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心地よいカオスが自然発生!
個性はじけるコミュニティ

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

起業家やクリエイター、研究者や子育て中の人。

国籍も年齢もさまざまな人たちが、同じ空間で働き、暮らし、学んでいる。

自分は自分、でもほかの人とも混ざり合うことで、もっと楽しく豊かに生きたい。そんな人に紹介したい場所があります。

「RYOZAN PARK(リョウザンパーク)」は、「働く・住む・学ぶ・イベント」を融合させた複合拠点。

東京・巣鴨、大塚エリアに5つの拠点を置き、「こころざしの拠点」をコンセプトに、シェアハウス、シェアオフィス、プリスクール、イベントスペースなどを展開しています。

今回は、コミュニティマネージャーを募集します。

シェアオフィスやイベントスペースを利用しているメンバーの声に耳を傾けたり、交流のきっかけをつくったり。イベントを企画・運営するなど、場の雰囲気をデザインし、人と人との関係性を編んでいく存在です。

まずは、施設の見回りや備品の整理、見学対応やメンバーへの声かけなど、日々のルーティンから。少しずつ場に慣れながら、イベントの広報や企画・運営などへ役割を広げていきます。

勤務は週3日から、もちろんフルタイムでも。自分のライフスタイルに合わせて働けます。

多様な人たちと出会い、アイデアを形にできる環境も整っているので、副業などに挑戦する機会も十分にありそうです。

「気づいたらすぐ動いちゃう」、「人の世話を焼くのが好き」そんな人にとっても、やりがいを大きく感じられる仕事だと思います。

 

山手線に乗って、巣鴨駅へ。1番初めにできたRYOZAN PARKの拠点へ向かう。

駅から歩いて3分ほど、大通りから一本入った路地にある6階建てのビルが、「RYOZAN PARK GRAND」。

1階はコワーキングスペースで、中に入ると木材のあたたかさを感じる。

雪のかまくらのようなブースや、ガラス張りのシェアキッチンが調和した不思議な空間。

静かにパソコンに向かって仕事をしている人もいれば、メンバー同士で雑談を楽しんでいる人もいる。隣のシェアキッチンでは、調理をしている人もいて美味しそうな匂いが漂ってくる。

「今日はハッピーフライデーだから、明日は海とか川とか自然の中に行きたいなってそわそわしています」

はじけた明るさで迎えてくれたのは、代表の竹沢さん。お茶目で真っ直ぐで、一緒にいるとこちらまでパワーをもらえる方。

みなさんからは「のりさん」と呼ばれている。

RYOZAN PARKが生まれたきっかけは、2011年に起きた東日本大震災。

当時、アメリカで新聞記者をしていた竹沢さんは、遠く離れた日本へ国籍問わず支援をしてくれる人の多さに心を動かされた。

「『新しい共同体』をつくりたいという気持ちがわいてきたんです。若くてチャレンジしたいと思っている人たちが、国籍問わず大きな家族のように一緒に暮らして、仕事をする。そういう村のようなコミュニティをつくりたくて」

「たとえば有機農業って、微生物がたくさんいる土地のほうがおいしい作物が採れる。このまちも面白い人たちが集まってくるほど、まちの熱量は高まって、元気になっていくと思うんです」

曽祖父の代から、巣鴨で「東邦建材工業株式会社」を営んできた竹沢さん一家。会社が所有する不動産のビルで事業を立ち上げることに。

そうして誕生したのが、このRYOZAN PARK GRAND。

ここにはシェアオフィスとシェアハウス、シェアキッチンにギャラリー、地下には、ジムやスタジオなど。異なる機能を持つ施設が兼ね備えられている。

シェアオフィスを利用するのは、デザイナーやライターといったフリーランス、リモートで働く会社員、小規模なスタートアップのチームなど。

人とつながれる場を求めてやってくる人が多く、シェアハウスとオフィスを兼用して利用したり、シェアキッチンでイベントを定期的に開いている料理研究家の方もいたり。

建物を見まわすと、よくある注意事項などの張り紙はなく、メンバーの作品や紹介、絵画、彫刻などが飾られている。

安全・衛生面などには最低限のルールは設けているけれど、しばられすぎない自由さも感じる。

設立から13年間で、拠点は大塚に2つ、巣鴨に3つまで増加。

「計画的につくっていくというよりは、オーガニックに増えているんです。ほしいものや、生活をみんなでつくっていこうと、自然発生的に施設は増えたんです」

たとえば、「RYOZAN PARK Montessori(モンテッソーリ)」という託児所。「共働きしながら子育てしたいけど、近くに安心して預けられる場所がない」という声からシェアオフィスに併設してつくられた。

「シェアハウスでは、結婚したカップルが20組以上、30人以上の子どもが生まれて。転職や異動で離れたOBやOGが全国で、シェアハウスを始めたり図書館をつくったり、うれしい展開もあって」

「でも、僕は巣鴨と大塚だけで広げていくと決めているんです」と竹沢さん。

「自分が好きなものをシェアして、相手も好きと言ってくれたらうれしいじゃないですか。そんなハッピーコミュニティをつくるには、顔と名前が認知できる人たちと、ちゃんとコミュニケーションを取りながら、少しずつ広げていきたい」

「スタッフのみんなが僕の穴だらけの大風呂敷を、補充してくれている。運営側もデコとボコが集まって、困ったときは『ひと肌脱ぐよ』って言い合えるような仲間なんです」

 

