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一つのアイデアが、社会を変える。
高齢化が進む未来に備え、TOYOTAとともに次のモビリティのあり方を変える。
「2025年の感動あふれる子どもの未来 –子ども×Creativity(創造性)–」では、SONYと、インターネット時代の新しい子どもの教育のあり方を変える。
日本各地の大学と、過疎化の進む自治体の強みを引き出し、30年後の地域の姿と産業を描く。
企業、行政、NPO、地域に暮らす人… 多様なセクターの人たちを次々と招き入れ、「みんなが求める」事業を立ち上げています。
そんなフューチャーセッションズには、起業当時から描いてきたことがある。
「日本中でイノベーションが生まれるにはどうしたらよいのだろう?」
2013年に立ち上げたWEBのプラットフォーム「OUR FUTURES」。
創業4年目の今年は、本格的に事業として動きはじめます。

企業や地域の変革リーダー、ファシリテーター、NPOや市民。色々な人が出会い、つながることで、同時多発的に、イノベーションが生まれていく場です。
様々な企業、中央官庁、地域やNPOとの協業を通して、イノベーションの発想を多数生み出してきたフューチャーセッションズ。
イノベーションを加速するべく、事業の立上げを試みた経験のある方と一緒に、未来を創っていきたい。
クライアント企業の新事業立ち上げ推進に関わりたい。WEBを活用した社会問題解決をマネタイズしていきたい。そして、OUR FUTURESの新しい事業モデル創造に一緒に取り組みたい。
6人目の仲間「ビジネスプロデューサー」を募集します。
東京・表参道。大通りから一本入ると、静かな路地が広がる。
その一角に、レストラン、インテリアショップなどが入居するCULTURE表参道が見えてきた。
2階に上がると、オフィスとは思えない応接間が現れる。

代表の野村さんは、会社のコンセプトを次のように語る。
「『この社会がこうあってほしい』。そう願うあらゆる人の想いを受けて、人と人との間の関係性を再構築するための会社なんです。」
自ら年間100近いフューチャーセッションのファシリテーションを実施。同時に日本全国にファシリテーターを育成し、対話と協業からイノベーションを生み出す活動も推進してきた。
「だからこそ、ぼくら自身がつねに好奇心を持つこと。いっぽうで、偏見を持たずに、あらゆる社会的な課題に立ち向かっていく。強い精神力と揺るがない思想が大切です。」

有福さんは広告代理店出身、筧さんはプログラマー出身。合流直後から野村さんと一緒に、ずっと次のことを考えてきた。
「どうしたら、日本中でイノベーションが次々と生まれるようになるだろう?」
周りを見渡すと、企業や地域で対話の場は増えつつある。けれど、どんな対話が行われ、何が生まれたかはわからない。
セッションが可視化され、エリアを越えて人と人がつながったら。
たとえば科学コミュニケーション。新しい科学技術が生まれた際に必要となるルールを全国規模の市民対話から自ら生み出していく。
アイデアソン・ハッカソンでOUR FUTURESを使うならば、日本各地で集められたオープンデータやアイデアを共有し、地域を越えたアイデア発想を促すことが可能になる。
OUR FUTURESは、すでに2014年には、企業や行政でも正式採用されはじめています。
「オープンに人が参加して、イノベーションが次々と生まれるプラットフォームなんです。」
ここで話をしてくれたのが、有福(ありふく)さんと筧(かけい)さん。

「大企業にいる優秀な人たちが、より力を活かせる社会をつくれたら。そう思っています。目の前に2つ道があったら、不確実だけれど、ワクワクする方を選びたいんです。」
OUR FUTURESを立ち上げたいま、求められるのはビジネスプロデューサーだという。
「セッションを通して参加者に生まれた熱を、いかに事業という形にしていくか。次のステップが求められています。企業の利益だけでなく、地域全体のプラットフォームを担い、社会を変えていくプロダクトを生みだしたいんです。」
「フューチャーセッションズが開拓してきた、社会価値をビジネスにつなげるプロセスをもっともっと洗練していきたいんです。とても難しい仕事ですが、日本社会の次のステージをつくっていく仕事だと思います。」
企業活動においても、近年はCSV(Creating Shared Value)という「事業活動を通じての社会価値創出」への意識が広まっている。
企業、行政、NPOが各々の利益を追求する社会から、共創する社会へと移りつつあると思う。
フューチャーセッションズが目指すのは、OUR FUTURESをプラットフォームとして日本全国で1,000人以上のイノベーション・ファシリテーターが活躍し、生み出された対話のプロセスと成果が蓄積される。そして、新たな集合知が生み出されること。

