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場生むコンセプト

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「場をつくる必要があるとき、そこには必ず何か状況を変化させたいっていう思いや背景があります。ひとつひとつ正直に、丹念に考えて、場のコンセプトをつくる。そして実行する。新しいことが多いから、当然難しいことも多いけど、楽しいんです、とっても。」

そう話すのは、ソーシャルクリエイティブカンパニー、バウム代表の宇田川さん。

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バウムはクリエイティブ制作やPR戦略など、様々なコミュニケーション手段で場を生み出し、企業や社会の課題を解決している会社。

ここでクライアントやパートナーと一緒にプロジェクトのコンセプトから考え、場を生みだしていく人を募集します。

 

東京メトロ・三越前駅から歩くこと5分。交差点に面した4階建ての白いビルの3階に上がる。

ドアを開けると、賑やかで明るいオフィスが迎えてくれた。

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ここのオフィスは2年前に引っ越した際に、スタッフのみんなとDIYでつくったそう。

いろんなものがある中、ところどころに「BAUM」の文字が散りばめられていて、なんだか遊びを感じる空間。ワークスペースのすぐ隣にあるおしゃれなキッチンがうらやましい。

そんなオフィスで、代表の宇田川さんに話を伺う。

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宇田川さんがひとりでバウムを立ち上げたのは5年前のこと。

4年前に仕事百貨で紹介したときはPRの仕事が中心にあったけど、スタッフが1人、2人と増えるにつれてデザインやWEBの仕事ができるようになり、会社としての仕事の幅が広がっていった。

だんだんと、立ち上げのときから考えていた“場生む”ことができるようになってきたという。

「“場生む”っていうと空間プロデュースの会社だと思われることが多いです。でも、空間だけが場ではないんです。僕が学生の頃に憧れた白い腕輪をつけて 『貧困を過去のものにしよう』と呼びかけるキャンペーンの腕輪だって、ひとつの場です。課題を解決しようとする人とそれに関わる人の関係を築く場になっている。」

「そんな場をコミュニケーションの力でつくり、場が何かを解決していく。それが僕らの仕事です。クライアントの代理で仕事をするのではなくて、パートナーとして一緒に仕事をしていきたいと思っています。」

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そんな“場生む”仕事のひとつに、昨年3月にオープンした老舗百貨店内の複合店舗型カフェがある。

今後の百貨店のあり方の鍵をさがしたこのお店では、「モノ」を売るだけではなく「アクティブな暮らしの体験=コト」を販売している。例えば、体験ツアーやセミナーを販売したり、様々なテーマに沿ったワークショップを開催したり。

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バウムが担当したのは、コンセプトづくりとクリエイティブディレクション、そしてWEBや広告などのデザイン制作。

相談が来たときは、とくにカフェということも決まっていなく、コンセプトも何もない状態。鍵となるのは、百貨店の文化を変えたいという話だった。

「百貨店の持っている伝統的なことを大事にしながら、これまでのコンセプトとは違う新しい考え方でお店をつくる。結果、百貨店全体に影響を与えるということが、ひとつのコンセプトです。そのための下地としてWEBはこうする、PRはこうする、スタッフはどう集める、ひとつひとつ計画する。大切なのは、はじめのコンセプトを一緒につくること。関わる全員が“じぶんごと”として参加することを目指しました。」

「そしてもうひとつ重要なのが、必ず社会視点を持ってつくるということです。」

百貨店のメインの客層である高齢のお客さんに着目する。

高級時計を買うのもいいけど、同じ金額でツリーハウスを購入して自宅や別荘につくることで、家族や近所の人と過ごすことができる。それはきっと、買った本人だけでなく周りの人たちにとっても価値があること。

そんなふうに高齢の方々の新しい遊び方が広がれば、ゆくゆくは健康につながり、もしかしたら国の医療費も減っていくかもしれない。そういったことがその百貨店だけでなく、日本各地でできれば世の中が変わっていくだろう。

「僕らの社会視点ってそういうことで、企業の利益と社会がどう変化するのかっていうことを重ねて考えなきゃいけない。この事例で言えば、色んな会社が真似してくれれば嬉しい。齢を重ねても、どんどん新しいことに挑戦しやすくなる社会になって欲しいですね。」

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立ち上げから5年が経ち、昨年から仕事の形に合わせて、部署を2つ設けることにした。

ひとつが、ほとんど何も決まっていないところからプロジェクトを立ち上げる “コンセプト部”。もうひとつが、制作や実作業などを担う“編集&PR部”。

編集&PR部が形にするためにもコンセプトが大切だし、コンセプト部が考えたことを効率よく実現するには編集&PRが必要。

この2つの部署がバウムを支える柱になっている。

どんな人に来てもらいたいですか?

