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「“変わった人”という言葉がありますが、人は本来みんな変わっているもの。自分に素直でいるかどうか、だと思うんです」東京恵比寿、そして本社は新潟県長岡市にある「読む」からはじめる英会話スクールが、ソフィー・ジ・アカデミー。

「英会話を教わる」というよりも「英語を通して、講師も生徒も、一人ひとりが自分らしく生きる」場です。
ソフィーの英会話に関心を持つ人が増える中、力を入れつつあるのが通信コース部門。
SNSやWEBの活用により、細かいケアやコミュニティ感のある通信教育を実現しつつあります。
今回は、長岡校で働く方を募集します。
通信コースを中心に、通学クラスのサポートもしていきます。
海外留学経験があり、英語を仕事に活かしたい方。人が好きで、人の成長をサポートする場づくりに興味がある方。
まずは読んでみてください。
恵比寿駅から歩いて8分ほど。ビルの6階にあるソフィージアカデミー恵比寿校を訪ねました。
ドアを開けると、こじんまりとしたサロンのような雰囲気が広がります。
この日は、長岡校とSkypeをつないで取材をしました。

大学でアメリカへ留学。帰国後は、大手学習塾の講師に。
そこで、ソフィーの原点となる経験をします。
「生徒が一番集中して勉強するのは、先生に教わるときではなく、定期テスト前の自習時間でした。生徒が主役となり、一人ひとりが自分から楽しんで学べることが大切では?と思うようになりました」

従来の学習塾とはスタイルも異なり、価格設定も高め。立ち上げ当初は、思うように人が集まらなかったという。
「教えかたには確信があったんです。けれど、地域の人への伝え方がわかりませんでした。ヒントを得ようと、2年間ビジネス書を読みあさっても、しっくりくるものはありませんでした」
転機となったのが、2000年に登場したAmazon.co.jp。それまで手に入れることが難しかったビジネス洋書を入手できるようになった。
「読むと面白いですし、実践することで生徒も増えてきました。これは経営者仲間にも紹介したい。そう思い教材をつくったのが、通信コース部門のはじまりです」

2005年には、長岡校を立ち上げ。生徒の大半を占める東京でも、恵比寿校をはじめた。
今回は、通信コース部門の中心を担っていく方を募集する。
現在、通信コースの事務局は長岡校。
ソフィーの通信コースは特に大きく成長しているという。さらに次のステージへと育っていくこの部門を、一緒に支えていくことになる。
「通学クラスのアシスタントとして、生徒のみなさんとも直接関わってほしい。その経験が、通信コースでの電話・メール対応や、教材づくりにも活きると思います。色々なことに取り組んでほしいんです」
続けて話をうかがったのは、長岡校教室長の三浦友美さん。

これから入社する方についてこう話す。
「入社後、しっかりとトレーニングを行ないながら仕事を身につけていくことができます。チームでアイディアを出しながら、よりよいものを一緒につくりあげていくイメージです」
通信コースにおける仕事は、教材の封入をはじめ細かい仕事も多い。
「働きかたはお互いに様子を見つつ、考えていきたいですね。たとえば教材の発送は、みんなでやったほうが楽しいでしょう」
ソフィーの英会話は、どんなものだろう。
「小学校から学ぶ割に、英語を話せる日本人は少ない。というのも、学校教育で苦手意識を持つ人が多いんですね」
知らない単語を一字一句調べ上げる学校教育を“ボトムアップリーディング”とすると、ソフィーはまず大意をつかむ“トップダウンリーディング”だという。
「読み方のデトックスから、はじまります。中学校で学ぶレベルの英語力があれば、半年でビジネス書は読めるようになりますよ」
通信コースを受ける方はさまざま。
通学からはじめて、転勤や引越後も通信を続ける方もいる。女性の場合は、妊娠出産を機に、通信へと切り替える方も多いという。
通信コースでは「自分だけができないのでは?」という不安を抱えがち。
そこでサポートするのが、友美さんの役割。
「メールでこまめに連絡を心がけ、スカイプや電話でも話します。Facebookで教室の風景を紹介することで、通学しているような感覚を持ってもらえたらと思います」

