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その先を見てみたいから

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

株式会社デコルテは全国で結婚式場やスタジオ、ドレスショップなどを運営するウエディング事業やリラクゼーションサロン、それにジムなどのウェルネス事業を手がける会社です。

decollte01 日本仕事百貨でもブライダルカメラマンウエディングプランナーなど、さまざまな仕事をご紹介してきました。

今回は、そんなデコルテでマーケティングやプロモーション活動に関わる人を募集します。

華やかな世界を縁の下で支える重要な仕事だけど、未経験者でも大丈夫とのこと。ぜひ続きを読んでみてください。



東京・浅草駅からほど近く。

デコルテが運営するレストランやフォトスタジオ、オフィスが入っているビルを訪ねました。

迎えてくれたのは、代表の小林さん。

「すでにある王道を歩まない会社なんです。少し先を見据えて、自分たちでワクワクする仕組みとか、サービスをつくって新しいお客さんを増やしていこうよ、という考え方なので」

decollte02 小林さんがそう話してくれたように、デコルテでは今あるものにとらわれず、常に新しい文化を創ってきた。

たとえば、結婚式を価格で諦めてしまう人をなくしたいとはじめた、39,800円で結婚式が挙げられるプラン。

ほかにも、さまざまなロケーションで晴れ姿を写真に残す「前撮り」。

前撮りが文化として確立されている海外では、夜街の中を歩きながら撮影したり、撮影のために国を越えて旅行することも珍しくない。

decollte03 最初は恥ずかしいと感じても、実際にやってみると楽しいし、残しておいてよかったと感じられるはず。

そんな思いから展開したフォトスタジオ事業は、デコルテの中心事業となっている。

どれも今でこそ目新しいものではないけれど、当時は日本のウエディングマーケットに新しい風を吹き込むものだったという。

どうしてこんな会社が生まれたのだろう。小林さんにこれまでの経緯を聞いてみる。

「僕自身、何かに特化した専門分野で働いていたわけではないんです。だから起業するとき、はじめるのはなに屋さんでもよかった」

「こだわりがないぶん、今いいなと思うことを素直にやっていこうと思いました。時代の流れも読みながら、こういう店ならもっと楽しいんじゃないか、おもしろそうだなと感じるところにトライしていこうと」

最初はリラクゼーションブームもあって、エステやリラクゼーションサロンを経営した。

ウエディング事業をはじめたのは、ブライダル向けエステコースをつくろうと営業にまわっていたときに、ウエディングドレスを見せてもらったことがきっかけだったという。

「男としてはあまり興味がなかったんですが、女性が袖を通すと幸せなオーラが溢れ出て、なんだこの衣装はと感動してしまったんです。そのときに人が人生で一番幸せを感じている瞬間に関われたら楽しそうだなと思いました」

ところが時代が変わる中で、結婚式をする人が減っていることがわかってくる。理由は価格が高いことや、そもそも結婚式自体に魅力を感じられないというもの。

decollte04 それならもっと自由で自分らしいウエディングを一緒につくりあげていけたら、価値を見出してもらえるんじゃないか。そんなふうに考えながらこの10年間、新しいサービスを展開してきたといいます。

とはいえ、世の中に浸透していないものを発信することは、とても大変だったそう。

「たとえばワンピースみたいなドレスを着て、自然のなかでナチュラルに撮る写真がかわいいと提案しても、やりたいときてくれる人は一人もいなかったんです」

普段はおしゃれで個性的な格好をする人も、ウエディングのときだけは保守的になる。固定概念を崩すことの難しさを肌で感じてきた。

この課題はSNSの発達とともに解消されていく。

トレンドを発信すればすぐ横に広がり、自分は人と違うということをむしろ積極的に発信するようになった。

日々お客さんが求めるものも変わっていく中で、デコルテのこれからについても聞いてみる。

「今は見た目の部分が先行していると思いますが、これからはなぜそこでそれをするのかっていう本質的なものが軸としてないと長続きしないと思います」

本質的なもの?

「写真を例にすると、このカメラマンは単にかわいい写真というだけでなくいい表情を引き出すなとか、そういう理解や気づきがお客さんの中に育ってくると思うんですよ。僕らも、最初は写真の良し悪しなんてその道のプロではないからわからなかった。でも今は1枚見たらわかります」

decollte05 「見る枚数が多いほど、触れる機会が多いほど、そのものの価値に気づいたり理解が深まる。そんな人たちに提案できるサービスを、僕ら自身も楽しみながらつくっていきたいですね」



続いてメディアマーケティング事業部の浪江さんにもお話を伺う。新しく入る人の上司になる方です。

decollte06 以前はデコルテと取引のあった他の企業で営業をしていたという。小林さんからの信頼も厚いようだったので、まだ入社半年と聞いて驚いた。

メディアマーケティング事業部はどんな仕事をしているんですか。

「検索エンジンでキーワード検索をしたときに表示されるリスティング広告の企画・掲載や、自社サイトの分析とサイト運用の指示出し。他にも店舗で新しいプランが導入されたときに、集客のための戦略を考えたりもします」

