※このイベントは終了いたしました。
こんばんは、芸術家の久保田沙耶と申します。
自己紹介として最近の作品をご紹介させて頂きます。焼いた考古遺物を展示している個展「Time Burns」や、瀬戸内国際芸術祭でのアートプロジェクト「漂流郵便局」などがございます。
さて、芸術家という肩書きをお話しすると「芸術家って食えるの?」というご質問をたくさん頂きます。食えるかどうかはさておき、そのたびに私が思い出すのは2010年につくった「夜の八百屋さん」という作品です。
商店街の八百屋の向かいにある空き店舗を借り、絵一枚と野菜一個を同じ価格で売るという8日間だけの作品でした。
野菜に食べ物としての価値があるように、作品もまた私の人生にとって大きな価値があると言いたい。けれど、商店街の中で作品を野菜と並べて売ることは、やはり、ひやひやする思いでした。その後作品を売る時には、一体野菜何個ぶんくらいかなあ、と考える癖がつきました。
今回は、「アートを言い値で買わナイト」をやろうとおもいます。1日ママとして、お店をお借りして、お酒と絵をお出しさせて頂きます。絵のお代金はお酒で頂戴します。何杯ぶんで絵を一枚、と格好いいこともしたかったですが、お酒に弱いので現金ですみません。1円でも100万円でも言い値でお譲りさせて頂きます。
最近の関心ごとから、その場で描くかもしれないし、過去のものを売るかもしれません。お酒を注文する感覚で、気軽に絵をご注文くださいませ。みなさんにお会いできるのをたのしみにしております。
久保田 沙耶(くぼた・さや)
アーティスト。1987年、茨城県生まれ。筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修士課程修了、同博士号取得。日々の何気ない光景や人との出会いによって生まれる記憶と言葉、それらを組み合わせることで生まれる新しいイメージやかたちを作品の重要な要素としている。個展「Material Witness」(大和日英基金)や、アートプロジェクト「漂流郵便局」(瀬戸内国際芸術祭2016)など。
【ホームページ】
http://sayakubota.com
【個展情報】
aishonanzuka.com
【漂流郵便局】
http://missing-post-office.com
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