらないところ、影の部分のような意味合いの言葉です。
日本文化の根底に流れる美意識や価値観は、陰翳の中から生まれたと評し、いま忘れられようとしている日本の生活習慣や作法、四季折々の風景や場面を切り取り、どのように美しいのか、どうあるから素晴らしいのかを、谷崎特有の理知的で耽美な文体で切り取り綴られた日本人の美意識に対する応援歌のような本です。
当たり前にあるけどないものや、ないけどあるものに対する気づき。今は忘れられてしまった物の見方を教えてくれます。どんな人にもきっといい影響を与えてくれるそんな一冊です。
羊羹と厠の件が僕のお気に入り。
井上 豪希・いのうえ ごうき 鑑定人という謎職業からキャリアがスタート。その後、商品開発の事業に携わり、地域ブランドの創出を担当。2017年にTETOTETO 創業。「食」分野の、あきらめや当たり前をワクワクに変えることを生業にしています。僕自身も料理人やってます。