※このイベントは終了いたしました。
未来を予測するには、自分の願望のまま生きてみることだと思います。
たとえば、自分は満員電車に乗って通勤することがイヤだったので、オフィスから徒歩5分のところに住みました。社宅制度を活用して近くに住んでいる社員も多いです。都心から少し離れた清澄白河だからこそ実現できたことだと思います。
まだ顕在化していないニーズを形にするには、誰かに聞くよりも自分に問いかけるのが近道だと思います。正解のない現代では、自分のやりたいようにやってみるのがいい。そうすれば自分も心地いいし、自分が良いと思うことは誰かにも届くはず。社会に対して、意義のある仕事をつくることもできるかもしれません。
コロナ禍では「そもそも自分はどうしたいの?」と考える人が増えたように思います。もちろん、物理的にリモートワークをせざる得ない環境であったとも言えるのですが、ここにきて内なる声が顕在化して、「職住一体のほうがいいよね」という声が一気に大きくなったんじゃないか。日本仕事百貨の求人への反応を見ても、職住一体だけでなく、新しい生き方・働き方に対する注目は高まっていると感じます。
岸本さんは店舗・事務所・アトリエ等と住宅を併用して使うことのできる物件を紹介する不動産サイト「shokuju」をはじめました。職住一体の暮らしをされている方々のインタビューなどもあり、まるで雑誌のようです。
だんだん職住一体という声は大きくなっていったものの、まだイメージするのが難しい人もいるかもしれません。すでにはじめている人の話を読めば、自分のことのように考えられる人も増えていくんじゃないでしょうか。
職住一体は、単に暮らす場所の話だけではありません。
家族や教育、余暇、移動、コミュニティ、食などのあり方まで考えることになります。
どういう未来がやってくるのか。少し過去を振り返りながら、自分がどう生きていきたいか考えましょう。
(配信後記)
配信が終わったあとに、印象に残ったことを書きます。理想は直後に、酔っ払ったらまた後日に。
岸本 千佳(きしもと・ちか)
株式会社アッドスパイス代表。1985年京都生まれ。建築学生の後、不動産ベンチャーを経て、京都でアッドスパイスを設立。不動産の企画・設計・仲介・管理を一括で受け、建物と街のプロデュースを業とする。著書に『もし京都が東京だったらマップ』、『不動産プランナー流建築リノベーション』。2020年6月に、職住一体からライフスタイルを考える不動産メディア「shokuju」をオープン。
ナカムラ ケンタ(なかむら・けんた)
生きるように働く人の求人サイト「日本仕事百貨」代表。シゴトヒト文庫ディレクター、グッドデザイン賞審査員、IFFTインテリアライフスタイルリビングディレクターなど歴任。東京・清澄白河「リトルトーキョー」「しごとバー」監修。誰もが映画を上映できる仕組み「popcorn」共同代表。著書『生きるように働く(ミシマ社)』。2020年には事業承継プロジェクト「BIZIONARY」スタート。