※このイベントは終了いたしました。
ドライブインシアターって知っていますか?
駐車場に大きなスクリーンを設置して、ラジオの電波で音を飛ばして、車の中で観る、というもの。
人によっては車の屋根に登って観る人とか、恋人とイチャイチャしているとか。
実際に体験したことはなくても「映画の中で知った」という方も多いんじゃないでしょうか。
日本でも90年頃にピークだったようです。僕は船橋のららぽーとで体験したような気がします。まだ小さかったかと思うんですけど。
夕方以降しか上映できない、アイドリング・ストップの推進などによって、日本では衰退してしまったようです。
そんな中、映画館での鑑賞が難しくなってきていることで、ドライブインシアターが注目されています。
屋外で実施し、車内で映画鑑賞をするため、不特定多数の他者との近距離接触をしないことが評価されているようです。
そんなドライブインシアターを復活させようとしているのが、Do it Theaterの伊藤大地さん。
さらにpopcornの共同代表である大高も交えて、一緒に話をしていきたいと思います。
(配信後記)
ドライブイン・シアターは衰退してしまった理由がいくつかある。
夜しか上映できない、天候に左右される、アイドリングストップの推進など。
それでも復活しようとする動きがあるのは、ある種の懐古主義的なものもあるかもしれない。
また接触の機会がないため、コロナ禍に注目されているということもある。だからこそ、コロナが終息してからも必要とされるものが何か考えたい。
モノからコト、という文脈で考えられるのは、そこでしか鑑賞できない映画、というもの。その場所でしか鑑賞できない映画をつくるのはどうだろう。
ドライブイン・シアターの特徴は家を出発したところからドライブイン・シアターという体験はスタートすること。
車、ドライブ、シアターのある場所、日が暮れる時間、香り。
そんな体験と重なるような映画をつくって、ドライブイン・シアターでしか鑑賞できなかったら。
ニューヨークで鑑賞した『スリープ・ノー・モア』を思い出した。車が白い仮面。それぞれが鑑賞者であり、演者ともなる。
もしそんな時間をつくってみたい方はご連絡ください。
MOTION GALLERYとDo it Theater、そしてpopcornが組めば実現できるはず。
(ナカムラケンタ)
伊藤 大地(いとう・だいち)
Do it Theater(株式会社ハッチ イベントプロデュース事業部 )代表。日本から消滅してしまった「ドライブインシアター」の復活イベントや、累計6万人を動員する野外上映イベント「品川オープンシアター」、赤レンガ倉庫でのフェス型野外シアター「シーサイドシネマ」など、日本全国で様々なカタチの“シアター体験”を作り出している。現在この時代の新しいエンターテインメントの提案として「ドライブインシアター2020」を準備中。
Do it Theater(ドゥイット・シアター)
"あたらしいシーンは、Theaterからはじまる"をテーマに、野外シアターやドライブインシアターなど体験性に特化したイベントを作っているシアタープロデュースチーム。累計6万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出している。
「ドライブインシアター2020」クラウドファンディングページ
大高 健志(おおたか・たけし)
1983年生まれ。 早稲田大学政治経済学部卒業後、’07年外資系コンサルティングファーム入社。戦略コンサルタントとして、事業戦略立案・新規事業立ち上げ等のプロジェクトに従事。 その後、東京藝術大学大学院に進学。制作に携わる中で、 クリエイティブと資金とのより良い関係性の構築の必要性を感じ、 ’11年にクラウドファンディングプラットフォーム『MOTION GALLERY』設立。以降、20億円を超えるファンディングをサポート。2015年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」受賞 。 ’17年、誰でも自分のまちに映画館を発明できるプラットフォーム『POPcorn』設立。日本各地の場所・人・映画をなめらかに繋ぐ事で、特別な場所にみんなが集う時間がまちに次々生まれるべく挑戦中。 また、様々な領域でプレイヤーとしても活動中。 現代アート: 2020年開催「さいたま国際芸術祭」キュレーター就任。 映画: 『MOTION GALLERY』の映像制作レーベル MOTION GALLERY STUDIOのプロデューサー。第一弾長編映画『あの日々の話』は第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門選出。
ナカムラ ケンタ(なかむら・けんた)
生きるように働く人の求人サイト「日本仕事百貨」代表。事業やスペース、コミュニケーションシゴトヒト文庫ディレクター、グッドデザイン賞審査員、IFFTインテリアライフスタイルリビングディレクターなど歴任。東京・清澄白河「リトルトーキョー」「しごとバー」監修。誰もが映画を上映できる仕組み「popcorn」共同代表。著書『生きるように働く(ミシマ社)』。2020年には事業承継プロジェクト「BIZIONARY」スタート。