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人生を彩る空間は
一本の映画のように

その家で暮らす人たちが、どんな価値観を持っていて、どう毎日を過ごすのか。

その施設やオフィスではどんな人たちが働き、どんなお客さまが訪れ、どういったコミュニケーションが交わされていくのか。

建物が完成したあとの営みを想像しながら、ストーリーを紡ぐように空間をつくりあげているのが、株式会社アイケイジーです。

コンセプト立案から外観・内装のデザイン設計、インテリアのコーディネート、植栽やアートの選定まで。トータルでプロデュースすることで、一貫性のある空間を生み出しています。

今回募集するのは、住宅から商業施設まで幅広く手掛ける設計スタッフ。資格は必要ありませんが、少なくとも3年ほどの実務経験がある人を求めています。

アイケイジーというチームだからこそ形にできる空間の魅力を、まずは知ってほしいです。

 

JR恵比寿駅から歩いて3分ほど。飲食店やオフィスが並び、多くの人が行き交う通りに、アイケイジーのオフィスが入るビルがある。

6階のオフィスにおじゃますると、スタッフのみなさんが集中して仕事に取り組んでいる。

奥にあるミーティングルームで、まず話を聞いたのは、代表の池貝さん。

お会いするのはおよそ1年前の取材以来。穏やかな語り口で、丁寧に受け答えしてくれるのが印象的な方だ。

大手設計事務所を経て、2006年にアイケイジーを設立した池貝さん。お客さまからのあらゆる要望に応えていくうちに、建築設計の範囲を超えて、インテリアのデザインやアートの選定なども幅広く手掛けるようになっていった。

「建物の付加価値をあげて、お客さまにより満足していただくためには、トータルで住環境をつくりあげることが重要だと、お客さまとのやりとりを通じて感じるようになりました」

アイケイジーの仕事は、お客さまの要望をもとに、建物のコンセプトを決めるところからはじまる。

その後、設備から内装、家具や什器まで設計・デザインし、照明やランドスケープなどもディレクション。空間を彩るアートや食器の選定など、細部に至るまでトータルでプロデュースしている。

たとえば、昨年手掛けたのは、壁一面の本棚が特徴的なライブラリーハウス。

所有する多くの本を収納できる家をつくりたいという依頼がはじまりだった。

空間全体の設計デザインはもちろん、追加で納める本の選書や、額縁まで含めたアートの選定、特注のカトラリーづくりまでアイケイジーがお手伝いした。

「アートや照明、家具はお客さまと一緒に選んでいくことで、空間に住み手の個性を反映させていきました。このお客さまとのコラボレーションがすごく楽しくて。それぞれの部屋についてディスカッションしながら、一緒にリクエストを形にしていきました」

お客さまの大半は、こだわりの物件を形にしたいという富裕層。趣味や生活スタイルをしっかり把握した上で、暮らしの様子を想像しながら提案していく。

「設計担当でも、アートディレクションまで神経を注げるのがベストです。最初はなかなかむずかしいと思うけれど、一緒にそこを目指していってほしいですね」

設計の仕事には、いわゆる“ハコ”をつくりあげるイメージもあるけれど、アイケイジーの仕事は決してその範疇にはおさまらない。

「わたしたちは、映画をつくるようなイメージで空間をつくっていくんです」

テーマを考え、予算を組み立て、参画してくれる外部のパートナーを集めていく。最後に配置する小物まで神経が通っていないと、説得力のある映画はつくれない、と池貝さん。

「映画のシーンをつくるように、そこに主役の住み手が加わってはじめて空間が完成します。オフィスなら、働く人たちが入ってきて、その後どんなふうに業績が変わっていくか。そこまで考えて、過ごす人たちの人生を彩る背景として、ものをつくっていきたいと思っています」

年間の竣工数は3件ほど。じっくり取り組むことができる反面、一つひとつの案件での仕事量はかなり多くなる。

アイケイジーでは、どの案件に対しても社員全員で取り組むのが基本。窓口となるメインの担当者はいるものの、スタッフそれぞれの得意分野に合わせて分担しながら、チームで仕事を進めていく。

「本来は、一人の担当が全部やったほうがコミュニケーションも少なくてすむし、楽なんです。でも、やっぱりいいものをつくるためには、小さい案件もみんなでやるほうがいいと、わたしは思っています」

たとえば、ドア周りやトイレ、洗面所の鏡の形など、少し変わったデザインを、スパイスとして細部に取り入れるとき。

さまざまな人の感性を掛け合わせることで、オリジナリティのある空間が生まれる。選択肢をなるべく多く提示したいというのが、全員で取り組む大きな理由だという。

「みんなの化学反応で、AでもBでもCでもない、違う次元のものを一緒につくっていきたい。毎回違う映画をそのお客さまのために届けたいって思っているんです」

「もちろん大変なこともあるけど、ここの仕事は絶対どこよりも面白いって、自信を持って言えます。それって、最初から面白い案件が落ちているわけじゃなくて。自分たちで面白くしているんです」

自分たちで面白くしている。

「それができる会社であるためには、みんなが熱心に関わってくれることがとても重要なんですね。ここまでやったから帰ります、この仕事はあまりやりたくありません、みたいな感じの人だと、なかなか納得いくものはできないと思います」

