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不動産選びって、どこか気が重い。自分の住まいを探しながら、そんなことを考えていました。
その理由は、物件サイトの写真とイメージの異なる実物件、ブレーカーの位置もたどたどしい内覧、いま一つわかりにくい敷金制度。
貸し手ありきの考え方にあると思います。
R-STORE(アールストア)という賃貸不動産の仲介サイトがあります。

はじめは月に3、4件だった問い合わせも、現在は1,000件ほど。成約件数も月に70件を越えます。
そして今年。外国人の方向けや売買の仲介、そして生活を豊かにするモノのEC。
第2、第3の幹を育てようとしている株式会社アールストア。
ここで働く仲間を募集します。
山手線目黒駅から歩いて6分。雅叙苑というヴィンテージマンションの一角にR-STORE(アールストア)のオフィスはあります。
迎えてくれたのは代表の浅井さん。

「居心地がいいなと思ったんです。緑に囲まれているので、あまり冷房を使わないでも涼しくて。春は屋上に上がると、目黒川の桜が見えるんですよ。」
浅井さんは、一緒に働くスタッフによく話すことがある。
それは「自分の生活を探求せよ」ということ。
「まずは自分の生活を豊かにする。自分の好みや心地よさを知らないと、人に対して物件提案もできないと思います。」
R-STOREのサイトに掲載されている物件はさまざま。
オフィスとして使えそうなほど広いテラス付きマンション。蔵を改装、薪ストーブも備えられた家。
駅からの距離や築年数といった条件検索では埋もれてしまう魅力。けれど、きっと「住みたい」と思う人がいる。

それらの物件一つひとつを、営業スタッフが発掘して、取材。写真と文章で紹介します。
6期目を迎えようとするいま。R-STOREは次のフェーズに向かいつつあるという。
「仲介事業が安定的に収益を生む軸に育ってきて。2つ目、3つ目の幹を育てようとしているところです。」
どんな事業を考えているのでしょう?
「一つは、日本に滞在する海外の方向けの不動産仲介です。いまも依頼をいただくんですが、なかなか借りられなくて苦労します。お手伝いする事業を展開できたら。」
「それから、売買物件の仲介です。リピーターのお客さんが多いんです。賃貸を経て不動産を購入する方も現れて。『R-STOREさんが売買もやっていたら、ぜひお願いしたかったな』という声も出てきたんです。」
その他にも、9月末には生活を豊かにしてくれるインテリアグッズのECをリリース予定だという。

資質や経験によっては、入社数ヶ月で新事業を任せる場合もあるという。営業職はもちろん、新事業に興味がある方もまずは気軽に連絡してほしい。
新たなフェーズに移ろうとしているR-STOREだけれど、根幹にある考えは、立上げ当初から変わらないと思う。
10代の浅井さんは、建築家を目指していた。けれど大学の卒業設計で、自分には設計の才能がないと気づいたそう。それでも建築には関わりたい。つくることはできなくても、世の中にある面白い建築の紹介はできるんじゃないか。
そう思い、インテリアショップのIDEE、不動産ディベロッパーを経て、R-STOREを立ち上げた。
「不動産はサービス業だと思っています。信頼できるエージェントが、ちゃんとキュレーションをして、できる限り豊富な情報量で物件を紹介していく。ユーザー本位でありたい。そのことをずっと続けてきたつもりです。」
力を入れてきたのは、WEBにおけるユーザビリティの充実。

限られた時間で不動産を探すユーザーを考え、グラフィックも取り入れた。またスマホ対応もいち早く開始。
あるときから、駅からの距離や築年数による検索機能も追加した。
「最初はあえて省いたんです。それでコンセプトは先鋭化したかもしれないけど、独りよがりだったかな、と。物件選びは十人十色です。駅近や耐震性も考慮しつつ、いい家に住みたい人もいます。そういうニーズにもちゃんと応えていきたい。『いい物件だから、駅から遠いのは我慢して。』それって、無理がありますよね(笑)。」
また、不動産をセレクトするサイトとしては、物件数の多さも特徴の一つ。
8/20時点での掲載数は10,039件、そのうち1,848件が募集中。
「数があることって、楽しさだと思うんです。買い物をするときに、いくらセンスが良くても、商品が数点しかないと一瞬で見終わってしまう。消化不良だと思うんです。だから物件数にはこだわっています。」
そんな物件を発掘して紹介するのが、営業の仕事。

