求人 NEW

人生を楽しく豊かに

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

現在の日本の空き家率は13.5%。2040年には40%もの建物が空き家になるといわれている。

これから人口減少も加速していくなか、家づくりをする会社は生き残りをかけた局面を迎えています。

C 「人の人生を楽しくするのと同時に、自分の人生が楽しくなるような仕事をしてほしい。生活のために働くよりは、働いて成長して、人生が豊かになることを体感してほしいです」

そう話すのは、山口県防府市にある工務店「銘建」の青木さん。

山口で採れた木材を活用したり、モダンなデザインに力を入れたり。地域に根ざしながら、住まう人に寄り添った“いい家づくり”をしてきました。

住宅業界の将来を見据えて、いま銘建は生まれ変わりつつあります。

単にいい家を提供する工務店ではなく、モノやコトを含めた、楽しくて豊かな暮らしを提案するライフスタイル提案会社へ。

工務店というとミスの許されない緊張の多い仕事のイメージがあるけれど、銘建のスタッフは楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。

どのスタッフも共通しているのは、自分自身の暮らしを楽しんでいること。だからこそ、その楽しさを人に伝えることができるのだと思う。

同じように暮らしに興味がある人や、趣味が多様な人。そんな人はぜひ続けて読んでみてください。

家づくりの営業スタッフと、カフェ&ライフスタイルショップでの企画運営スタッフを募集します。
 
防府駅から10分ほど車を走らせると、銘建の運営するセレクト雑貨ショップ「LisM」が見えてくる。

meiken02 LisMの1階は地元の方が気軽に利用できるカフェスペース、2階は服やインテリアなど、暮らしに関わる商品を置いたライフスタイルショップになっている。

すぐ隣には「ライフスタイル展示場」のモデルハウスがある。

代表の青木さんいわく、LisMは銘建の目指す先を体現した場だという。

「外にデッキをつくってバーベキューができるようにしたんです。でも、ここはまだ発展途上で。これからやろうと思っているのは、ピザ窯とか小屋をつくろうって」

「それと、LisMとモデルハウスの間に小屋を建てて、そこを社長室にしようかなと。そこで僕がたこ焼きつくって売ったりとか(笑)」

meiken03 青木さんが着ている、鮮やかなブルーが素敵なデニムシャツ。これは青木さんが岡山の縫製工場に発注してつくったオリジナル商品なのだそう。

面白い会社だなと思うけれど、なぜ工務店がピザ窯やデニムシャツをつくっているのだろう。

「よくそう言われるんですけど、理由は面白いし楽しいからって感じですね。おいしいコーヒーが飲みたいとか、居心地のいい場所をつくりたいとか、僕が単にデニムシャツが好きだからとか」

「LisMとモデルハウスを一体にして、暮らしのテーマパークにしようと考えているんです」

meiken04 13年前に社長に就任して以来、青木さんは社内改革を行なってきた。

サービスを見直して、効率重視の家づくりから、機能もデザインも優れた正直な家づくりに。企業理念も一新した。

会社のロゴや社屋、社員の服装など、イメージを揃えるために会社のあらゆることを変化させていったという。

「人とモノとコトがアンバランスだったので、根本的な部分を見直して統一しようと。それでも、単に質や機能の高い住宅を提供するっていうだけだと、いまいちだったんです」

「経営理念は『人生の舞台をつくる』ということ。これは、お客さまの人生の舞台をつくっている僕たちも、自分自身の人生の舞台をつくっているという発想です。独自の世界観をつくって、それを見た人の気持ちを動かす仕事をしましょうと。工務店からライフスタイル提案業になろうって」

箱ものの建物だけでなく、家具やインテリア、カフェでの落ち着いた空間や楽しい時間など、暮らしを総合的に提案する会社。

そのひとつにLisMという豊かな暮らしを提案するための場をつくった。

最近では、ここで「LisMix Cafe」という企画をはじめたという。

「月に1回、山口の経営者さんやいろんな考え方を持った方の話を聞こうと。ゲストに話してもらって、みんなで意見交換して、懇親を深める。1回目は僕が、2回目は音楽のシアタールームをつくっている方に話をしてもらって。こんどは、障がいのあるお子さまを持ったご両親の話です」

「ここで知り合って何かにつながることがあると思うけど、はっきり言って商売とかとはまったく関係ないです。地域の活性化っていう考え方なんですね。この地域で生まれた工務店として、地域のことを大切にしよう。それは地産の木材を使うだけではなくて、みんなが集まれる場をつくることも、そのひとつなんです」

meiken05 木造住宅をつくるという事業自体は変わらないけれど、ここ数年で銘建は大きく変化してきた。

「正直、考え方が合わなくなって去っていった人もいた」と話す青木さん。

それでも、銘建の理念や暮らしを提案するというスタイルに共感して、力強い人材が集まりはじめたという。

「昔とくらべて、会社の雰囲気はずいぶん変わったと思います。ちょっと前は、住宅って何千万円もするものですから、中途半端な気持ちではできない非常に厳しい雰囲気があった。でも、それって言い過ぎるとスタッフは萎縮するし、お客さんにもそれが伝わって面白くなくなる。きっちりして、いい家建てるけど、面白くないっていう感じ」