隣で聞いていたのが、「うら」、「うらちゃん」と呼ばれているコミュニティマネージャーの浦長瀬さん。入社8年目、アロハシャツが似合うおだやかな方。

もともとRYOZAN PARKのシェアオフィスのメンバーだった浦長瀬さん。

「前職では、システムエンジニアのかたわら、個人事業で『飛脚便』という、走って手紙を届ける仕事をしていました」

「システムエンジニアとして機械と対話する一方で、手紙を届けて人と距離が近づくことに、心が動かされて。のりさんのコミュニティづくりが同じベクトルにあると感じて、一緒にやっていきたいと思ったんですよね」

その後、飛脚便を続けながら1年間はアルバイトとして、翌年には週4日の時短正社員として働くことに。現在はコミュニティマネージャーとして、シェアオフィスとイベントスペースの運営に携わっている。

イベントの多くはメンバーが主体となって生まれているという。

最近は、月に一度、料理研究家の方が料理を振る舞っていて、イベントに参加していたオフィスのメンバーさんが、「自分もやってみたい」と声を上げてくれたそう。今月、イベントを開催することになった。

「そうしたら、ほかのメンバーさんたちが『そのときに僕も母国のケーキを出そうか?』『そのケーキのつくり方教えて!』『私は抹茶教室を開きたいな』とその場でイベントが立ち上がっていくんです」

この場にいる人たちがそれぞれに挑戦し、面白そうなことをはじめていく。その雰囲気に触れることで、自分もやってみたい気持ちが自然と生まれていく。

そんな場所をつくるために、浦長瀬さんは意識していることがある。

「運営者ではなく一人のメンバーとして楽しむこと。固定観念を捨てて相手を知ること。やりたい気持ちを否定せず、できる方法を一緒に探すこと。メンバーさんは、自分らしく生きている人たちばかりで、その人らしさが活きるような関わり方を大切にしています」

「コミュニティマネージャーは御用聞きのような立場だけど、自分も自然に仕事や子育ての相談をしたり、励まされたりしてるんですよね。僕自身、この場所に支えられて、背中を押してもらっている気がします」

日々の積み重ねのなかで挑戦が生まれていく。入社してこれまで1,000人以上の挑戦に立ち会ったという浦長瀬さん。来年の春、地元の奈良へUターンすることを決めた。

「父が会社を畳もうか悩んでいて、今しか一緒に働けないと思ったんです。子どもたちの進学や妻のキャリアチェンジとも重なるタイミングでした。RYOZAN PARKと出会えたからこそ、不思議と前向きに決心できました」

どんな人が来てくれるとうれしいですか?

「さまざまなメンバーさんがいるなかで、好奇心から色々聞いてしまったり、お節介で相談にのったり、イベントごとはメンバーより楽しんじゃおう!くらいの前向きさのある人が良いなと思います」

 

「うらちゃんとは、メンバーさんへの声のかけ方や、相談対応の仕方をよく話し合っています。最終的な着地点はだいたい同じ。でも、言い方や表現の仕方はそれぞれ違うんです」

そう話すのは、入社して6年目、まみちゃんこと土屋さん。

「うらちゃんは優しくふんわりと伝えるタイプ。私は、ストレートにはっきり言うタイプ。違いをお互い認識しているので、メンバーさんごとに、この人にはこのパターンが効く、とか、異性から言ったほうが伝わりやすい、みたいに対応してきました」

日常のちょっとしたやりとりも、大事なコミュニケーションの一つ。

「たとえばメッセンジャーで『鍵を忘れました』と連絡が来ても、時間外だから渡さない、という考えはなくて。ご近所さんから困りごとを頼まれる感覚と同じで、必要あれば対応しています」

「それをきっかけに、『昨日の借りでランチ奢ってくださいよ!』みたいなやりとりもあります(笑)。こういう小さなコミュニケーションも好きな人が向いていると思います」

新しく入る人も、まずは挨拶やちょっとした声掛けから始められるといい。

「マネージャーっていう感覚ではなくて。みんなと一緒に楽しいことをやろうって仲間というか。もちろんリスペクトは大切にして、そういう考え方もありますよね、と共感することも意識しています」

働き方、暮らし方も自由に選択できるのも、RYOZAN PARKで働く魅力。土屋さんは、RYOZAN PARKのシェアハウスに住みながら働く一方で、プライベートも大切にしている。

「シェアハウスの事業にはあえて関わらないようにしていて。プライベートな空間にスタッフがいると気を使いますよね。なので私はただの住人、という立場を貫いていて」

「酔っ払って帰宅することもあります(笑)。仕事もプライベートもごちゃ混ぜですが、私はそれが心地いいんです」

スタッフはプライベートで施設を利用することもできる。使い方次第で自分の可能性も開かれると思う。

「必ずしも副業したりシェアハウスに住んでほしいとは思ってません。でも、興味があれば関わりしろはどんどん広げられる環境なので、それを楽しめる人が合っていると思います」

土屋さん自身も、実家の寿司屋さんのケータリングの手伝い、障がい福祉事業を展開している会社で療育にも従事。さらに居酒屋なども兼務しながら働いている。

多方面に、すごいですね!

「私は、多動でいろんなことをやっていたいんです。一つのことを極めることは苦手で、自分がダメだなって、そう思うこともいやで。でも、ここに来てそのままのキャラクターでいいんだって思えるようになりました」

 

RYOZAN PARKには、施設も、そこで働く人たちの生き方も、さまざまなスタイルがあります。

やりたいことがあれば、どんな方向にも挑戦できるし、それを応援してくれる人や環境も整っている。

そんなありのままの人たちが集まっているからこそ、心地よいカオスが生まれているのだと思います。

(2025/08/22 取材 大津恵理子)

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