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チーズ&パーティー!

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前回は池袋で活躍するパーティープランナーを募集したアプト。今回、横浜に新たなスペースができたのにともない、第2弾の募集です。

後半では、アプトが平日夜に池袋で営業するチーズレストラン「DAIGOMI」の店長代理を募集します。どちらの職種も人をよろこばせる「とっておきの体験」をつくる仕事ですよ。

池袋に拠点を置くアプトは9名の社員がいずれも20代のフレッシュな会社だ。

社長の遠藤幸一郎さんは28歳。

endo あらためて、パーティープランナーという仕事には、どういった能力が必要ですか?

「ふわふわとした概念を、ちゃんと形にできる力ですね。ウェディングや誕生日、送別会といったパーティーで、ストレートに感謝の言葉が伝えられる場をつくるのがプランナーです。お客さんの大事な気持ちをどうしたら参加者に伝えてあげられるのか、一緒に考えていきます。」

前回の募集(「あなたに頼んで良かった!」)で採用されたのが、25歳の小野公大さん。

ono_new 「前職は新宿エリアの『ブックオフ』店長です。だから営業の経験はあまりなかったんですね。」

それでも、就職してすぐに池袋の新スペース「BATHROOM」を任された。

「ゴールは『お客さんが形にしたい思い』の具現化です。それに対してどんなアプローチをとっても大丈夫だとわかり、プランナーとしてやっていける自信が持てました。」

普段はどんな仕事をするのでしょう。

「池袋4店舗のエリアマネージャーと、アルバイトメンバーやインターン生の管理です。ブライダルのパーティーがトータルの半分ですが、BATHROOMの場合は法人さんや学生さんの利用も多いですね。会社の送別会や大学の新歓パーティーだって、ゲストにとっては一生に一度のことだから大切にしたいです。」

ただし、体力は必要。小野さんは少林寺拳法の有段者だ。仕事はお昼からで、夜は遅い。電車通勤だときびしいだろう。

「夜は17時から19時ぐらいに現場のパーティーがあります。終わるのがだいたい22時ですが、たまにDJイベントやダンサーのイベントなど、24時からの現場があったりします。」

今後、やりたいことはありますか?

「学生さんが特にそうですが、イベントがしたい、でも予算がなくて会場が見つからない、という相談が多いんです。僕らが『うちの会場でサポートしますよ』と言ってあげられるようになりたいです。」

過去に小野さんも同じ経験をしている。

「高校時代に150人くらいのイベントを企画したとき、同じように困ってしまって。そのとき、地元でホールを持っているおじさんが『それならうちを貸してあげるから』と言ってくれ、とてもお世話になりました。」

池袋のBATHROOMに続いて、横浜「馬車道」駅から徒歩1分の場所に、アプトは新しいスペース「ROJI」をオープンした。初の横浜出店となる。

roji0 今回はこの店舗を任されるパーティープランナーの募集です。求められる素質は一緒だけど、横浜に土地勘や人脈があるほうが歓迎されると思う。

池袋の店舗に比べて、ウェディングパーティーの利用比率が高くなる見こみ。前職でブライダル関連の仕事をしていた人などは、活躍の機会が得られそうだ。

roji1 小野さんにアプトという会社の印象をたずねた。

「なにかわからなかったら『この時間にこれを教えてください』と言いやすい会社。遠慮なしにすぐきける。アルバイトメンバーも含めて、社員どうしの距離が近いですね。困っていそうなことがあったら、すぐ誰かがフォローに入りますし。」

ROJIに配属されて、小野さんの後輩となる応募者へメッセージがあれば。

「心のやさしい仲間を募集してます。パーティーをしたお客さんの8割近くがプランナーの僕のことや、BATHROOMという店に『頼んでよかった』と、Facebookなどに善意で書きこんでくださるんです。僕らはそのおかげで運営できている部分が強いと思います。お客さんのやさしさにこたえられる、ひたむきに全力で仕事に取りくめる人に来てほしいです。」

ROJI2 今回はもう1つ、アプトが池袋で経営するチーズレストラン「DAIGOMI」の店長代理も募集します。

店長は松田洋輔さん、ニックネームは仙人。「童顔だからヒゲを生やしてるんです」と笑う25歳。

matsuda_new このDAIGOMI、土日祝日はパーティースペース「1K~TOKYO SHARE DINING~」として使われている空間だ。

貸切パーティーの利用が少ない、平日の18時から24時をレストランとして利用するアイデアから昨年の秋にオープン。土日の営業がないのはそのためだ。

全国でも珍しい、チーズに特化した飲食店のコンセプトが支持されて、リピーターや遠方からの来客も増えている。でも、お客さんを呼んでいるいちばんの理由は、松田さんの「チーズへの愛情」にある。

地下に降りていきエントランスを抜けると、目の前にチーズがズラリ。

cheese1 常時40種類以上、年間100種類以上のチーズを取り扱う、さながらチーズの博物館だ。

「フレンチでもメインの後にチーズを食べたりしますが、名前だけじゃわからないですよね。実物を前に説明を受けつつ、匂いもかげたら初心者も好みがわかりやすい。この青カビだったら食べられそうだな、優しそうだなというのは、視覚や嗅覚でわかるので。」

cheese0 「これは『アイリッシュポーター』。黒ビールを練り込んだアイルランド産のチーズです。見た目はスゴいですが、わりとミルキーな香りがしませんか? 食べてもミルキー、だけど噛んでいると、焙煎された香りが口の中に広がっていく。うちはギネスビールも生で出しているので相性がいいですよ。」

そもそも、なぜチーズレストランをやろうと?