「これからは、きっちりしてるし、楽しいよね、面白いよねっていうのが一番いいと思うんですよね。そういうのを理解して、暮らしを豊かに楽しくするマインドを持ってくれる人に来てくれたらいいなと思っています」

 
営業スタッフの岡田さんは、まさにそんな人だと思う。

昨年入社したばかりでまだまだ大変なことが多いけれど、「ほんとうに毎日が楽しいんです」と満面の笑顔で話してくれた。

meiken06 営業の岡田さんの仕事は大きく分けて3つ。家をつくりたいと相談に来たお客さまと一緒に資金・土地・スケジュールについて計画する。

「なかなか自分の資産やお金のことって、人に言いづらいと思うんです。だから、お客さまに心を許してもらえるように、たくさん趣味の話とかをして信頼してもらわないと」

「プランに入って、設計とインテリアコーディネーターとお客さまが打ち合わせするときも同席します。お客さまのご要望をお客さまの側に立って伝えるのも、営業の大切な仕事です」

はじめの数ヶ月は営業アシスタントとして上司について回っていた。1年が経ち、ひとりで案件を担当するようになるという。

「知っていることや趣味がお客さまと合うと、話していてわたしも楽しいんです。きっとそのほうがお客さまも家づくりを楽しんでくれるだろうし、プランにも上手く反映されていく。そこをこれから広げるために、いまたくさん吸収しようとしているところです。このあいだ、はじめて車の雑誌を買ったんですよ(笑)」

銘建のお客さまは、こだわりを持った人が多いそう。趣味もさまざまでお客さまから学ぶことも多いのだとか。

浅く広くよりも、もうすこし深いくらいの知識量が求められるかもしれない。それは趣味や暮らしに関することだけでなく、もちろん家づくりについても。

「勉強することは多いです。でも、この会社にいる人たちはみんな聞いたら何でも教えてくれる人たちで。みなさん、ほんとうに優しくって、笑顔で、面白いんですよ。この会社に入ってよかったなと思うところですね」

A 岡田さんは、先日はじめての引き渡しを経験したそう。この1年間苦労が多かったけれど、家づくりの楽しさがだんだんとわかってきたという。

「これから銘建がいろんなことをはじめて変化があるかもしれないけど、そういうのも楽しみですね。何事も楽しむタイプなので、へこたれずに毎日楽しんでいきたいなって」

「だから一緒に働く人も、笑顔がいっぱいに溢れる人だといいです。単純ですけど、そんな人とだったら毎日が楽しいと思います」

 
最後に話をうかがったのは、営業マネージャーの寺内さん。LisMの運営を統括している。

もともとは代表の青木さんと高校時代に先輩後輩の関係で、ジーンズメーカーやマスコミなど、さまざまな会社を経て3年前に銘建に入社した。

大学時代はアメフト部。体が大きな方だけど、話すととても物腰が柔らかい方です。

meiken08 入社の経緯について聞いていると、「僕は『いわゆる営業』みたいなのが大っ嫌いなんですよ」と寺内さん。

いままで営業としてノルマ重視の仕事をたくさんしてきたぶん、お客さまと向き合える銘建での仕事が好きだという。

「このあいだ、ハーレイが好きなご主人さまの家づくりを担当させていただいて。打ち合わせからもう楽しくて、お客さまも満足してくださって。こんどパーティーに呼んでいただくんです」

「もちろん責任は大きい仕事だし、つらくて大変なときもあるんですけど。この仕事をさせていただけて、本当によかったなと思える瞬間がすごくたくさんあります。この感覚はいままで経験したことなかったですね」

meiken09 今回は営業のほかに、LisMでイベントなどを企画運営する人も募集する。

LisMを統括している寺内さんに、どんな人にきてほしいのか聞いてみた。

「LisMと隣の展示場は、豊かで楽しい暮らしを提案するテーマパークです。じゃあその豊かで楽しいライフスタイルをどう提案すればいいのか、スタッフ一人ひとりが自分たちで考えて発信して運営していく必要があります。さらに地域の交流の場として、地域の方々に愛していただく環境をつくりあげていかないと」

「そうなってくると、主体的な考え方と行動ができる人ですね。チャレンジすることについてNOとは言いません。とにかく、やる。うまく成果が上がらなかったとかいうことに対してどうのこうの言いません。まだまだやれることはたくさんあります」

meiken10 青木さんが目指すライフスタイル提案業は、さまざまな事業への広がりもみせている。すでに介護事業はスタートしていて、地域の開発事業などにも携わる予定だという。

また、全国各地の住宅環境がよりよくなるように、青木さんはライフスタイル提案業のノウハウを全国の住宅会社に広める活動を今年からはじめている。

一地方工務店から、日本の工務店の形を変えていくトップランナーに進化しつつある会社に加われる、いい機会だと思います。

お客さまの人生も、自分の人生も楽しく豊かに。そんな仕事をしたいと思った方は、ぜひご応募ください。

(2015/7/23 森田曜光)