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ホステルトーキョー

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

ホステルやゲストハウスって面白い場所だと思う。

東京にいながら、色々な国の人に出会える。ふつうに暮らしていたら会えなかったかもしれない、面白い人と知り合える。

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今回は、東京・鴬谷にこの春オープンする「オークホステル東京」で働く人を募集します。運営するのは、これまでシェアハウスの求人で登場したことのある株式会社オークハウス。

立上げから関わっていけるので、いずれ自分でホステルをはじめてみたい。ゼロからつくっていきたい。そんな人にはよい機会ではないでしょうか。

東京・鴬谷(うぐいすだに)駅。上野駅のお隣。東京には30年近く暮らしているけれど、この駅を降りるのは生まれてはじめてのことでした。

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駅のホームからまちを眺めると左手に寛永寺が見える。ここは徳川家代々のお寺。大河ドラマになった篤姫も眠る。そして右手にはビル群。いくつかラブホテルも見えて、なんだか不思議なコントラストだ。

かといっていやな印象はなく、とらえどころがない。

約束の時間が迫り小走りに向かうと、入り口でオークハウスの石井さんが迎えてくれた。

ここはかつて企業の保養所だったそう。オークハウスが借り上げ、4月のオープンに向け、ホステルに改装している真っ最中だと言う。

なかに入ると、業者の方が天井を抜いたり塗装をしている最中。

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建物を一通り見たのち、話を聞いていく。

石井さんはオークホステル東京の支配人になる予定だ。

聞けば学生時代はバックパッカーとして世界中を歩き回っていたそうだ。一度はまったく違う仕事に就いたけれど、ひょんなことからオークハウスで働きはじめることに。

「友人がオークハウスのシェアハウスに住んでいて。遊びに行くなかで日本にもこんなところがあるんだな、これは面白いぞと思い、働きはじめたんです。8年前です。この間にシェアハウスもずいぶんと広まってきました。」

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シェアハウス業界の最大手であるオークハウス。石井さんはマネージャーとして、ハウスを管理する仕事をしてきた。

そして今回、新たな軸としてホステルに取り組むこととなった。

どうしてホステルをはじめることになったのだろう?

「一つはシェアハウスと親和性が高いんですね。ハウス入居者の1/3はワーキングホリデーにビザを取得して就労する外国の方です。僕らは、約20年の受入経験があります。ただ、ゲストハウスでは1ヶ月からの利用となります。より短期の外国人旅行者にも応えたかったんです。」

「そんなときにちょうどいい物件が出てきて。」

日本への外国人旅行者約900万人。年々増加傾向にある。なかでも浅草・上野の位置する台東区は人気のエリアだ。

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ホステルは成田から東京への玄関口となる日暮里からも近い。

ただ、このエリアにはゲストハウスやホステルなどリーズナブルに泊まれる宿が足りていないそうだ。

「外国の方は歩きますよね。浅草へは言問(こととい)通りを20分ほどです。スカイツリーを眺めつつも、一本脇に入ると静かでゆっくりとした下町風情の残る路地が広がります。これから桜が見ごろを迎える上野公園も歩いていけます。七夕のころには入谷鬼子母神で朝顔市も楽しめるでしょう。いい場所だと思いますよ。」

3階からなるホステルの施設について聞いてみる。

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コンセプトは和モダン。インテリアは、デザイナーさんが手がけた。石井さんはバックパッカーの経験を活かして、ゲストの求めるものを考えていったとか。

「使い心地の部分ですね。たとえばベッドは仕様のしっかりしたものを。ドミトリーにはカーテンも必要です。ゲストがどう感じるか、を意識していきました。」

「部屋のレイアウトもいままさに考えているところ。たとえば3階のファミリールームのベッドの配置ですね。2段ベッドかシングルか。あるいはダブルとシングルを組み合わせるか。って、そろそろ発注しないといけないんですけどね(笑)。」

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ちなみに部屋数は、次の通り。

2段ベッドのドミトリーが約40床、個室が20室。それから最大4人が宿泊できるファミリールームを4室予定している。

ホステルには、一人のバックパッカーが利用するイメージが強いけれど、シングルにダブル、そしてファミリールームを設けたのはどうしてだろう?

「ドミトリーは欧米のバックパッカーをイメージしています。いま増えつつあるのがシンガポール・タイ・マレーシアといった東南アジアからのビジター。家族で来るケースが多いんですよ。けれど、台東区のエリアを見るとファミリー向けがなかなかありません。手ごろに宿泊してほしいです。」

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「それからシングルは7,000円ぐらい。ホステルだから安さだけを売りにしようとは思わないんです。建物もしっかりして、内装も力を入れて、グレードを上げたところに位置づけたいです。」

なるほど。

ビジネスホテルにはどこか味気なさを感じていて、個室で仕事を終えてからキッチンで人と話したい。そんなビジネスユースの方もいるんだろうな。

ゲストハウスの魅力は、人との出会いにあると思う。

一方で似た人種が集まる印象も。多様な人が集まることで、これまでになかった交流が生まれるかもしれない。

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そんな場の演出に大切なのが、働く人だ。

どんな距離感でゲストと接するのだろう?

