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「どこにもない、ふつう」をコンセプトに、設計から施工、そして客付けまで、賃貸リノベーションのすべてを一貫して手がける株式会社ハプティック。シンプルデザインの部屋「TOMOS」を安価で分かりやすいパッケージプランで提供し、できあがった物件を賃貸物件情報サイト「good room」で紹介しています。
前回の募集に続き、今回もハプティックで働く人を募集します。

一方で無駄なデザインがないから、物件オーナーは工事費用を抑えることができる。また「good room」で客付けまでサポートしてくれるから、とても心強い。
このサービスは、だんだんと広がりを見せている。創業から5年目に入り、施工実績は年間250件。毎月7万人が「good room」を利用している。
こうしたハプティックの根幹を支えているのは、社員として働く大工たち。
一般的な設計事務所や工務店ではあまりないことだけど、ハプティックでは大工を社員として抱えている。
「結局のところ、リノベーションは製造業なんだと思います。取り付けた部材の安全性が高かったり、納まりが綺麗だったり。デザインよりも、そういったことのほうが大事。ものづくりの質が高ければ、長く使ってもらえる物件ができていく。だから現場に入る大工は、我々にとっての要なんです。」
そう話すのは、リノベーション事業部長の松島さん。

「ものづくりに深くコミットして、現場からの改善案を会社の仕組みとして取り入れます。業務をよりスムーズにすることで、より早く安価にサービスをお客様へご提供できる。この仕組みが“いいもの”をつくっていけるコアだと思っています。」
また施工プランナーは大工と連携して、現場を考慮した設計を行う。
たとえば、造作の棚をつくる際に大工さんが加工しやすいようなデザインにしたり。少し高い材料でも、大工の手間が半分になるのだったら、その材料を使ったり。
「設計ではより汎用的に使えるデザイン・素材・工法を考えて、コスト、実用性、施工性がぴったり合わさるところを探す。大工との連携のなかで付加価値を生み出すのです。」

その根底には、こんな思いがある。
「我々がこの業界を引っ張っていこうと思っています。そのためには、自分たちで自己否定も改善もしていかなきゃいけない。業界リーダーになっていくためには、粘り強さと謙虚な姿勢が大事です。」
「ベースとしてはチームで働くのですが、もし個人が何か新しいことを思いついたときには、まずやってみようという思いがあります。だから柔軟な思考ができる人を求めています。」
今回募集するのは、大工と施工プランナー。
昨年の11月から大工として働いている伊藤さんに、実際にどんな仕事をしているのか聞いてみる。

伊藤さんは穏やかな口調が印象的な方。ハプティックに入る前は何をしていたのか聞くと、なんとプロボクサーだったのだという。
「殴り合うような性格じゃないんですけどね(笑)。技術を試し合う世界にのめり込んでいました。」
以前はボクシングの練習をしながら、様々な職場で働いていた。そのなかのひとつに建築関連の会社があったことと、もともとものづくりが好きだったことからハプティックに応募したという。
「まったくの業界未経験でないとはいえ、30後半という年齢で大工をはじめるのはかなりハードルが高いと思っていました。だけど、やりたくないことをずっとやっていくよりは、少しでもやりたいと思うことにチャレンジしたい。そこで芽が出るかどうか自分で見極めようと思いました。」

鉋などの手道具は自分で一通りそろえ、職人として働いている。
「はじめはもちろん仕事を教えてもらうけど、それだけでなく、先輩の背中を見て覚えていくことがすごく重要です。自分に与えられた仕事をしながら、その合間に先輩がなにをしているのか見る。そのときに疑問を持ちながら見ると、なぜ先輩がそうしているのか、理由が分かってくるんです。」
大工の仕事は全てマニュアル化できるものではない。とくにリノベーションではいろんなタイプの物件がある。同じマンションの隣の部屋であっても、水道の配管が違ったりするから、現場ごとにやり方を工夫する必要がある。
「入居者さまにとってどんな使い勝手がいいか、オーナーさんからすればどんな見た目がいいか。入居者視点・オーナー視点・大工の経験、全ての要素を加味した上で、これが正解だろうとやっていく作業なんですね。」
どんなに経験を積んでも、常に新しい現場で考えることが大切なのだろう。
「よく言われるのが、ビス1本打つにも正解があるって。もちろん経験が生きるのだろうけど、どの場所に、どんな角度で、どんな深さに打つにも、一つひとつ考えなきゃいけないと思ってやっています。」

