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他人以上、
友だち以外、家族未満
だからできること

地元を離れて人生初めての一人暮らし。

ふと困りごとが生まれたとき、頭に思い浮かぶのは、家族、友人、学校の先生など、身近に頼れる存在だと思います。

そんな「頼れる存在」を、学生の暮らしのそばで担っていく仕事があります。

株式会社大久保不動産は、埼玉大学に通う学生を対象に賃貸住宅の仲介・管理、アパートの買取再生事業をおこなっている会社。

借主のほとんどが埼玉大学の学生です。地域の大家さんとも日々の困りごとから資産にまつわることまで、丁寧に関係性を築いてきました。

書き入れどきは毎年2〜3月の特定日。具体的には大学入試当日と合格発表の次の土日です。

それ以外の時期の残業はほぼなく、1週間連続で休暇を取ることも可能。

近すぎず、遠すぎない距離感で学生の暮らしを支えたい人も、腰を据えて長く働ける環境を探している人も。丁寧なおせっかいが仕事になる場所です。

 

東京・上野から電車で北浦和駅まで約30分。

埼玉大学行きのバスに乗り、「埼大通り」をまっすぐ進む。道沿いにはチェーンの飲食店や、スーパーなど、暮らしやすそうなまち。

15分ほどで、通学する学生と一緒に下車。そのまま通りを歩いて、最初の角を曲がってすぐに水色の看板を見つけた。

大学の構内が目の前に見える場所に、大久保不動産はある。

迎えてくれたのは、代表の国光さん。普段は、バックオフィスを担いながら、内見案内などもおこなっている。

進んでお茶やお菓子を用意してくれたり、汚れないようにティッシュを持ってきてくれたり、節々からやさしい人柄が伝わってくる。

大久保不動産は、国光さんが前身の会社を引き継いでから11年目。

以前の会社も、埼玉大学に通う学生を対象に賃貸住宅の仲介・管理業務をおこなっており、国光さんが受け継いでからは、築古アパートの買取再生事業もスタートさせた。

「他社さんは、学生向けもあれば社会人向けの物件も合わせて仲介管理することが多い。けれどうちは取り扱っている物件の95%は、埼玉大学の学生さん向けなんです」

「よかったら、これ食べてください」と勧めてくれたのは、沖縄名物ちんすこう。

「地方出身の学生さんも多い。親御さんがお子さんの様子を見にこられたついでに、うちにも寄ってくれて『いつもお世話になっています』って、お土産をもらうんです。全国各地の名物が集まりますよ(笑)」

ご近所の大家さんも、庭でとれた柿をお裾分けしてくれたり、ふらっと事務所に立ち寄って相談してくれたり。

「ときには資産状況とか近所の人には気軽に相談しづらいことも腹を割って話してくれる場面もあって」

「自分が地元の人間じゃなくて、よそ者だからこそ話してくれる。大手と違ってうちはスタッフの入れ替わりもほとんどない。いつ来ても同じ顔がいることは大切にしています」

埼玉大学周辺は、55年前に大学が移転してから栄えてきた場所。そのため賃貸の歴史が浅く、まだ1代目の大家さんが多い地域でもある。過去の経験がないぶん、頼れるのは地元の不動産屋さん。

それは、地元を離れて初めて一人暮らしをする学生も同じこと。

「親御さんは、遠方に住む子どもに何かあってもすぐ行けない。本人に連絡がつかないと、うちに『様子を見てもらえませんか?』と問い合わせが来ることもあるんです。電話をかけたり、ピンポンを押して確認したり、状況によっては大家さんに確認をお願いすることもあって」

「管理物件のほとんどが徒歩10分圏内で、頼られたことにはすぐ応えられるんです。そういう対応は、うちならではの距離感かもしれませんね」

なかには、こんなこともある。

「印象的だったのは、大学院に通う留学生からインターネットがつながらないとお電話いただいて。家まで行って直したんです。そうしたらお礼に『料理を振る舞うから食べて』って。そういう場面に出会えることは面白いなあと思います」

「きらわれているとできない仕事だと思うんです。他人以上、友だち以外、家族未満、くらいの距離感。好印象な状態でコミュニケーションが取れていると思います」

ドラマの一端にいるように感じるときもある、と国光さん。

「試験の手応えがなくて、暗い顔をしながら部屋探しをする子もいる。結果合格して、うれしそうに鍵の受け取りに来ると、おめでとうって思いますし、卒業するときに『お世話になりました』って出ていかれるのを見ると、頑張って、お元気で!って心から思うんです」

「不動産屋として成り立つには、地域が元気じゃないといけない。不動産の枠以外でも、地域の方や学生さんとの交流が広がったり。回り回って会社の利益になればいいと思うんです。おせっかい好きな人が来てくれるとうれしいですね」

 

相手のことを考えて少し先回りして動いたり、困っていることに気づいて声をかけられたり。

入社8年目、店長の鬼頭(きとう)さんはまさにそんな人。新しく入る人は、鬼頭さんから業務を教わっていく。

前職も不動産業界で、賃貸仲介や、新築マンションの売買仲介などを経験してきた鬼頭さん。

「ここに入社したころは、まだ現金で家賃を回収していて。月末に100万とか集まるんですね。それをキャンパスノートに一件ずつメモして、500円足りない!みたいなこともあって」

