求人 NEW

時代をつかむリサーチ

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

いま、社会は大きく変わりつつある。

ライフスタイルが多様化する中、多くの日本企業には、事業モデルの変革が求められています。

けれど、過去の成功体験は足かせにもなる。人も組織も、自分たちだけで変わることは難しい。

CROSS Business Producers(CROSS株式会社:以下CROSS)では、日本企業にイノベーションを起こし、新規事業を創造しています。

その仕事は、企画提案に留まりません。

時代が求める新規事業を企画し、共に実行し、収益を生むところまで伴走していくのがビジネスプロデュース。

1 今回はビジネスプロデュースの基礎となるリサーチ(調査)の専門家“リサーチャー”を募集します。

どんな未来の戦略も、まずは的確なリサーチに基づき現実を知ることから生まれるもの。

まずはビジネスプロデュースという仕事を知ってください。

東京・虎ノ門にCROSSの本社はあります。

迎えてくださったのは代表の三木言葉(ことば)さん。

2 新卒で入社したアンダーセン・コンサルティング(後のアクセンチュア)では金融サービスを担当。その後、富士通株式会社のコンサルティング部門へと転職。大手企業に所属し、仕事をする中で問題意識が生まれた。

時代にあったサービスや事業を矢継ぎ早に立ち上げるため、必要なのは“共創のスキル”だという。

「まずは国籍、性別、宗教など異なる価値観にとらわれずに吸収していくこと。同時に自分のアイデンティティを磨きつつ、対等にコミュニケーションすることから、新規事業は創造されていきます。」

三木さんがCROSSを単身で立ち上げたのは、2011年秋のこと。

大企業の中にも、問題意識を持っている人は少なからずいる。けれど、組織が硬直化している中では、若手社員が声をあげても変革は難しい。

「独立したコンサルティングファームとして、色々な人や組織の魅力を繋ぎ合わせ、価値を創造する。それがビジネスプロデューサーです。企業の外側にいるアウトサイダーだからこそ、自由に面白いことができると思います。」

クライアントとなるのは大手製造業、通信キャリア、コンテンツサービス事業者など。すべて一部上場企業だという。

創業当時は、グローバル市場への進出に伴う事業企画や調査、進出支援など単発の仕事が多かったそうだ。

現在は、企業と共に中長期な変革ビジョンを描き、イノベーション創造に強い組織文化を年単位で育むプロジェクトが増えているという。

image009 CROSSディレクターの村田昂遙(こうよう)さん
ここで三木さんは、事例を紹介してくれた。

クライアントは、資本金3,500億円の大手ハイテクメーカー。

台湾と中国、そしてアメリカ。3ヵ国の海外パートナーと協業をすることで、モバイル端末を市場化するというプロジェクト。

「市場へのリリースは1年後に予定されていました。そこで、商品の製造企画にはじまり、海外パートナーとの交渉支援、マーケティング、営業戦略の立案まで。広く市場化へ必要な活動をバックアップしていきました。」

今後に向けたあらたな展開も見えつつあります。

それが、コンセプターの坂井直樹さんが代表を務める株式会社ウォーターデザインとの協業。

4 2 坂井さんは、日産自動車のBe-1やau design projectのコンセプトモデルを代表作として、ナショナルブランドの製品開発に携わってこられた方。
デザインは単に色や形を追求することではなく、社会問題を発見して解決していくイノベーションそのもの。

そう考える坂井さんと三木さんは、意気投合。

現在も、坂井さんがイノベーティブなコンセプトデザインを行い、企業変革のためのワークショップ及び戦略立案をCROSSが担う。そうした連携が生まれつつある。

今後はより、協業を進めていきたいという。

そうした中で、リサーチャーの募集に至る。

ビジネスプロデュースを行う上で、リサーチは欠かすことのできない大切な仕事。

「イノベーションを生み出すビジネスプロデュースは、時代の先端を切り拓く仕事です。その最初の一歩にあたるのが、リサーチ。情報収集に基づき、どう現実を捉え、将来を見通すのか。その内容次第で、新規事業の展開も変わります。市場性、企業の現状、そして生活に求められるサービス。仮説を立て、情報収集を行い、分析を加えていきます。」

5 三木さん自身、大学時代にCNN東京支局でプロデューサーインターンとして、取材にまつわるリサーチの仕事をしてきた。

限られた時間の中でアンテナを張り巡らせて、いま伝えるべき真実を異なる視点から深く調べ、端的に要点を伝える。その経験は、ビジネスプロデューサーの仕事につながっているという。