 

働いて15年以上になる、設計スタッフの加藤さん。難易度の高い設計も、池貝さんから信頼されて任されている。

現在アイケイジーで働くのは、8名。案件を中心となって進めるベテランスタッフと、新卒も含む若手スタッフが半々くらいの割合で、お互いにパートナーとなって仕事を進めることが多いそう。

「建築の材料から、最後に展示するものまでトータルでコーディネートできる。それを楽しそう、やってみたいって思ってくれる人が、何よりうちには合っているんだろうなと思います」

「ただ、上辺だけをコーディネートすればいいわけではありません。すべてのベースにあるのは、機能や使い勝手。設備設計は細かく気を遣うことも多いけれど、面倒だからといって避けてはいけない部分です」

表面の意匠が目を惹くけれど、目に見えない機能まで考慮してつくらなければ、その空間は居心地のいいものにはならない。

ビルに近いような設備をもつ高級住宅を手掛けることも多いそう。設備や構造、法律などに関する知識など、今は詳しくなくてもこれから知っていきたいという意欲が求められる。

「貪欲なくらい、やってみたい気持ちがある人だといいかな。やらされているって感覚じゃなくて、もっともっとやりたいと思う人。能力以上に、そこを重視している会社だと思います」

「でも、自分のやりたいことに固執する人は合わないと思います。すべてチームで進めていくので、自分のアイデアじゃないものでも、自分ごととして捉えて取り組んでいけるかどうかは、すごく重要です」

池貝さんや加藤さんも、ディスカッションのなかで自分の案よりいいと思うアイデアがあれば、どんどんそちらを膨らませていくそう。

それぞれの掛け合わせで唯一無二の空間を生み出していくことを、アイケイジーの人たちは楽しんでいる。

力を合わせてつくりあげ、最後に完成したときのよろこびは、とても大きいものになると思う。

 

最後に話を聞いたのは、設計スタッフの窪島さん。大手企業の設計部門より転職し、1年ほど経ったところ。

「ものづくりが好きで、いいものをつくりたくて、設計の仕事に就きました。20年以上企業に勤めて管理職になって。でも、自分は何を目指しているのか?とあらためて考えたときに、昇進したいから働いているわけじゃないなと思って」

「管理職だった最後の5年は、自分で手を動かすことも少なくて、なんか違うなと。やっぱりものづくりが好きだから、それを仕事にし続けたいと思って転職を決断しました」

入社してみて、何かギャップはありましたか?

「前職では住宅設計はやっていなくて。初めて住宅の仕事に取り組んだとき、ここまでお客さまの懐に入り込むんだ、といい意味で驚きました。住宅か商業か、どちらかに絞っている会社が多いので、両方経験できるのはアイケイジーの特徴だと思います」

「もちろん以前の会社とやり方は全然違いますけど、事務所ごとに異なるのは当然ですから。それを素直に受け止めて、柔軟に対応していけるかどうかだと思います。それができなければ、仕事のすべてを大変に感じてしまいますよね」

そんな姿勢でさまざま経験を重ねてきたからこそ、自分が本当にやりたいことや、つくりたいものの方向性が明確になっていった、と窪島さんは話していた。

最近メインで担当したのが、照明会社のオフィスのリニューアル。

「オフィス兼ショールームとして、照明のあり方や適切な光の演出を伝えられる空間にしたい、というご依頼からはじまった案件です」

「ゾーンごとに光の演出を変えていきたい、と。その要望をもとに、それぞれの光に対してどういった空間をつくるのがいいかを考えていきました」

光ありきで考えられたオフィスは、7ゾーンに分かれている。事例集を見せてもらうと、同じ建物と思えないくらい、それぞれが異なる印象の空間で驚いた。

エントランスは、床・壁・天井を黒で統一し、外からの光を一度遮断するつくり。真っ暗な空間の奥にある照明が際立つ設計となっている。

この空間に足を踏み入れた人が、どのように感じるか。それぞれのゾーンで、どのように心が動くか。

目に見えるデザイン先行で考えるのではなく、空間のなかで生まれるドラマを想像し、それを展開させるように形をつくっていく。

「今まで経験してこなかったことを、この1年で数多く経験できました。お客さまや空間の独自性もそうですし、それこそアートや家具までまとめて担うのは本当にめずらしいので。それを一度に味わえることがアイケイジーの醍醐味かなと思います」

この業界で20年働く窪島さんでも未経験なことが、ここには当たり前にある。

ほかにないものをつくりたい、という心意気をもった人が入ってくれたらいいなと思う。

 

「前よりも素で働いている感じがする」と話していた、窪島さん。

たしかに、お話を聞いたみなさんは、いい意味で気を遣わずにコミュニケーションをとっている印象でした。

入ってすぐにはむずかしいかもしれないけれど、ありのままの自分の意見を交わせるようになると、アイケイジーでのものづくりはどんどん面白くなっていくはず。

チーム一丸となって、唯一無二の空間を生み出していくやりがいは、とても大きいと思います。

(2022/12/20取材 増田早紀)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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