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いいものはいい

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

世界へ目を向けると、日本にはまだ知られていない“いいもの”がある。

『Andreu World(アンドリュー・ワールド)』はスペインを代表する家具ブランドです。

パトリシア・ウルキオラをはじめとした世界のトップデザイナーによる美しいデザインと、ゆったりと過ごせる実用的な設計から生み出されたAndreu Worldの家具は世界中の国々で愛用されています。

日本では以前から販売されていたものの、まだ知る人は少ない。2016年に南青山でショールームを立ち上げ、これから日本での販売に注力していきます。

今回はその営業を担う人の募集です。

外苑前駅から歩いて3分ほど。Andreu Worldのショールームが見えてきた。

中へ入ると、Andreu Worldの椅子やソファ、テーブルがたくさん展示されている。

Andreu Worldの商品数は300種類以上と非常に豊富。洗練されたデザインの家具をたくさんの種類の中から選べる、というところが人気のひとつのようだ。

ここで最初に話を伺ったのは、Andreu World Pacific代表のIgnacio(イグナシオ)さん。

Andreu Worldはスペイン家具業界で1位の輸出量を誇り、売上げの約7割を海外輸出が占めているという。

5大陸85カ国以上に輸出していて、Andreu World Pacificは東京を拠点に日本や韓国、香港、台湾といったアジア圏を担当している。

「Andreu Worldの創業は1955年。もともとは、家具メーカーが多く集まる産業都市バレンシアにある小さな家具工房でした。今でこそ様々な素材を使っていますが、創業当時はシンプルな木家具をつくっていました。とくに木材を曲げる技術を得意としていました」

「そして、今から30年ほど前にデザインにも力を注ぐようになったのが、Andreu Worldが広く知られるようになったきっかけです。創業者は昨年亡くなりましたが、彼が曲木に向いている木材を求めて世界中を探し回り、出会ったのが現在森林管理までも行っている東欧の木材でした。さらに国際的なデザイナーと協力しながらつくるようになり、ハイクオリティーなデザインのものが増えていきました」

当時から続く、日本でも人気のManilaという名前の椅子のシリーズ。

これはスペインを代表するデザインスタジオ、リエボレ・アルテール・モリ―ナがデザインしたものだ。

Andreu Worldの商品を見てみると、パトリシア・ウルキオラやジャスパー・モリソン、ピエルジョルジョ・カッツアニーガなど、どれも世界のトップデザイナーたちがデザインしたものばかり。

「Andreu Worldの商品はいつもエレガントだけどシンプルで柔らかいラインのデザインをしています。座ってゆっくりできるような暖かい雰囲気を今も守りたいからです」

「そのためにAndreu Worldでは自社にデザイン部門を設けています。そのチームが新商品のガイドラインをつくってからデザイナーに依頼をすることで、どの商品にもAndreu Worldらしいきれいな形が保たれています」

Andreu Worldの魅力はデザインばかりではない。

東欧にある自社の森林で採れたブナやオークを同じく東欧にある自社工場で加工して、スペインの工場で組み立てる。無駄のない一貫した生産ラインによって、高品質な家具をつくることができるという。

「Carolaという椅子の座面は木目がきれいなオークで、フレームや背もたれは薄くても強いブナでつくっています。だから体重のある人が座っても大丈夫」

「Andreu Worldではシンプルでエレガントな上に強く頑丈なものをつくらなければなりません。その両立は決して簡単なことではないんですね。最初のサンプルができあがってからも、脚の長さを変えたりと微調整をたくさん重ねていきます。最初の企画段階から商品になるまで4年くらいかかることもあります」

デザインを妥協することなく、座り心地の良さや丈夫さも兼ね備えているのが、Andreu Worldが人気な理由のひとつだと思う。

自社工場で生産しているので、カタログに載っている商品を元にフレームの色や素材を変えるなど、様々なカスタマイズにも柔軟に対応している。さらに受注から生産まで早く行うことができるので、家具を選ぶ建築家や設計士からの支持を得ているという。

よく使われるのは、ホテルやレストラン、オフィスなどたくさんの人が集まる場所なんだそう。

柔らかい雰囲気のあるAndreu Worldの家具は住まいにもいいし、シンプルで優しい風合いは日本人の好みにも合っていると思う。

「一般のお客さまはAndreu Worldをまだあまりご存じないかもしれないですが、日本に納品しはじめたのは実は25年前から。プロフェッショナルな方々の間では結構知られています」

「Andreu World Pacificを2010年に設立して、ショールームは一昨年にできました。本腰を入れてこれからもっとAndreu Worldの名前を広めていくために、いまは営業を担ってくださる方を探しています」

当面は、まだ取引のない設計事務所をあちこち巡って営業に行くことになるという。

文字通り足で稼ぐことになるので、体力のある若い人のほうがいいのかもしれない。イグナシオさんも、凝り固まったベテランよりは、若くてエネルギッシュな人のほうがいいそうだ。

仕事で大変なことはありますか?