これから働くのは、どんな人がよいでしょう。

「まずは日本の大企業が変化し、世界に誇れる事業を増やしていきたい。CROSSの思いを共有できる方に来てほしいです。」

「またリサーチャーとして、わからないことを調べて、あきらかにする喜びを味わえる人がいいですね。」

たとえば日常生活においても、情報を集めた上で買い物や旅行を決めるような人。

もう一つ大切なことがある。

「海外アレルギーがないことです。日本企業の魅力を活かしつつ、グローバル社会に食い込んでいく仕事です。語学も流暢には話せなくても、抵抗のない方がよいです。」

これから入社する人は、リサーチャーとしての仕事を極めることも、将来はより広く五感をいかすビジネスプロデューサーという道もある。

ビジネスプロデューサーに求められるスキルは幅広く、そして深い。

事業の収支計画、マーケティング、プロモーション企画にプロジェクトのマネジメント… 大学のMBAコースで学ぶような多様な経営の知識。

3 加えて、実地経験で勘を身につけることも必要。

一言でいえば、総合的にビジネスのプロを目指すことになる。

ここで、日本仕事百貨経由で今年入社した清水さんに話をうかがいます。

7 1年間のフランス留学を経て、この春に大学を卒業。在学中は、好奇心旺盛に様々な世界に触れていったという。

シンクタンクでのリサーチ、投資銀行の株式調査部、そして大手アパレルブランドの法務部などでインターンをしてきました。

「生まれ育った日本がグローバル社会で活躍することに関わりたい。そう思いCROSSへ入りました。」

2週間ほどの研修を経て、現在はリサーチャーとしてプロジェクトを担当しています。

「クライアントさまは、ある大手メーカーです。国内市場が縮小していく中で海外に市場を求めており、海外企業のM&Aを含む海外事業の戦略を検討しています。」
現在は、進出を目指す地域における事業展開の戦略を検討しているところ。

「あらたな地域に進出するため、ターゲットの市場調査を進めています。これまで関係性の薄かった地域なので、すでに事業を展開している現地企業との提携や買収を、アプローチの一つとして考えています。」

まずは現地企業の洗い出しからはじまります。

そこでサポートするのがアメリカ、フランス、韓国をはじめ世界各国に点在するビジネスパートナー。

8 パートナーから買収・提携先候補のリストを受けとると、清水さんはその情報をブラッシュアップしていきます。

調査項目は、マーケットの状況、競合企業の経営状況、顧客の状況… 膨大にある情報の中で、項目の洗い出しから取り組んだという。

「提携や買収は、いわば企業同士のお見合いです。事業性だけでなく、相性も大切です。企業風土が合うか。日本と現地には、どんなギャップがあるか。一緒に働くことでシナジーは生まれていくのか。そうしたことも調査して出てきた情報をもとに仮説を構築します。」

仮説を立てて、インターネットや書籍で調べ、検証。その繰り返しの中で、次第に核となる戦略が見えてくるという。

「リサーチは掘れば掘るほど情報が出てきます。限られた時間の中で、いかに網羅的かつ有用な情報を取得できるか。最高のクオリティを出すために、検索ワード一つから、つねに考えています。」

9 また、デスク調査ですべてがわかるとは限らない。

今後は生の声を追うインタビュー調査も行うことがある。

海外のカンファレンスに参加して、どの企業と組むのが望ましいのか。どんな効果が期待できるのか。出席者へヒアリングや相談を重ねていく。

リサーチと同時進行で、三木さんをはじめとするビジネスプロデューサーは、ワークショップを実施。クライアントと共に、長期的な事業戦略を描いていきます。

「今後の世の中がどうなっていくか。10年、20年、さらに100年後の市場を企業で働く方が自ら見通して、ビジョンをつかみます。さらに、企業の強みやアイデンティティを分析。未来の市場の中で、自分たちのあるべき姿を見出し、新規事業の種を創造していく。このプロセスを“未来ビジョニング”と呼んでいます。」

現在清水さんは、クライアントとの打ち合わせにも同行。

「仕事の依頼をくださるのは、大企業の取締役クラスの方です。そして、打ち合わせを進めるのは、何十年と業界で活躍されてきた部長、課長の方たちです。同じ土俵に立つにはビジネススキルだけでなく、クライアントさんの分野における専門知識も欠かせません。いまは必死でキャッチアップしているところです。」

10 「つねに未経験のことが求められて、アウトプットしていく。そんな毎日です。」

大変ではないでしょうか。

「大変ですよ。でも、“その先”を考えると大したことではないかな、とも思います。企業買収となれば額にして数百億円の規模です。とても多くの人が働く企業の将来に関わることでもあります。」

「リサーチを重ねる中で『クライアントさんはこの部分を知りたいのではないか』とプランニングの要素も生まれてきます。リサーチの経験を積み重ね、まずはしっかり提言できるコンサルタントになりたい。将来は、提言をクライアントさんと一緒に実現するビジネスプロデューサーとして活躍したいんです。」

最後に、これから一緒に働く方に伝えたいことがあるという。

「調査に基づいた提言書、企業買収、チームビルディング、プロダクト開発。そのいずれもが、ビジネスプロデュースの手段です。CROSSは、“提案”で終わらせたくない。社会が大きく変革していく中で、変わりたい気持ちはあっても、方法がわからない日本企業は少なくありません。経営にイノベーションが生まれ、グローバル社会へ打って出る。ひいては日本の社会が変革していく。最後まで伴走するのがビジネスプロデュースの仕事です。」

(2014/12/8 大越元)