どんな人に入社してほしいのでしょう。
「まずは、社会のイノベーションに関心を持っている方。そしてベンチャー、社会起業、企業内起業。形は問わないので、自分で事業を立ち上げた経験がある方にきてほしいです。」
そしてもう一つ。
「WEBのビジネスを試みた経験のある方だと、なおよいですね。フリーミアムが広まる一方で、色々なビジネスモデルが生まれています。広告収入や既存の課金制に限らず、OUR FUTURESを事業として成り立たせるモデルは複数あると思うんです。」
不確実性が高い中でも、楽しんで試行錯誤していける人がよいと思う。一方で、長い仕事になると思う。地道に積み重ねていくのでしょう。
ここで、前回の求人で働きはじめたお二人に、この一年半の歩みをうかがいます。

「学生時代に、ワークショップを通して人が変わることを実感したんです。けれど、ファシリテーターを仕事にするのは難しいと思い、一度は企業に入りました。」
「でも、一度限りの研修では、教え―教えられるという関係になりやすい。継続的に関わり、その人の中から生まれてくるものを大事に育てたいと思いました。」
現在は企業や地域から依頼を受けて、フューチャーセッションのファシリテーションに取り組んでいる。
昨年の11月に行われたのは、「熊本の未来を考えるフューチャーセッション」。

県庁前のいちょう並木をカフェに見立て、100人以上の市民たちが集い、対話により「未来の熊本」を描いた。
集まったのは行政、地元企業、NPO、学生、地元のおじいさんから子どもたちまで。多様な背景をもった「熊本の未来に何かしたい」人たちが、話し合いを進めていった。
100人以上の参加者が、お互いの違いを理解し合うための対話を重ねる。
30年後の熊本をつくるために、最後は一人ひとりが自分ごとで取り組みたい未来づくりのアクションを発表した。

「自信を持って『ここからあたらしいことが生まれる』『変わっていくんだ』。想いをアクションにつなげる方法が見えてくるんですね。その場にいると、表情や言葉から熱が伝わってきます。」
こうしたセッション体験を生み出すファシリテーションの提供だけが、フューチャーセッションズの仕事ではない。
セッションで生まれたアイデアを、実現に向けてサポートしていくこと。
そして、つねにフューチャーセッションが開かれ続けるための人材と仕組みを構築し、その地域・組織に根づかせていくこと。
芝池さんは、今後ファシリテーターに留まらず、ビジネスプロデューサーとしての力もつけていきたいと話す。
男性の上井(うわい)さんは、新卒で大手メーカーに就職。ライフワークとしてファシリテーションを学んできた方。
配属は、広島での営業職。週末は夜行バスで日本全国のファシリテーターを訪ね歩き、広島フューチャーセンターを立ち上げた。

「入社直後、資生堂さんと立ち上げた『日本の男性の未来』は、ちょうど自分自身が結婚前ということもあって、自分ゴトの生き方に関わるテーマでした。毎回、自分自身の10年後を探索するような気持ちで、ファシリテーションしていました。」
セッションは、ファシリテーターの問いかけに力があるほど、参加者の思いも引き出されるもの。好奇心が、セッションの質を高めていくという。
一見異なるテーマにも共通することがある。
「生産者—消費者という関係から、自分たちの手でつくる社会へ。世の中が動こうとしているのを感じます。」
フューチャーセッションズの働き方にも触れたい。
再び代表の野村さん。
「朝になったから、なんとなく出社する会社にはしたくない。みんなでそう話しています。ぼくらは一人ひとりが起業家です。ビジネスモデルを開発しつつ、クライアントを訪ねてどんどん仕事をつくっていきます。個人が徹底して自由に働きつつ、ワンチームとしてのコラボレーションも最大化したいんです。」
6人目の仲間が加わることで、あらたなチームが生まれるのだと思う。
ここで上井さん。
「働き方に答えはないからこそ、ぼくらが働き方の未来も日々つくっていけばいい。クライアントの可能性を広げる仕事は、自分の可能性を広げることからはじまると思います。」
最後に野村さんが、フューチャーセッションズの未来を話してくれた。
「自治体、大学、企業。各界のリーダー集団と仕事をするでしょう。その課題を日本全国、そして世界中にいる1,000人規模のファシリテーターが、連携して解決していく。さらにその周辺には、数十万人のネットワークが生まれるでしょう。IPO(株式公開)も考えています。社会に大きなインパクトを与えたいんです。21世紀を代表する企業を一緒につくっていきましょう。」