「コンセプトって言葉はいまいち日本語化されてなくてわかりづらいけど、バウムの場合はつくっていく場が持つ役割や機能、あり方を発明する仕事です。難しいようだけど、基本的に話を聞く力と、考えつづける体力があることが大事です。考えるってすごい疲れるし諦めたくなっちゃうんだけど、それをじっと堪えて考えることができる人。」

「それと、仕事を通じて社会の課題を解決したいって思っている人。百貨店の案件もそうだけど 、世の中にどんな問題があるのか知らないと、社会的に意味を持った提案ができません。でも、それは高度な専門知識が必要なわけではなく、そういう気持ちをもってるかどうかと、メディアの話題にそういう視点を持って接しているかだけで十分です。」

昨年からアメリカのソーシャルな意識の高い先進的な会社との仕事が増えているから、その案件を担当したいと思う人にも来てほしいそう。“場”の考え方が日本とは違っていたりして、そこもまた面白いという。

 

宇田川さんと一緒にコンセプト部に所属する萩原菫(すみれ)さんにも話を聞いてみた。

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菫さんは入社3年目の若手。コンセプト部に配属された理由は、菫さんがコンセプト的な考え方を日々してることと、どんな難しいことも諦めない姿勢を持ってるからだそう。

学生時代は空間デザインを学んでいた菫さん。

どうしてバウムに入ろうと思ったんですか?

「デザインで解決できることってものすごくいっぱいあるなって、昔から思っていて。だけど、デザイナーは解決策を持っているのにも関わらず、誰かの決めた空間を仕上げるだけの仕事になっている。そんなのもったいないなって。」

「誰かが決めたものをデザインするんじゃなくて、まずそこに何をつくるかっていう、そもそもを考える人になろうと思いました。」

大学の卒業制作では、見せつけるような作品ではなく、見学に来る人が参加できるものにしようと考えた。それは、いまの“場生む”デザインと近いものだった。

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「自分がやりたいことをやってみたら、空間のデザインだけじゃなかったんですね。“そもそも”を考えてた。バウムの仕事もそれと同じで、誰かに伝えるためにデザインを手段として使っている。仕事百貨でバウムの求人を見て、これだと思って。」

実際に仕事をしてみて、どうでした?

「決まった教わる期間っていうものはなかったし、おこられながら覚えました。いまもがむしゃらですね、本当に。」

すると、横で話を聞いていた宇田川さんがこう話してくれた。

「バウムの仕事は課題を解決する“場”をつくることだから、あれをしなくちゃいけないみたいなことがなくて、自由。だから難しく、楽しくもある。いま菫ちゃんが悩んだりしているのは、自由だからこそなんですよね。」

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案件によって進め方も提案の仕方もまるで違う。そもそも依頼なのか分からないような、相談を聞くことからはじまるものもあるという。

「これが答えだ、っていうのがない。ただひとつ同じなのが、クライアントの課題を解決するということ。だから、失礼にならないよう気をつけつつ、分からないことがあれば素直に聞きます。聞いた上で、クライアントの状況を分析・整理・共有をして提案する。」

いいものにしようとすればするほど、深く考え、時間をかけてしまう。形のはっきりしない相談といえども、スケジュールを見定めて自分から動き出さなければならない。なかなか難しい仕事だと思う。

「どんな仕事もベストを尽くしたいし、新しいやり方に挑戦するのでどんなに時間があっても足りません。でも自分が納得できて、面白くて、絶対やったほうがいいと思うことは辛くないんです。忙しくも楽しく仕事をしています。」

「それに、いつもすごく幸せで。というのはクライアントの人たちが、ものすごく仕事に対する姿勢がいい人たちしかいないんです。外注的に仕事をするのではなくて、一緒に挑戦しようとしてくれる人ばかりで。そんな人たちの思いを一緒に叶えていくって思うと、夢中になれちゃう。」

そう笑顔で話す菫さんを見ていると、本当に“いい人”たちと仕事ができているんだなと感じる。きっと他のバウムのスタッフたちも“いい仲間”なのだろうな。

どんな人と一緒に働きたいですか?

「クライアントさんやイベントに来てくれる人たち、バウムを通してものすごく色んな人に出会えたんです。バウムの仕事で出会う人は“カイシャの付き合い”感が小さくて、とても刺激的なことが多いんです。そういう出会いがあるといいなって思う人に来てくれるといいんじゃないかな。」

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どんなに時間をかけて考えても、アイディアが引き出せなくては前に進めないもの。常にいろんなことにアンテナを張って、知識を蓄えておくことが必要になる。

けれど、そういったことが自然とできる人なら、企業や社会の課題解決のために自由な発想で提案できるのだと思う。

最後に、宇田川さんがこう話してくれた。

「コンセプト部は他の会社にあまりない部署だから珍しいかもしれないけど、実は仕事はどんどん増えてる。え!って思うような大きな会社との仕事も多いし、アメリカとの仕事もどんどん増えてる。だから会社の規模の割に大きなグルーブ感があるのが特長です。そんな場で働きたい、経理や助手の人たちも募集します。」

「常に求められるのは新しい考え方と楽しさの発見。楽しいと新しいは結構近い。わくわくするようなことをつくっていくことなんです。わくわくできることを極めて論理的に、そして右脳的にも考えたいなという人にはとても刺激的な仕事になるはずです。」

(2015/3/19 森田曜光)