イベント

10.30 Tue
生きるように働く 出版ツアー
学生限定!ナビサイトには
ない就職先と出会おう

『生きるように働く』という本ができました。
この本は「答え」を提供するのではなく、体験を「共有」したい。
『生きるように働く』をみんなで共有していくための実験です。みなさんの感想や、読書会などのイベントも共有していきます。

※このイベントは終了いたしました。

シブヤ大学ってご存知ですか?

まず校舎がありません。渋谷の街が、まるごとキャンパスです。

学生は、先生にもなれます。“教える”と“教わる”を自由に行き来できる。いわば、新しい「共育」を提供しています。

そんなシブヤ大学で、日本仕事百貨のわたくしナカムラケンタが、大学生・大学院生と一緒に「働く」ことを考えます。シブヤ大学で「学生限定」の授業をするのはこれが初めてなんだそうです。

ぼくが学生だったころ、就職活動をしようと思って、ナビサイトで検索した結果を見たときに、「ここから選ばないといけないなんて…」と愕然としたことをよく覚えています。

一方で社会人になって、求人サイト「日本仕事百貨」をはじめて、いろいろな生き方・働き方があることを知ったからこそ、学生時代の自分に出会えたら伝えたいことがたくさんあります。

世の中には求人サイトに載っていない仕事がたくさんあります。

それは日本仕事百貨も含めて。

自分の仕事を探すときには、まずいろいろな生き方・働き方があることを知ることが大切だと思います。今回の授業ではそんな話をしつつ、みなさんとたくさんお話したいです。

今回、日本仕事百貨代表のナカムラケンタの新著『生きるように働く』でも、左京さんの言葉を紹介しています。少しだけ紹介します。

シブヤ大学は、学校教育法上で定められた正規の大学ではない。街を丸ごとキャンパスに見立てて、渋谷全体が学びの場になるという考え方で活動している。

シブヤ大学のコンセプトを表すひとつの言葉として「誰もが先生、誰もが生徒」というものがある。一般的な教育では、先生と生徒の役割は固定化されていて、生徒は受け身になることが多い。でもシブヤ大学は誰もが生徒であると同時に、誰もが先生にもなれる。

あらためてその話をシブヤ大学の学長である左京泰明さんに聞いたのは、日本仕事百貨で二〇一七年に主催した「100の生き方働き方」という連続講座のときだった。そこでぼくは、なぜシブヤ大学の授業には強度があるのか聞いてみた。すると左京さんは次のように話してくれた。

「シブヤ大学の特徴は授業のつくり方にあるんです。シブヤ大学では、フルタイムで働いている人は授業をつくらないんですよ」

シブヤ大学の職員として働いている人たちは授業をつくらない、ということ?

「そう。誰がつくっているかというと、ボランティアスタッフなんです。普段はいろんな仕事をしながら、二枚目の名刺を持つようにシブヤ大学の活動をしている人たち。授業づくりでは、今自分が一人目の生徒として、受けたい授業をつくろう、というのが合言葉なんですよ。たとえば、自分は今、こういうテーマが気になるとか、誰かと議論したいとか、そういう自分ごととしてのテーマがあるじゃないですか。そこから企画をたてていくんですね。その結果、先生などが決まっていく順番なんですよ。必ず授業の作り手の動機からはじまっていく。だからいわゆるマーケティング的に、こういうターゲットに対して、こうすれば集客できるんじゃないか、という考え方は意外としないんです。一番の生徒は、授業をつくっているボランティアスタッフなんですよ」

たしかにシブヤ大学の会議では、左京さんがよく「本当にそれをやりたいの?」と問いかけていたのが印象的でした。

「そうそう。たとえば、ボランティアスタッフとして毎月新しい人たちが来るんですけど、『なんで来たの?』って必ず聞くんですよ。そうするとよく返ってくるのが『自分の世界を広げたいと思って』という答え。たしかにその気持ち、わかるんですよ。仕事をしていると、どうしても出会う人や世界って限られると思うんです。取引先とか社内の人とか。ぼくなんか、もともと経理部だったから。この動機は受講者とも共通していると思っていて、授業には同じ動機を持つ人が集まってくる。講師の人たちも、個人的な強い動機を持ってお願いされているから、うれしいじゃないですか。シブヤ大学って、授業の講師にお支払いする謝礼は、わずかなんですよ。でもそれでも引き受けてくれるのは、依頼する側が個人的な情熱を持っているからなのかなと思うんです」

答えのない時代、だなんて言われているけど、そんなときにこそ自分に問いかけてみる。これは自分がやりたい仕事なの?本当にやりたいことはなんだろう?それはそもそも自分がお客さんだったら欲しいもの?自分に問いかけることは、行き詰まっていることを解決に導く方法にもなっていく。それは仕事のはじまりだけじゃなくて、途中で立ち止まって考えるときにも役立つことだと思う。(『生きるように働く』より)

本当にやりたいことはなんでしょう?

自分の学生のころを振り返ると、いきなりそんなことを聞かれても困ってしまったと思います。まだ何も知らなかったので。今回は、こんな生き方・働き方もありますよ、ということをお話ししたいと思います。

※そのほかにも『生きるように働く』に関連するイベントがありますので、詳細はこちらをご確認ください。ほとんどのものはどなたでも参加できるものになっています。

日時
2018/10/30 19:00
会場
Shibuya Hikarie 8F(シブヤ大学)
参加費
無料

※このイベントは終了いたしました。