※このイベントは終了いたしました。
こんにちは。「東京新聞」の早川です。
「東京新聞」は一都六県で発行されている首都圏の新聞。
私は現在、最終面の「TOKYO発」という頁の編集責任者をしています。
「TOKYO発」では東京という街の魅力を、ここで頑張る人たちの姿を通じて日々伝えていきたいと思っています。
例えば最近紙面に登場した池袋の「くさやバー」。オーナーは20代で人生の壁に突き当たり、たまたま旅に出た先が八丈島。そこでくさやと出会い地元で水産加工会社を営むまでになり、その魅力を伝えるためにバーを開きました。
今年還暦を迎えた東京タワー。その2階には開業の時から土産物店を営み、60年の歴史を見つめ続けてきた95歳のおばあちゃんがいます。
記者やデスクとともに、街に潜む「キラリ」を発掘し、紙面に作り上げていくのが私の仕事です。
今、東京は2020年の東京五輪・パラリンピックという一つの山場に向け、街の改造が各地で進んでいます。でもこれから人口も減っていく中、開発を繰り返すことで活力を維持していく、という手法は限界を迎えている気もします。
別の形の人の幸せ、別の形の街の歩み方も日々、紙面を作る中で考えていきたい。そして2020年より先の「希望の種」を見つけたい。このしごとバーを運営している「シゴトヒト」の皆さんに月1回、「シゴト×ヒト」という連載をお願いしていますが、これも一緒に「希望の種」を見つけていきたいという思いからです。
しごとバーという、今回与えていただいた時間も、私の話を聞いていただくというよりは「希望の種」についてみなさんと一緒に探していく場となればと楽しみにしています。
新聞や雑誌など紙メディアは電子媒体に押される「斜陽産業」です。
私が入社したのは1989年、元号でいうと平成元年です。
来年は新元号となり、2つの時代をまたいで働き続けることになりますが、新聞という紙の器が新しい時代を生き延びていけるのか、という課題にも向き合わなければなりません。バーにいらっしゃる皆さまには是非、紙の器の未来についても一緒に話をし、知恵を貸していただけたらな、と願っています。
早川 由紀美(はやかわ・ゆきみ)
1967年3月名古屋市生まれ。1989年中日新聞社入社。高山支局を降り出しに、三重総局、名古屋本社社会部、北陸本社報道部を経て東京本社(東京新聞)。昨年8月から首都圏デスク長。共著に「憲法と、生きる」岩波書店、「戦後の地層」現代思潮新社、「女たちの情熱政治」明石書店
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