求人 NEW

あたたかく
あなたらしい
住まいの実験場

横浜市青葉区、あざみ野。

駅からなだらかな坂を上り、少し歩いた住宅街の中に、樹齢数百年の大きなカヤの木が立っています。

その近くにこの冬、新しい賃貸住宅が生まれます。名前は「榧日(ひび)」。

住まいは、全部で3戸。

ここは、生活するためだけの家ではありません。

1階には土間があって、入居者が小さなお店を開いたり、アトリエにしたり。暮らしのなかで「商い」や「表現」が重なり合う、職住一体型の住まいです。

設計から運営まで担うのは、旭化成ホームズ。サランラップなどで知られる総合化学メーカー、旭化成グループの住宅会社です。

今回募集するのは、この場所のコミュニティマネージャー。

管理業務にとどまらず、入居する人たちの「やってみたい」を応援したり、地域の人たちがふらりと立ち寄れるきっかけをつくったり。

正解のないこの場所で、暮らしを一緒に耕していく人を求めています。

 

今回の舞台となる榧日は、完成に向けて工事の真っ最中。

そこで向かったのは、旭化成ホームズが新たに立ち上げたこの木造住宅ブランドAsu-haus(アスハウス)のモデルハウス。榧日も、のプロジェクトの一環として計画されている。

最寄りの駅からしばらく歩くと、緑に囲まれた一軒家が見えてきた。

中に入ると、ロフトとリビングが吹き抜けでつながっていて、とても開放的。リビングの窓からは、庭の緑が切りとられている。

「実はここ、家全体の隙間を集めても、切手2枚分ほどの大きさしかありません」

「超がつくほどの、気密性と断熱性。だからこそ、家庭用エアコン1台だけで、1年を通して家じゅう快適に過ごすことができるんです」

そう教えてくれたのは、旭化成ホームズの藤原さん。

たしかに、キッチンも、洗面所も、ロフトも。真冬が近く気温の低い取材当日も、 家のどこにいてもあたたかく、心地いい。

一通り案内してもらったあと、リビングのテーブルを囲んで話をすることに。

「旭化成ホームズは、50年以上にわたり、都市部を中心に家づくりを行ってきました。その代名詞とも言えるのが“ヘーベルハウス”です」

鉄骨と「ヘーベル」と呼ばれる軽量のコンクリートを組み合わせた、頑丈なつくり。地震や火事に強く、耐用年数は60年を超える。

「これまで提供してきた、ハードウェアの強さはこれからも変わらない。でも未来を考えたとき、それだけでは足りないと思ったんです。もっと心に触れる豊かさが必要なのではないか、と」

モノや情報があふれる今の時代。

多くの価値を知ることができる一方で、コロナ禍を経て、暮らしのあり方を見つめ直す人が増えた。自分にとっての心地よさとはなにか、それぞれが考える時代になりつつあるように感じる。

「心の豊かさが満たされるような暮らしを、住宅メーカーとして本気で考えたい」

「暑さや寒さといったストレスがない快適な空間をベースに、住む人が自分らしく過ごせる場所を目指して、Asu-hausは生まれました」

その新しい挑戦の場として選んだのが、横浜市青葉区のあざみ野エリア。

「ここはかつて東急電鉄が開発したニュータウンで、落ち着いた住宅街が広がっている。榧日ができる駅から離れた場所は、昼間は働きに出ている人が多く、ひっそりとしているんです」

あえて駅前ではない場所につくる。ヒントになったのは、藤原さん自身の気づきから。

自宅が近いこともあり、建設予定地の近くを散歩したことがあったという。

「家の一部を改装してパン屋さんやネイルサロンを開いている人や、共働き家庭のために、学校の上履き入れづくりを代行している人たちがいて。『ついでに習いたかったら教えることもできますよ』なんて声をかけ合ったりして」

「このまちには、何かを始めたい、学びたいというエネルギーを持った人がたくさんいると気づいたんです」

そこで計画されたのが、今回の「榧日」。

敷地内には001号室〜003号室まで3つの住戸が連なる建物があり、それぞれに土間のスペースを設けている。ここでお花屋さんを開いたり、自作のアロマキャンドルを販売したり。

1階は道に面したお店スペースで、主に暮らすのは2階。昔の商店街のような、職住一体の暮らしをイメージしている。

001号室は旭化成ホームズが、サテライトオフィスやモデルルームとして活用する予定。

そこには、入居者以外も使えるシェアキッチンも設ける。

シェアキッチンがまちのハブとなり、人が日常的に出入りすることで、隣でお店を開く入居者のことを知る機会も増えるはず。

「いきなり駅前で店を構えるのはハードルが高いけれど、シェアキッチンを借りるとか、自分の暮らしの延長でチャレンジできるならやってみたい。そんな想いを後押しできる場所ができれば、まちの風景が変わるかもしれない。そう思いました」

「いつか、このまちで暮らしたいと思ってくれる人が増えていけばうれしいですね」

今回加わるコミュニティマネージャーは、001号室を拠点に活動することになる。

建物は2025年内に完成し、すぐに入居者募集がはじまる。2月、3月にはお披露目会を行い、3月中旬に入居開始、4月中旬からはシェアキッチンの運用もスタートする予定。

早い時期から関わることができれば、お披露目会の企画を一緒に考えたり、ポスティングで地域に挨拶回りをしたりと、オープニングに向けた土壌づくりから携わることができる。

「コミュニティづくりのために、自ら企画や運営について考え、良いことはどんどん提案、実行してほしい。一緒に走りながら、形をつくっていくことになると思います」

 