「僕の性格として収集癖があるんです。チーズを集めていたら、もっと知らないものがいっぱいある、だったらこれも置いてみよう、と始まったんです。」

20歳から30歳代と、若めの客層が中心だ。席数はおよそ30名。アルバイトを入れると6人で回している。

「シェフはもう1人いて、彼と僕の2人で調理してます。新しい人を募集するのは、僕自身がお客さんにチーズの話をもっとしたいからでもあります。」

これからやってみたいことは?

「チーズそのもの、チーズを使った料理、どちらも楽しめる店ですが、もうちょっとコアな料理も出したいですね。」

力を入れたいというのが、メニュー外の「オススメ料理」。たとえばキノコのチーズリゾットは、オーダーを受けてから提供まで30分以上かけて調理する。これはメチャクチャ美味しかったです。

cheese3 10種以上のグラスワインは580円から。

「チーズが豊富なお店は高級レストランが多いです。関税がかかるので、どうしてもチーズにはいい値段になります。若い子たちにとって、この店がチーズの魅力を知るきっかけになってほしいです。」

松田さんの襟元には「CCA」と書かれたバッジが光る。

「チーズコーディネーターの証です。さらに別の資格『チーズプロフェッショナル』もとろうとしています。お店のためにワインも勉強中で、今年中にソムリエ試験を受ける予定です。」

チーズと言えば、ワインですしね。

「いえ、僕もワインは好きですが、あまりそう決めたくなくて。チーズは日本酒や焼酎、地ビールとも相性がいいんですよ。オープン以来、ずっと満席は続いているので自信がないわけではないですが、もともと伝えようとしていた『チーズのおもしろさ』をもう一度考えて、次の展開が見えてきたところです。」

cheese2 仕事で大変なところはどこだろう。

「チーズは熟成が進むので、毎晩、毎晩、手入れしないといけません。味わいが変わると、お客さんの反応が変わってきます。でも、その手間ありきの仕事です。」

勤務時間は15時ごろから、お店が終わって25時まで。バイクや自転車で通える人がいいですね。

休みは土日の完全週休2日制だ。お休みの日はなにをしていますか?

「毎週スクールに通っています。週休2日でないとできないですね。先生や生徒どうしで『この間フランスに行ったらこんな面白いチーズあったよ』という具合に情報を集めたり。みんなチーズ好き、ワイン好きなので、勉強がてらご飯を食べにいきます。」

募集する店長代理は、どんな人が向いているんだろう。

「チーズが好きなのはもちろんですが、知識がなくてもいいです。僕から教えられるし、好きであればいくらでも学べるので。むしろゼロに近い状態から勉強しつつ接客できたほうが、お客さんと一緒に成長できます。お客さんと話すのが楽しい、お客さんに何か新しいことを伝えたい人がいいですね。」

好奇心が必要な仕事なんですね。

「そう。あとはコミュニケーションをとるのが好きな人。店の入口のショーケースでチーズを見て選ぶとき、20分くらい時間を使われるお客さんもいますから。」

お客さんからのリクエストにこたえるべく、今後は週末や祝日の営業も視野にいれている。

ふたたび、社長の遠藤さん。

「僕たちのスペースは結婚式の二次会利用が多いですが、実は今、式場で結婚式を挙げない人も多いんです。ROJIでは『こんな結婚式ならしてみたい!』と思ってもらえる新しいウェディングのかたちがつくれればと考えています。」

チーズメニューが並ぶ「チーズ婚」なんて実現できたりして。

「アリだと思います。飲食の業界に新しいアプローチでビジネスを展開したのが、DAIGOMI。好調なら採用人数を増やしていく予定です。店長代理を経験したスタッフに、他の新しい店舗を任せるようなこともあります。」

小野さんと松田さんの話から、素直にズバっと意見を言える人が会社に向いている気がしました。

逆に、向いていない人というのは?

「自分の限界値を決めちゃう人は、ベンチャーだと向かないです。既存の会社だと難しい、無理だと言われていることに挑戦する会社ですから。」

遠藤さんは起業するとき、相談したほぼ全員に「無理だからやめておけ」と言われたという。

「それを押しのけて来ました。『こういうことをやりたいんだよね』というのを『それはそもそも無理ですよ』と言う人は、あんまりうちにはいないかな。ただ、若い年代でやってるので、みんなソフトですね。」

member アプトのコンセプトは「スペシャルな人々に、スペシャルをつくる会社」。パーティーの企画運営も、レストランの営業も、全力投球している。

体力は必要かもしれませんが、生き生きと働ける職場をさがす人にオススメしたいです。

(2014/7/14 神吉弘邦)