「ぱっと見て『この物件はどうなの?』と思うこともあります。けれど、よくよく見ると『その視点はなかったな』とうなづくことも。担当者が本気でよいと思ったものは、たとえ少なくても共感してくれる人がいるはずなんです。僕がフィルタリングをしすぎない方が、サイトとしても広がりが生まれます。」
スタッフにも天然素材好き、機能性を重視するオフィスに強い人、カップル向け住宅を中心に手がける人… 色々な人がいる。

一緒に働きたい人のポイントは、2つだという。
はじめに、コミュニケーションが好きな人。
「お客さんとはもちろん、僕らとも仲良くやってほしいです。」

内覧や物件探しで外出も多いけれど、オフィスではよく会話が飛び交うという。
「とにかくよくしゃべりますね。この物件どう思う?って直接的な会話もあれば、ファッションの話から、家の話につながることもあります。そうした会話を通して、スタッフ一人ひとりの持つ好みやキャラが、どんどんブラッシュアップされていくように思います。」
アールストアでは、給与の一部にインセンティブ制を取り入れているのだけれど、その割にはスタッフ同士でノウハウを共有したり、価値観の擦り合わせが見られるという。
そしてもう一つのポイント。
キュレーションや編集の要素もあるR-STOREの仕事。けれど、基本は営業ということを意識してほしい。
「仲介手数料がかからない仲介業者さんもありますよね。でもR-STOREは、一件ずつ物件を訪ねて、お客さんが求めるであろう情報を収集し、サイトで提供します。一生懸命集めた価値ある情報なんですね。提供することを売上という結果に結びつけることは強く意識してもらいたいですね。」
ここからは、マネージャーのお二人に話をうかがいます。

数年働いた後に、アパレルの営業に転職。
「営業に向いているかも」と思ったそうだ。
「デザインって正解がありません。加えてユーザーにクライアント、広告代理店。関係者がたくさんいるなかで、誰のためのデザインかわからないことが増えて。仕事の成果が数字で見えるのが、いいなと思ったんですね。」
不動産の仕事に就いたのは、今回がはじめてのこと。
「もともと不動産が好きで。色々と物件を訪ね歩いたり、不動産サイトの新着を毎日チェックするぐらい物件マニアだったんですよ。」
不動産業界で仕事を探す中で、R-STOREに決めたのには理由があった。
「仕事も生活もきちんとしたかったんですよ。R-STOREは夜7時過ぎにはオフィスが静かなんですね。それに浅井が話していたんですよ。『働くことは、自分をつくることの一部だと思う』って。」
「もちろん成果を出すことが前提ですが、休日、一日の勤務時間、給与… 働き方がフレキシブルです。ルールづくりも、スタッフ同士で話し合って決めることもあります。」
たとえば休日は、水曜と土日いずれかの週休二日制。
けれど、内覧が集中する週末に働きたいスタッフもいる。話し合いの結果、休日は各々が決めることに。
勤務時間も然り。夜にお客さんとの打ち合わせが入れば午後から出社したり、自宅で仕事をする人もいる。
生活に合わせて働き方を、自分で決めていくことができる環境だと思う。
ところで、どのように物件を発掘、紹介していくのだろう。
「わたしはレインズというデータベースを利用して、テイストと家賃を絞り込んで探しますね。」
担当物件である代官山Cherie301見せてもらう。

ここで、もう一人のマネージャーである岸田さんにも担当物件を紹介してもらった。
岸田さんは広告代理店を経て、2年前に入社した方。
世田谷区深沢にある築50年の平屋は、55,000円という激安物件。
「トイレの引き戸が、木のつっかえ棒で。後にも先にも、こんなのは見たことありません。」
どうやって見つけたのだろう。
「休みの日に散歩して雰囲気がよかったんですよ。深沢エリアに限定して、レインズでしらみつぶしに物件を調べたんです。家賃も5万、10万、20万円と設定を変えて検索していきました。」

岸田さんはこう続ける。
「米満と僕は、物件好きという点は共通しつつ、仕事のスタイルは対照的だと思います。米満は割と戦略的というか。ターゲットを想定して、物件を絞り込んでいきます。一方で僕はいい物件を紹介していけば、借り手さんもついてくれる。そう信じているんですね。」
最後に岸田さんは「これから入る人にも、自分にとって居心地よいバランスを見つけてほしい。」と話してくれた。
ユーザー本位の不動産仲介を立ち上げて6年目を迎えるいま。
R-STOREでは新たな事業もはじまろうとしています。
米満さんと岸田さんにも、考えているサービスがあるそう。ここで、これからの不動産を形づくってください。
(2014/8/26 大越はじめ)