今年は1月、4月、10月に10名ずつを募集。次回は、来年1月に募集を行なう予定。
「校舎の近くへ来る際に、通学クラスを体験してもらうこともあります。そこで他の生徒さんと話したり、アドバイスできることもあります」
生徒の希望を聞き、100冊近い洋書からピッタリの本を提案するコンシェルジュでもある。
ていねいな関わりの背景には、ソフィーの考え方がある。
「学びは楽しいからこそ自発的に動ける。そう思っています」
5年、10年と受講する生徒さんもいるという。
ここで友美さんは、「洋書と訳本は別物と考えてください」と話す。
「これから入る方も、読み比べる中で気づくと思います。翻訳を通して、ニュアンスが変わることも珍しくないんです」
たとえばビジネス洋書部門で、2013年の年間ベストセラーとなったケリー・マクゴニガル著の「スタンフォードの自分を変える教室」。
洋書のタイトルは「The Willpower Instinct」。
意志力を持つことで、本人が変わり、ひいては社会が変わるという意味があるそうだ。
「日本語版では、あくまで“自分”に焦点が当てられています。タイトル次第で手にとる人も変わりますし、パラグラムが省略され、内容も異なるんです」

絵梨さんは恵比寿校の通学コースの講師をしつつ、全体の企画運営、管理や掃除まで幅広く行っている。

そこで、ソフィー代表の三浦さんに出会った。
はじめは休日を活かしての手伝い。その後会社を退職してパート、そしてフルタイムで働くようになった。
「英会話スクールのスタッフという意識はないんです。洋書を読むことを通して、人が変わる姿が好きなんです」
通学クラスは、1回2時間。
洋書のテーマは、コミュニケーション、セールス、起業と幅広い。
最大15人の生徒を、2人の講師が担当する。
授業はどんなふうに行われるのだろう?
「会社帰りの方もいます。最初に気持ちを切り替えるため、一人ひとりがGood&Newを話すんです」

その後は、感想をグループで共有します。
「自分のバックグラウンドも踏まえて、話は広がります。その日に集まった人によって、場も変わるんです」
「たとえば、外食チェーンでマーケティング部署へ異動したばかりの人に対して、飲料メーカーでマーケティング経験豊富な方が、自身の経験をまじえて話してくれる。あるいは、就職活動を控えた学生の相談に乗ることもありました」
講師の方も、多種多様。
外資系装置メーカーの日本法人を勤める高橋さん。洋画の配給会社でチーフバイヤーとして「私の頭の中の消しゴム」などを手がけてきた永井さんは、生徒から講師になった方。
様々な人が出入りする中、絵梨さんは、ときにコーディネーターでもある。
はじめてソフィーを訪れた人の話を聞いたり、「この人と話すと、楽しいんじゃないかな?」と引き合わせたり。
ソフィーは、家でも職場でもないサードプレイスといえる。
「教室や塾というよりも、ワークショップに近いと思います。それも継続的に、毎週行われます。それから、明治維新前に開かれた私塾のように感じることもあります。本を一つのきっかけにしつつ、議論を重ねて、あたらしいものが生まれていくような感覚ですね」
生徒さんからこんな声をいただくこともある。
「百貨店に勤める方からは、『ソフィーは自分にとってのごほうび』。ある脚本家の方は、『ここは息抜きの場所』と話してくれたことがあります。表現は違っても、一人ひとりにとって大切な、オアシスのような場所になれたらと思っています」

最後に話をうかがったのは長岡校で働く、野村ひと美さん。
この日は休暇を利用してお子さんとともに東京へ。恵比寿校へ遊びに来たという。

現在は子育てをしながら、自ら野草茶のブランドを立ち上げ、販売に取り組んでいる。
「ほんとうに、ほんとうにちいさな、小商いなんです。おまけに、わたしの住む栃尾(とちお)という地域は、長岡の市街地に住む人から見ると、ド田舎なんですね(笑)」
ひと美さんは、長岡校では“新種”だったとか。
「生徒さんは、勤めに出ている方が多いんですね。わたしがとれたての卵を持ってきたり、生徒さんが稲刈りの手伝いに来たり。発酵が好きなので、ビールをつくりパーティを開いたこともあります。わたしの姿を見て『自分も、もっと自由に生きていいんじゃないか』と思う生徒さんも現れてきたそうです(笑)」

「ソフィーのキーワードであるdiversityとは、他人と比べることなく、自分らしく生きることだと思います」
「多様な人が自分をいかして働く。将来は、色々な国の人が働いていたら面白いな。そして学びにくる人も、それぞれの生きかたを見つけていける。英会話を通して、そんな場所になれたら。面白そうだと感じたら、気軽に連絡をください」
(2015/10/6 大越元)