※このイベントは終了いたしました。

何かをつくるのではなく、まず人のつながりを整える。
そんなコミュニティデザインを実践されてきた山崎さん。
ぼくも建築を学んだあとに「良い場所に大切なのは、そこにいる人」と考えて、日本仕事百貨をはじめた。山崎さんももともとは建築・ランドスケープの領域で働いていたからこそ、建築やランドスケープの限界を感じていた。
山崎さんは著書の中で、町内会や子ども会などの地縁型コミュニティは、かつてはまちの屋外空間で活動されてきたが、エアコンなどの普及とともに屋外空間が使われることがなくなり、弱体化してきた、としている。
いわば「井戸端会議」のような機会が失われてしまったということ。
ただ、ランドスケープデザイナーとして働いていた当時、山崎さんは次のように考えていた。
「人が集う広場のデザインはどうあるべきか」ということを考えていた。細かいところまでこだわって丁寧にデザインすれば、人は必ずその空間を訪れるはずだ、という信念まで持っていた。まちの構造的な変化に気づいていなかったといえよう。汗顔の至りである。(『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』中公新書より)
コミュニティデザインはつながりのデザイン。
そうすることでたくさんの地域や場所を変えてきた山崎さんだが、コロナでやり方を見直さなくてはいけなくなっている。
単純にオフラインでワークショップを開催することが難しくなってしまった。
一方で、オンラインの有用性に気づいたこともある。
今、『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』に続きを書くとしたら、どんな内容になるのか。
そんな話をしたいと思います。
大阪に行く予定があるので、studio-Lの事務所から配信予定です。
(参加方法)
今回は<オンライン無料視聴>のみです。オンライン視聴される場合はYouTube LIVEをご覧ください。
ナカムラ ケンタ(なかむら・けんた)
生きるように働く人の求人サイト「日本仕事百貨」代表。シゴトヒト文庫ディレクター、グッドデザイン賞審査員、IFFTインテリアライフスタイルリビングディレクターなど歴任。東京・清澄白河「リトルトーキョー」「しごとバー」監修。誰もが映画を上映できる仕組み「popcorn」共同代表。著書『生きるように働く(ミシマ社)』。2020年には事業承継プロジェクト「BIZIONARY」スタート。
山崎亮(やまざき・りょう)
studio-L代表。コミュニティデザイナー。社会福祉士。1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。著書に『コミュニティデザインの源流(太田出版)』、『縮充する日本(PHP新書)』、『地域ごはん日記(パイインターナショナル)』、『ケアするまちのデザイン(医学書院)』などがある。
<お知らせ>
山崎亮さんのyoutubeチャンネルで、この日の対談が公開されています!
是非、こちらもチェックしてみてください。
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=Du_1BrxZbUE