その心強いパートナーとして、今回のプロジェクトに伴走しているのが、株式会社まめくらしの宮田さん。

まめくらしは、「ローカルに幸せな日常を。」をコンセプトに、全国で場づくりやコミュニティ形成を行っている会社。

宮田さん自身も、高円寺にある「高円寺アパートメント」という賃貸住宅でコミュニティマネージャーを務めながら、自身も職住一体の暮らしを実践している。

「高円寺アパートメントの1階で『まめくらし研究所』という雑貨店をやりながら、その奥の部屋に住んでいます。2LDKのリビングがお店で、ほかが住居、みたいなつくりですね」

「朝起きて、お店を開けて。店番をしていると、住人さんがふらっと立ち寄って『これ美味しいよ』ってお裾分けをくれたり、休日には近所の子どもたちが遊びに来たり。仕事もプライベートも、全部ひっくるめて『私の暮らし』という感覚なんです」

住人からは高円寺アパートメントの“女将”として頼りにされている宮田さん。今回のロールモデルのような存在だ。

新しく加わる人は、宮田さんや旭化成ホームズのプロジェクトマネージャーと一緒に、「この場所をどう動かしていくか」という作戦会議をするところからはじまる。

開業後は、基本的にサテライトオフィスに常駐し、入居者や周りに暮らす人とのコミュニケーションや、シェアキッチンの利用者の募集やシフト調整、SNS発信などを担う。

たとえば「イベントをやってみたい」と迷っている入居者がいれば、一緒に内容を考えるなど、実現への後押しをしてほしい。

「高円寺アパートメントでは、マルシェを住人さんと一緒に企画しています。どんな場にしたいか、どんな人を呼びたいかを一緒に考えて、当日の準備や運営も一緒に行う。それぞれがやりたいことや得意なことを持ち寄って場をつくっています。マルシェに出店していたご近所の飲食店が、やがて1階の店舗でお店をはじめたこともありました。そんなふうに人と人がつながっていけば素敵ですね」

ほかにも、モデルルーム見学の案内や受付、観葉植物の水やりなど。日常的な管理業務も仕事のひとつ。

「住宅の運営経験がある人は、多くないはず。だからこそ私も相談に乗りながら進めていけたらと思っています」

もちろん人が集まって暮らせば、人間関係の悩みなど、トラブルが生まれることも。

「問題を完全にゼロにすることは難しいこともあります。でも『この人は、実はこんな状況だった』『この人は、こういうことに困っていた』という事情をお互いが知るだけで、気持ちが少し楽になることもあると思うんです」

「すぐに解決できなくても、『私も一緒に悩みますよ』と向き合い続けることで、信頼関係が生まれていく。その積み重ねが大切だと思います」

宮田さんや旭化成ホームズのサポートもあるから、すべてを一人で解決する必要はない。ただ、暮らしのなかで生まれるポジティブなことやネガティブなことをコミュニケーションを通じて柔らかく調整していくことも、コミュニティマネージャーの大切な役割。

「楽しいけど、もちろん大変なこともあって(笑)。でも、大切なことは、大抵めんどくさいんです」

「Asu-hausが掲げる『快適に、幸せに過ごす』という考え方にとても共感していて。快適な空間と、人間らしいあたたかさ、どちらも大事にして、100年続いていく住まいをつくろうとしている。榧日が目指すことに共感してもらえる人と一緒に働きたいですね」

 

宮田さんと同じく、近くで支えてくれる存在になるのが、旭化成ホームズの瀬川さん。今年の10月に、他部門からこのプロジェクトに加わった。

プロジェクト全体の進行管理や、契約などの事務手続きを担当。榧日を含めた複数の賃貸企画に関わっている。

「現地に常駐するわけではありませんが、何かあればすぐに頼ってほしい。契約に関することはもちろん、入居者さんや地域の方を交えたミーティングも定期的に開催して、情報を共有し合う場をつくりたいと考えています」

「私もほかのプロジェクトに関わっているので、そこで得た知見も共有しながら、一緒に解決していければと思います」

実は、この職住一体型の賃貸事業は、旭化成ホームズにとっても初めての挑戦。

「これまでは、お客さまの注文を受けて家を建てる仕事が中心でした。そこから一歩踏み出し、自分たちで賃貸住宅を運営したり、地域の暮らしをデザインしたりする事業へと広がっています」

「まだまだゼロから育てていくフェーズです。私自身にとっても初めてのことばかりなので、一緒につくっていく気持ちで飛び込んできてもらえたら」

もし、このあざみ野での試みがうまくいけば、青葉区内やほかの地域にも展開していきたいと考えている。

単にひとつの物件を管理するだけでなく、企業の新規事業を最前線で育てていく。そんなダイナミックなやりがいも、この仕事の魅力のひとつだと思う。

「今はまだ事業のテスト期間なので、業務委託からのスタートになります。でも、この事業が軌道に乗れば、将来的には社員として迎え入れたり、ほかの拠点の立ち上げにアドバイザーとして関わってもらったりと、活躍の場は大きく広がっていく可能性があります」

「正解はありません。一緒に悩みながら、楽しみながら、この場所をつくっていきたいですね」

あたたかな家。近所の人と挨拶を交わす。自分の得意なことで、誰かに喜んでもらう。

ささやかだけれど、心の奥が満たされる。そんな豊かさを、真剣に考えようとしている人たちです。

大手ハウスメーカーの安心感と、新しいことに挑むベンチャーのような手触り感。その両方を感じながら、新しい「暮らしの型」をつくっていく。

まだ名前のないこの仕事に、ワクワクする人の挑戦を待っています。

(2025/11/14 取材 田辺宏太)

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