「まだまだですね。失敗もあります。昨年末の現場で角材を運んでいたら、給湯器の配水管にぶつけてしまって。次の瞬間水が噴き出して、水浸しになったんですね。」
「家に帰ってからもすごく憂鬱で。そしたら先輩がフォローのメールをくれたんです。『今日はお疲れさま。大きな失敗でショックを受けて辞めてしまう人もいるけど、せっかく覚えた仕事を無にしてしまうのはもったいない。明日から頑張っていこう』って。」
大工の世界は厳しいイメージがあったから意外だった。ハプティックの現場は、他とは少し違う空気感があるのだと思う。
「この会社は気遣いできる人が多くて。社内メールのやり取りでも、この言葉を言ったら相手がこう受け取るだろう、とか考えている。お客さまからの声をメールで全体送信してくれたりするんです。『きれいな部屋で心地よいです』って。そんな文章を見ると、やっててよかったなって思いますね。」
同じように、気遣いができる人がハプティックには合っていますか?
「そうですね。気遣いは仕事においても大切。現場を出た後に塗装屋さんが作業しやすいように材料を配置したり、入居者さまやオーナーさまの気持ちを汲んで仕事をすることで、次につがなっていくと思う。」
「努力さえすれば、未経験でもやっていけます。やりたいとか、ものづくりが好きだっていう気持ちがあれば、一度入ってやってみたらいいと思います。」
次に施工プランナーの中本さんに話を聞いてみた。
中本さんは今年2月に入社。以前は建材メーカーで窓の設計を担当していた。

どんなところがよかったのですか?
「新築よりも魅力あるリノベーション物件ってあまりないと思うんです。飽きやすかったり、クセが強すぎたりする物件が多いなかで、ハプティックのナチュラルなデザインが新しいと思いました。」
中本さんは今、ハプティックが手がけたTOMOSの物件に住んでいる。身をもって物件のよさを体感しているからこそ、TOMOSを広めていきたいと自然に思える、と中本さんは話す。
中本さんの仕事は、営業がお客さまから聞き出した内容をもとに設計図面を作成し、大工に伝えること。電気屋さんなどの他の業者さんを手配して工程を調整したり、現場管理も行う。
「天井が思ったより低いとか、工事を進めることで分かってくることがあります。リノベーション物件では現地調査で拾いきれてない部分が出てくるので、現地で大工さんと相談しながら一緒につくりあげていく感じですね。」
「だから大工さんが気持ちよく仕事ができることが一番だと思っていて。段取りよく必要なものを用意しておいたりして、大工さんがスムーズに作業を進められるようにします。」

「やることは多いですね。現場を回ったあとに図面を描いたりして、遅くまで働くこともある。でも、自分に任されることが多いから面白いんです。」
ハプティックの現場の数は、他社に比べて圧倒的に多い。大工も施工プランナーも、他社の3倍くらいは現場経験を積むことができるそうだ。
1年もすれば一人前になって現場をひとりで回せるようになる、と松島さんは話していた。
大変な分、成長は早く、積極的に学んでいけばどんどん伸びていくことができる環境なのだと思う。
「ハプティックは会社づくりにも関われるので、そんなところを楽しめるといいかもしれない。他の会社だと経験がないと参加できなかったりすると思うけど、入社半年の僕でも意見が言えるんです。」
他のメンバーと共有し、どうやったら会社として成果を出すことができるか。どのスタッフも、そんな組織としての視点を持っている。そして、いいものをつくっているという意識がある。
「自信もって仕事ができると思いますよ。TOMOSが好きな方なら誰でも歓迎です。」

仕事をこなせるようになってから、希望すれば大阪・名古屋へ異動することができるそうだ。
「ベンチャーのスタンスなので、チャンスは腐るほどあるんです。自分から積極的に入り込んで、チーム全体でよいものをつくっていくっていう意識でやってほしい。みんなが輝ける会社にしていきたいし、そんな会社で働きたいと思う人に来てほしいですね。」と松島さん。
リノベーション業界で、これからさらに勢いづく会社に飛び込めるチャンスだと思います。
まずは目の前の仕事をしっかりとやることが大切。日々忙しく、仕事に追われるような時期もあると思うけど、着実に力をつけられる職場です。
そうやって経験を積み、ゆくゆくはハプティックの要として活躍できる存在になれるのだと思います。
(2014/10/20 森田曜光)