「カチカチッと決まりきったサービスよりは、ラフでフレンドリーなほうがいいですね。質問を受けて案内するのはもちろんのこと。ロビーのゲストに『今日はどこに行くの?』『こういうところあるけど、行った?』。逆に話しかけてほしいです。コミュニケーションをとることで、お互いにうれしくなるじゃないですか。」

ちなみに宿泊者は海外の方が中心なので、会話にはじまり、メールや電話の宿泊応対にマップの作成まで。英語に抵抗がない人がよい。

あとは話すのが好きな人。

ここで石井さんは、あるホステルの話をしてくれた。

「僕がホステルをやりたいと思ったきっかけは、インド・デリーのゲストハウスです。建物は故障だらけでボロボロだけど、従業員とウマが合ったんですね。ホステルには施設も大事だけれど、人はもっと大切にしたい。そう思ってます。」

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ハウスの1日を紹介すると、フロントは朝7時オープン。11時までがチェックアウトタイム。荷物を預かったり、旅先の案内をして、仲良くなった人には写真を撮ることもあるかもしれない。

その後は、掃除の時間。基本的には清掃業者さんに頼むので応対をしつつ、共用部は自分たちで掃除をしていく。そうしてチェックインの時間を迎える。

合間合間に予約の対応をこなしたり、HPやFacebookの更新といった広報も行っていく。

一連の仕事を、シフトを組んで進めていく。

「決まった仕事に限ると、わりと時間に余裕はあると思います。なので色々なことをやってみてほしいです。お客さんとしゃべることもあれば、観光情報も充実させていきたいですね。」

それから、イベント企画にも取り組んでほしいと考えている。

「月に一度はキッチンで、イベントやパーティを開きたいんです。その他に、ホステルで日本を体験する機会も設けていけたら。周辺にも、お寺がたくさんありますし、かつては文人が暮らし“根岸の里”と呼ばれたところも。掘り下げていけば色々な人がいると思うんです。ゲストを招いてイベントなどを企画するのも面白いですね。浅草に行って、藍染めや提灯づくりの体験をすることもできるかもしれない。可能性は広がるんですよ。」

また、住まいはオークハウスの運営するシェアハウスも利用できる。

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シェアハウスの様子

シェアハウスは首都圏に約180棟3,500戸。

さまざまな特技を持った面白い住民が暮らしているそう。友だちになった入居者をホステルに招いて交流したり、イベントを企画することも考えられるだろう。

一方で、大変なことだってある。

人と人が集えばトラブルはどうしても起こりうるもの。

ゲスト同士のイザコザに、急病、ドミトリーからは「いびきがうるさくて眠れない」なんて相談もあるかもしれない。盗難が起きる可能性も。

「まずは極力起きないように、ルールづくりをしていくことですね。たとえばキッチンを12時には消灯するとか。やりながらルールも変えていきましょう。それでもトラブルが起きてしまうことはあるでしょう。そんなときもあせらずニコニコしながら、臨機応変に対応していきたいですね。」

今回求人の一つの特徴が、立ち上げスタッフであること。

「ホステルは会社としてもはじめてに近い取組み。どんどん提案していってほしいです。一緒につくっていきましょう。」

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オークハウスでは今後2号店、3号店も展開していくことも視野に入れている。

「一通りのことが身につけられると思うんです。支配人になりたい人にも、将来独立して自分ではじめたいという人もいいですね。」

ちなみに、ゲストには観光案内をすることもあるけれど、いまの時点で東京のまちを知らなくても大丈夫とのこと。

「働きながら、暮らしながら覚えていけたらいいですね。休みの日に仲良くなったお客さんと一緒に遊びに行くのもありじゃないですか。」

こうしなきゃいけない、ということはないようだ。

働くのはどんな人がいいですか?

「社会人経験はなくとも、旅行経験があった方がいいかな(笑)。一人はPhotoshopやIllustratorが使える人に来てほしいんです。プロでなくても、デザインが好きな人。ポスターやナビゲーションだったり、WEBの広報にも活きてくると思います。あとは英語以外にも話せる人がいたら面白い。タイ語とかね。」

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最後に石井さんに、どんな姿をイメージしているのか聞いてみました。

「夜になるとキッチンで何人か料理していてね。知らなかった人同士が、隣にある酒屋さんで買ったビール片手に盛り上がって。次の日は一緒に浅草行ってみようか。そんな、旅仲間をつくってもらえる場になりたいですね。」

「『また来よう』と思ってもらえたり、東京に行く友だちに『あそこいいよ』とすすめたり。ゲストの印象に残ってほしい。東京で一番のホステルを目指したいですね。」

(2014/3/10 大越はじめ)