コラム

しごとゼミディレクター
学びの種を
「まくひと」

大人になってからも学ぶことは楽しい。

これまで知らなかったことや、もっと知りたかったことを学ぶ。新しい視点に出会うことは、むしろ大人になってからの方が楽しいかもしれない。

日本仕事百貨では、いろんな分野のプロフェッショナルが先生となり、知識や経験、実績などを明らかにしながら、実践を通して学ぶ「しごとゼミ」を開催しています。

これまで、「文章で生きるゼミ」「私の移住論」「人が集まる場所のつくり方 -コミュニティビルディング論-」など、さまざまな内容で開講してきました。

しごとゼミの特徴は、そこに関わる人たちがその後もつながり、関係性や人生の選択肢が広がっていくこと。ゼミを飛び出して、受講生同士が一緒に本をつくったり、講師の人の話がきっかけになって、移住や転職をしたり。

私たちが思ってもいなかった形で、学びが続いています。

これまでは、日本仕事百貨のメンバーが企画の立ち上げから、運営までを担当していました。

もっと学びの場を増やしたいけれど、人数も多くない私たちだけでは難しい。同時に社外の方から「こんなことを学びたい」「こんなことをやってみたい」と耳にする機会も。

誰かと一緒なら、私たちの中にない、新しいアイデアのしごとゼミをつくれるかもしれない。そんな想いから「しごとゼミディレクター」を募集しました。

企画の立ち上げから、運営まで、しごとゼミをつくるディレクターは誰かにとって、“学びの種を蒔く人”。

デザイナーやエンジニア、コミュニティ運営をしている人や蒐集表現者。いろいろな生き方・働き方をしているメンバーが集まりました。

今つくっているゼミも、テーマや内容はさまざま。

課外授業を組み込む形にチャレンジしてみたり、ワークを実施してみたり。机と椅子を使わないこれまでにない新鮮な環境を試してみたり。

参加する人たちに、どんな学びを体験してもらえるのか。ゼミをつくることは、ゼミディレクター「まくひと」にとっても学びの場です。

みなさんが開催するゼミの情報は、しごとゼミのページで随時更新していきます。これからの「しごとゼミ」を楽しみにしていただきたいです。

それでは「まくひと」のみなさんを、一部ご紹介します。

 

竹井 真奈美(たけい・まなみ)
千葉県松戸市生まれ。大学では環境防災研究室で火山学を学び、富士山での調査をきっかけに今も毎年登頂している。現在はIT企業に勤めながら、複業でコミュニティ運営やライティングを通じて、旅や本をテーマに ”人と人” ”人と本” が出会う場づくりに取り組む。ひとはこ本屋として「文文舎」を都内で出店中。暮らしの中で感じたことを、文章や企画に落とし込んでいる。

石川峻(いしかわ・しゅん)
ワークショップデザイナー / ファシリテーター / 詩人
2019年 (株) a.school入社し、おしごとをテーマにした探究学習の授業を幼児〜大人まで幅広い対象に提供している。同年よりコアキナイ(小商×個商)プロジェクト立ち上げに参画、現在はコアキナイゼミの代表として講義設計と運営を担っている。2025年より森みたいな(株) 創業メンバーとしてコアキナイプロジェクトの活動を本格化。そのほか、アーティストとしては作詞作曲した曲の提供やライブ活動に加え、詩の個展「選ばれなかった僕たちへ」開催、詩集「眠れない夜のために」発行などマルチに活動している。

 

安田嗣(やすだ・はじめ)
88年生まれ。神奈川県鎌倉市出身、逗子市在住。蒐集を手がかりに、物事の見方を問い直すような表現活動を行っています。2013年に始めたハンガー収集がきっかけとなり、15年に展示「HANGER HOLIC」を開催。以降、都内を中心に個展等を重ね、“わからなくなること”の豊かさをテーマに、既存の認識をゆるやかにほどいていく試みを続けています。22年からは、神奈川県辻堂の〈Art Base Garden OBAEN-大庭園〉の一角にアトリエ兼ギャラリー〈OFF THE HOOK〉を構え、不定期で企画展を開催中。最近はワークマン巡りに夢中です。

相原恵一(あいはら・けいいち)
1965年生まれ、今年還暦。横浜市出身。建築学科卒業後、新卒で住宅メーカーに37年勤務し、先日やっと退職。ここリトルトーキョーでは、自分自身で2つのゼミを受講。気がつくと入り浸るようになっており、3Fの1日店長やゼミディレクターになっていた。ADDress(多拠点のサブスク)を利用し旅先でのコミュニティを楽しむことが好きです。年齢の割にはフットワークは軽い方で、人や情報を必要としている人へ提供していきたいと考えています。宜しくお願いします。

佐藤ちなつ(さとう・ちなつ)
素敵な大人と大自然に囲まれて育ち、「自分を生きる」が永遠のテーマ。大学では民俗学を専攻。卒業論文では、産む人が納得できる出産の在り方を探るため、助産院で出産した女性に、選択の経緯をインタビューした。「“素材”を活かし、その価値を伝えること」が仕事。特に、教育・伝統文化・食・出産・育児に関心がある。シュタイナー教育教員養成講座修了。社会教育士。日本舞踊の名取として、演じ手の立場から日本文化の継承にも携わる。心がときめくのは、各々の人間性を形づくる “原点となる思考や経験” に触れること。特技は、子どもと打ち解けること。天職は、学習と生活を横断的に診る家庭教師。

山本尽日(やまもと・じんじつ)
デザイナー/ビデオグラファー/スナック店主
1985年京都生まれ。デザイン事務所代表を経て仲間と共に2020年LLPまちの人事企画室を創業。現在は都内金融企業で会社員の傍ら、東京と京丹後の拠点を行き来し、広義の人事と教育に専念。「ひとが主体的に楽しく働ける社会」を目指し、高校生の「やりたいこと」を実現する場づくり「京丹後roots」や、地域で創造的に生きるための、学びと実践の運動体「LIVE DESIGN School」で映像+広報担当として全国巡業中。他、スナック京呑(店主)やスナック狭間(ママ)として定期活動している。

 

一倉莉奈(いちくら・りな)
群馬県出身。いろいろ未定な26歳。新卒でデジタル系の広告代理店で営業企画として働くものの、昨年の夏からはしばし休職。今年3月から、神奈川県真鶴町と東京とでゆるやかに2拠点生活を始めました。これからはアルバイトで生計を立てつつ、旅人的に編集・企画の仕事をしようと模索中…!直近は、リトルトーキョーのBARあのひとに立ったり、アート展の記事編集プロジェクトを進めたり、旅する写真教室を企画・運営しています。けれどまだ未定ですし…正直、まだまだ未定でいたいな〜と思っています。好きなことは、人と話すこと・旅・読書・食べること。最近は、海を眺めること・健康の話・旅行の妄想にハマっています。よろしくお願いします。

林遼河(はやし・りょうが)
2001年生まれ、茨城県つくば市出身。2024年に明治大学を卒業後、IT企業に入社し、エンジニアとして従事。働くことと生活することがかけ離れてしまっていることに違和感を感じ、転職活動を開始。転職活動の一環で、この度ゼミディレクターとして関わらせていただくことになりました。趣味は音楽を聴くこと、ご飯とお酒、本を読むこと、日記を書くこと、散歩すること、などなど。関わってくださる方みなさんと、これまでを共有し、これからを考えていきたいです。よろしくお願いします!