管理するホームページはなんと約50もあるという。今ある会社の資源をどう使っていくか、そしてこれから広告やサイトをどう展開していくか。

デコルテのサービスの価値を上げていく仕事なので、会社の未来を左右すると言っても過言ではないと思います。

なんとなく日々パソコンに向かっているイメージを持っていたけれど、実際に店舗スタッフの人たちに話を聞くことも大切な仕事だそう。

「調べてみると現場が売りたいものとお客さんが欲しいものって、すごく差があるんです。それはデータを見るだけじゃわからないので、現場の声を聞きながら擦り合わせていきます」

たとえば、以前こんなことがあった。

沖縄にオープンしたチャペルが、思っていたよりも集客に苦戦していた。現地で話を聞いていくうちに、沖縄ならではの課題が浮かび上がってきたという。

「沖縄は結婚式といえば、100人くらいくる大規模な披露宴のイメージを持っているとわかったんです。フォトウエディングの文化はあるのに、僕らが強みとしているような小規模な結婚式の認知度はほぼゼロで、誰も調べないし広告を打っても届かない状況でした」

decollte07 考えた末にすでに認知度がある「フォトウエディング」の広告を全面に打ち出し、そこからアプローチしていくことに。

フォトウエディングを見にサイトを訪れた人の、「挙式には高いお金がかかる」という固定概念を崩し、小規模な結婚式も選択肢に入れてもらう。

「近しいマーケットから人を呼び込むと興味を喚起することができ、実際の集客にもつながりました」

一方で、どんなことがやりがいになっているんだろう。

「我々の小さな部署で、年間かなりの額の広告予算を動かしているんです。入ってすぐ、そんな経験ができることはまずないんじゃないかな。結果を出せれば自由に動けるし、自分で事業を動かしているという実感を持てます」

decollte08 「経営陣と話すことも多いので、経営者に近い目線で会社を見られるというのも大きいかもしれませんね。スキルアップをして、いずれ独立したいっていう人にもいい環境だと思います」

そのぶんいろいろなオーダーが入ってくるけれど「困ったときはなんでも相談してくれたら」と浪江さん。

年齢や経験で仕事が決まってしまうような、年功序列の風土もない。自分の幅を広げたい人なら気持ちよく働けるんじゃないかな。



「彼女も未経験からすごく頑張っていますよ」と浪江さんが紹介してくれたのが、入社2年目の渡邊さんです。

decollte09 大学卒業後にプランナーとして入社し、今年の2月からメディアマーケティング事業部で働いている。

「華やかな感じとか、人を集めるのが私は好きで。お祝いの場を自分でつくってみたいと思ったんです」

「結婚式って両家の縁を結ぶ日本人の伝統というか、そういうイメージで。でも39,800円で結婚式ができたりとか、ここは考え方が新しいし仕事が幅広くて自由な感じがありました」

面接で「ここではなんでもできるよ」と声をかけてもらったことも追い風となり、入社を決めた。

半年以上プランナーとして働いたころ、できることが増えてくると社内のことにも目が向くようになってきた。

自分たちが扱うサービスや社内のことも、もっと良くしていきたい。そのために、全体を俯瞰するような立場で会社に関わりたいという思いが強くなったといいます。

「1年も働いてないくせにって感じですよね(笑) でもその想いを上司に相談したら、今の仕事を紹介してもらって。新しいことをはじめる不安はなかったです。やってみたいっていう気持ちが強くて」

話を聞いていると、やったことのない経験ができることや、新しい展開が待っていることをエネルギーに変えていく人なのだと思う。悩むよりはやってみようという、潔さも感じる。

今はリスティング広告など、web広告をメインで担当しているそう。

不安はなかったとはいえ、知らないことばかりで社内研修などもない。どうやって勉強したんですか。

「実践的に学んだことが大きかったと思います。社内の一事業の広告を一人で担当して、実際に広告を出しながら勉強していきました」

50数文字のリスティング広告の中に、他社と差別化できる要素を盛り込んでお客さまにアピールしていく。

自社の強みや市場の動向、実際に店舗を訪れる人の様子など様々な要素を多角的に捉える力が必要になってくると思う。そして、数値を分析し絶えず見直しを続けていく根気強さも。

「たぶんすごく地道ですよ。技術は日々発展していくので勉強に終わりはないし、残業も少なからずあります」

「でも広告によって来店が増えたり、狙った層にきちんとアピールできたときはやってて良かったって思います。じゃあ次はもっとこうしていこうって考えるのも楽しいですね」

社内の雰囲気についても教えてください。

「誰かが声を出したらいいねって言ってくれて、それがすぐスタートっていうことが本当に多いんです。たとえばもっとSNSを活用したほうがいいと思ったので、Instagramやりませんかって言ったらアカウントができました。LINEもはじめたりとか」

「経験に関係なく意見を聞かれます。自分から動ければ、チャンスしかない職場ですよ」

decollte10 おもしろそう、やってみたいと思ったことはきっと自分次第でどんどん実現していける。

現状に満足せず、今ある世界のその先へ。一緒に見てみたいと感じたら、ぜひ応募してください。

(2016/9/30 並木仁美)