「お客さんとのネゴシエーションが時としてハードな面です。ほかのブランドとの価格競争に巻き込まれて、これ以上は譲れないと強気に出なければいけない場面もあるし、すぐに納品してくれと言われることもあります」

「なので、売上げを伸ばしていけることを喜べるタイプの人がいいと思います。それからデザインや家具が好きな人。好きなことはすぐに覚えられるだろうし、デザインや家具を分かる人のほうが建築家とも話せると思うので」

Andreu World Pacificはイグナシオさんを含めて総勢3名とまだまだ小さな会社。そのため、基本的に仕事はやりながら覚えていくことになる。

営業先を選ぶのも自分。つまり自ら動かなければ仕事は生まれない環境なので、自発性のある人を求めたいという。時間の使い方も個人に委ねられている。

個人の力量がとても問われる職場だと思う。まだ少ない営業担当の補強ということで、期待やプレッシャーもきっと大きいはず。

ただその分、頑張れば成果が目に見えて表れるのがこの仕事の面白さかもしれない。Andreu Worldの家具を好きになれば、自信を持って営業できると思う。

「大きな会社だと自分の仕事は目立たないけど、ここは一人ひとりの仕事が非常に重要です。売上の2%はインセンティブになるので、給与にも反映されます。Andreu Worldは商品の力がとてもあるので、これからもっと日本で広がっていくポテンシャルがあると思っています」

経験を積んでいけば、こんどは販売代理店へ営業に行ったり、PRやプロモーションの企画といった職域を超えた仕事も任せたいという。

たとえ経験のない人でも、Andreu World Pacificを外部から強力にサポートしてくれるMIRU DESIGNがいるから大丈夫。

MIRU DESIGN代表の青木さんは、自分の仕事のことを「クリエティブ産業の潤滑油」と話す。

いいモノやコトをつくっている人はいるけど、その価値をきちんと伝え届けられる人が実は少ない。そこをデザインや商品、人、場所などあらゆる領域を横断して繋げ、ワンストップで手がけているのがMIRU DESIGNだ。

Andreu Worldとはどうしたらブランドをより広く伝えられるかを一緒に考えていて、日本仕事百貨で求人をしようと提案したのも青木さんだったそう。

MIRU DESIGNのオフィスがAndreu Worldのショールームのすぐ近くにあり、ご近所さんということで一緒に仕事をすることになったという。

「実は、Andreu Worldさんのことは深くは知らなかったんですよ。ここができたばかりのころに目の前をたまたま通りかかって挨拶しただけなんですけど、そのときスペインにこんな力強いデザインってあったんだ、すごくいいブランドだなって純粋に思ったんです」

Andreu Worldにはどんな良さがありますか?

「有名な家具ブランドっていろいろありますけど、Andreu Worldさんはエレガントで洗練されていて、かつ実用的なデザインを探すときにすごくちょうどいい。とくに脚がとてもきれいで、好きなんですよね」

「本当にいいと思うからこそ、僕も広めたいなと思っていて。イグナシオさんからPRやプロモーションを手伝ってほしいとお話しいただいてから、一緒にやらせていただいています」

青木さんはMIRU DESIGNが単に外部として仕事を受けるのではなく、Andreu World Pacific内にもノウハウが蓄積していくように一緒に仕事をして、成長し合えるような関係をつくりたいと話していた。

様々な業界を横断して活躍している青木さんから得られることはたくさんあると思う。

「僕は建築家やインテリアコーディネーター、メディアといった方々とのつながりがかなり深いので、たとえばそういう人たちが楽しめるようなイベントをここで企画したりして、Andreu Worldさんが広まっていくこともやっていこうと思っています。そういうことにも興味のある方がいれば、一緒にやっていきたいですね」

先日はAndreu Worldのショールームで、ジャスパー・モリソンを招いたイベントを開いたそうだ。一年半前のオープニング・イベントではピエルジョルジョ・カッツアニーガを招いたという。

こうしたトップデザイナーたちをホームパーティに招くように自然と呼べるのも、Andreu Worldの大きな魅力だと思う。

今後、Andreu WorldとMIRU DESIGNが掛け合わさったら、どんな刺激的な機会が生まれるかも楽しみなところ。

将来的に日本だけでなく中国やマレーシア、シンガポールなどへ広がっていく可能性もあるという。

ここで情報発信から販売戦略といったことまで経験できれば、ゆくゆくは国際的に活躍することも決して夢ではないと思う。語学が堪能であれば、活躍の場はぐっと広がるはず。

「Andreu Worldはすごく伸びしろのあるブランドだと思います。日本のみんなにちゃんと伝えられたら絶対伸びる!っていう確信が僕の中にあるんです。それはデザインとか、ものが本当にいいから」

「だから、あとは“人”だけなんですよ」

(2017/12/14取材 森田曜光)

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