※このイベントは終了いたしました。
こんばんは。場の編集者の中野です。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」×日本仕事百貨の合同企画「ケアするしごとバー」を昨年に引き続き、11月から5回に渡り開催します。
第一回のゲストはデイサービス「DAYS BLG! はちおうじ」の代表、守谷卓也(もりや・たくや)さん。
DAYS BLG!(デイズビーエルジー)のユニークな取り組みとして注目されているのが、さまざまな企業と連携して、デイサービスに通う高齢者の方々が有償・無償のボランティアとして「仕事」に参加できること。
有償ボランティアでは、その対価を「謝礼」として本人が受け取ることもできます。
デイサービスに通う方々の中には、認知症になり、できないことが増えて、自信を失ってしまう方も多いそうです。
はたらくことで、自信の回復につながるのだそう。
ただ、はたらくことそのものが目的ではないと守谷さんはいいます。
「大切なのは社会と関わりを持ち続けること。はたらくことはその1つのツールにすぎないんです」
だから、気分が乗らない日は働かなくてもいい。
大切なのは、自分で選択して決めること。
どんな仕事をするのか、しないのか。昼食のメニュー、買い出しは誰がいくのか。すべて本人が決めています。
BLGでは利用者のことを「メンバー」と呼んでいます。
「私自身もメンバーさんからケアされているという意識があります」
そこにあるのは介護する側、される側という役割ではなく、フラットな関係性。
遅刻したらスタッフであっても注意されるし、困ったことがあれば助け合う。ときには喧嘩もしながらみんなで場所をつくっています。
実際にBLG!を訪れてみると、メンバーのみなさんの主体性と連帯感が伝わってきました。
自分らしく活動できる場をつくる、というケアの形。
守谷さんはどんな思いで場をつくり、メンバーのみなさんと関わっているのか。詳しく聞いてみたいと思います。
<現地参加をご希望される方へ>
⚫︎時間
20:00-22:00
※20:00-21:00 トークイベント
21:00-22:00 アフタートーク(現地参加のみ)
⚫︎場所
リトルトーキョー 3F
135-0022 東京都江東区三好1-7-14
※受付、ドリンクの注文は3Fで行います
⚫︎チケット
無料(ワンドリンク制)
Peatix上でご予約ください
※当日のお支払いは電子決済のみとなります
※なお、SNSを介して発生したトラブルなどの責任は負いかねますこと、あらかじめご了承ください。
※しごとバーでは、特定の思想や宗教、マルチ商法、情報商材の販売などに関わる方の参加はご遠慮いただいております。そのほか、セクハラ行為なども含めて、参加者に不快感を与える行為を目撃した方はお知らせください。
※当イベントは現地参加の場合、事前予約制を推奨しておりますが、当日の飛び込み参加も可能です。
※座席をご希望の方には、お早めにご来場いただくことをお勧めいたします。状況により立ち見となる場合もございますので、予めご了承ください。
「介護」や「ケア」と呼ばれる領域には、まだまだ知られていないユニークな場所や人、活動、創造的な取り組みや、科学的なアプローチが存在します。その領域のしごとや働き手は、人が“自分らしく”生きるために大切なことへのまなざしを多くもつ、と言えるのかもしれません。
身近に感じる人も、まだまだ遠いと考える人も、立ち寄ってゲストの話に耳をすませてみませんか?
守谷卓也(もりや・たくや)
1969年生まれ東京都出身。療養型病院の病棟、介護老人保健施設の介護課長を経て、社会福祉法人のデイサービスの管理者として勤務する。そこで若年性認知症の利用者と出会い、既存のデイサービスでは対応が限界であることを痛感する。2016年3月に社会参加型デイサービス「HYS Space」を東京都八王子市に開設して、同市で初めて介護保険サービス利用中の有償ボランティア活動を開始。その後、2016年12月に「DAYS BLG!」(町田市)前田隆行氏の協力のもと、のれん分けを受けて2017年4月に「DAYS BLG! はちおうじ」を八王子市内に開設。現在は「HYS Space」「DAYS BLG!はちおうじ」において、認知症本人の【働きたい】【社会の役に立ちたい】という想いをカタチにすることに取り組んでいる。
🔗DAYS BLG! はちおうじ HP
垣花 つや子 (かきのはな・つやこ)
学生時代演劇を専攻。大学院に進学し「認知症介護と演劇的な手法」をテーマに研究を模索、挫折。その後、いくつかの企業でウェブの編集を経験、フリーランスに。アートプロジェクトの記録や高齢介護領域の情報発信サポートなどを務める。2021年4月より福祉をたずねるウェブマガジン「こここ」編集部のメンバーとして企画・編集を担う。名前は大切な人からいただいたペンネーム。
福祉をたずねるウェブマガジン こここ🔗
中野悟史( なかの・さとし )
1994年生まれ。大学では、現地でのフィールドワークを通してマダガスカル経済を研究。経済の発展と共に失われる文化の存在に興味を持ち、卒業後は中川政七商店に入社。日本全国の工芸メーカーと関わる。シゴトヒトでは、イベント業務、リトルトーキョーの運営を担当。 映画が大好き。特技はカヌレづくり。