「前職と比べると時代が20年前くらいに戻ったのかなって、びっくりしましたね。社内の整備をするのは私の使命だなと思いました (笑)」

その後、家賃を振込制に整えたり、契約書や同意書の電子化を進めたり。

これまでは問題が起きてから対応することが多かった物件の不具合などのトラブルも、管理ソフトを導入し、清掃状況や物件の状態を事前に把握して先に対応できるように。

一つずつトラブルを未然に防ぐ仕組みづくりを進めてきた。

「大家さんにとっては、紙で対応していたものをいきなり電子に変えるってハードルがあるんです。なので説明書をつくって少しずつ慣れていただきました」

「以前よりトラブルはだいぶ減って。大家さんからも借主さんからも相談しやすい体制が整ってきたと思います」

社内のスタッフは国光さんと鬼頭さんのほか、パート、アルバイトスタッフ合わせて5名体制。社内整備も整い、管理物件も増えてきた今、新しく仲間に加わってくれる人を探している。

新たに加わる人は、まず窓口で部屋を検討するお客さんの案内や、借主の電話対応から。

「最初は地域を回って、お部屋が空いている物件を見ていただいて。この辺りがどんな地域でどんな物件があるか、全体を把握してもらうことからはじめていきます」

「業界未経験の方も歓迎で、借りる側の感覚があるほうがむしろ良いと思うんです。私たちはそういう目線がだんだん薄れていってしまうので」

不動産業界というと、専門的な知識が必要なイメージだけど、鬼頭さんたちに教わりながら、一つひとつ覚えていければ大丈夫。

経験がなくても、目の前の人たちに寄り添って、親身になれる人ならきっと力になっていけると思う。

繁忙期の日程がピンポイントなのも大久保不動産の特徴。

「大学入試と合格発表のタイミング。前期は2月下旬、後期は3月中旬で、試験が終わって来店される方もいて。合格発表は3月6日と3月20日なので、その直後の土日が混み合います」

「そもそも埼玉に来ることが初めての方も、祖父母を連れてご家族揃って来られる方も、留学生も、さまざまいらっしゃいますよ」

年間を通して、スタッフ1人あたり100件ほどの物件を紹介している。なんとその9割近くが、繁忙期の数日間での案内なんだとか。

「開店前から外に並んでいるお客さんを順番にご案内して、私たちは物件を複数紹介する。そこから学生アルバイトの方に引き継いで内見に行ってもらう。繰り返していたら、何を説明したか忘れちゃうくらいです(笑)。一日があっという間に過ぎていきますよ」

「大事にしているのは、“なぜ”の部分で」と鬼頭さん。

階数や間取りといった希望条件だけで物件を決めるのではなく、お客さんが暮らしのなかで何を大事にしたいかを丁寧に聞いていく。

たとえば、2階以上を希望するお客さんでも、セキュリティを気にしているのか、寒いのが苦手だから暖かい上階がいいのか、理由は人それぞれ。

希望の条件に合う部屋があっても、空いているのは1階のみ、ということもある。

「じっくりお話を聞いていると、2階がいいからとほかの条件を我慢して物件に住んでも、合わないんじゃないかって思うこともあるんです」

「大学に入学して、入居してから退去するまでの間、ずっと関係が続いていく。大学院まであるので長いと6年以上も。最初に無理にマッチングして悲しい結果にしたくないので、丁寧に進めていきます」

ほかにも、他社では留学生が外国人という理由で、物件を紹介してもらえないこともあるそう。大久保不動産では基本的に学生であれば誰でもウェルカム。目の前の人が今何に困っているのか、ちゃんと話を聞いていくことを大切にしている。

目の前の人の話を聞いて、手を差し伸べる。それは、スタッフ同士も同じこと。

「たとえば、音の響きやすさは、それぞれの感覚や住み方で変わるので、物件資料に載せにくい。隣でスタッフが案内している様子を見ながら、『思ったより音が聞こえやすいって伝えたほうがいいかも』ってアドバイスし合うこともあるんです」

「うちはノルマみたいなものがないんです。時期で売上が大きく変動するので、いそがしい日は何したっていそがしい。みんなで協力して取り組む、全員野球みたいな雰囲気が働きやすさの一つでもあります」

繁忙期以外の、来店は多くて日に1、2件ほどだそう。

その間は、借主や学生からの問い合わせに対応しつつ、管理物件の月2回の清掃。ビスやネジが取れていたり、壁の色がはげていれば塗ったり、ちょっとしたDIY作業もあるそう。

月極の駐車場の管理もおこなっているため、雑草が生えてきたら除草剤をまく作業も。

「あとは繁忙期の準備ですね。物件の写真は、入居者が入れ替わるごとに毎回撮り直すんです。遠方にいて内見せずに決める方も多いので、設備に関して細かくお問い合わせをいただくこともあって」

たとえば、インターネット回線は通っているか、コンセントの数はいくつあるのか。撮影しておけば、スタッフもすぐに対応できるし、お客さんも実際に住む部屋のイメージが湧きやすい。

そういう細かな気遣いが、すぐに相談してもらえる関係性をつくっているんだと思う。

鬼頭さんは、どんな人が合っていると思いますか。

「自分の時間を持てる人がいいと思います。繁忙期以外は休みを取りやすいので、私は登山が好きで、1週間休暇をとって登りに行くこともありますよ。パートさんとも映画の話で盛り上がったり、興味がいろんなものある人のほうがきっとメリハリがついて働きやすいと思います」

 

自分の暮らしも大切にしながら、学生の暮らしも支える。

そんな働き方が、無理なく続けられる環境がここにはあると思います。

少しでもピンときたら、ぜひ一度、話を聞きに行ってみてください。きっと、ここで働く人たちの穏やかな空気を感じられるはずです。

(2025/11/06 取材 大津恵理子)

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