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家に間取りに、インテリア
「いいバイブス」に
ときめきたい!

「音楽やファッション、アートに感度が高い人って、暮らしへのこだわりも強いと思うんです。今の不動産業界では、そんな人たちが本当に満足できるような物件の供給はかなり少ない。その需要に応えていきたいんです」

そう話すのは、中古マンションのリノベーションや販売を行う株式会社梓の代表、長田伸太郎さん。

梓が手がける物件は、丸い窓が付いていたり、床がヘリンボーンだったり、カラフルなタイルが敷かれていたりと、かわいくてユニークなものばかり。

暮らすほどに愛着がわく「一点ものの住まい」です。

一般的な不動産サイトでは見つけられないような、個性の強さにキュンとします。

今回は梓で、設計デザイナーと不動産の仕入れを行うバイヤーを募集します。

たとえば、模様替えが好きで、インテリアの画像や物件情報を夜な夜なディグってしまうような人。

ハウスメーカーや建築事務所で働いているけれど、もっと面白いことしたいな、と感じている人。

異業種からリノベーションの仕事に転職してみたいと考えている人。

そんな人におすすめです。

求めているのは柔軟な思考と、住まいへの愛。

服装、髪型、ネイルやピアスも自由。経験も問いません。

ピンと来たら、ぜひ読み進めてみてください。

 

東京・池袋駅から歩いて10分ほど。駅前の喧騒から少し離れたエリアに、梓のオフィスはある。

ここも自分たちで設計して内装工事したそう。

代表の伸太郎さんが出迎えてくれた。

「この大きなガラス扉、フレームがなくてかっこいいですよね!オフィスの中でも特にお気に入りのポイントです。ガラス板をサイズぴったりにはめないといけないので、工事がとても大変だったんですよ」

以前は小規模な不動産会社で働いていた伸太郎さん。同じく不動産会社で働いていた弟の拓実さんと二人で、2015年に起業した。

「どちらともなく、一緒にやってみようかって始まりました。最初は父にお金を借りて、中古のマンションを買ってきて、リノベーションして販売してみる。そうしているうちに、2年目くらいから軌道に乗ってきた感覚がありましたね」

「いま都内近郊でこだわりの家に住みたいと思うと、新築はさておき、自分で中古マンションを購入して、設計事務所やリノベーション会社に依頼して工事してもらうか。頑張ってDIYするか。そのあたりの選択肢しか選べないのが現状です。でもかなり大変だし、お金も時間もかかってしまいますよね」

そんななかで梓が提供しているのは、個性的にデザインした完成済みの住まい。

工事期間中に二重で家賃がかかるといったこともないし、すぐに引っ越すことができるのもうれしい。

「個性的な物件は、効率を求める大手の会社だとなかなかチャレンジできない分野ですし、当初想定していたよりも高いニーズを感じています。今まで市場になかったから、選べなかっただけなんだろうなって」

資金調達や総務的な仕事は伸太郎さんが行い、拓実さんがクリエイティブの部分を担当する。初期は、建設会社で現場監督をしていたお父さんも手伝ってくれて、しばらくは家族経営でやってきた。

会社が成長するにつれ拓実さんだけではクリエイティブの手が回らなくなり、今は設計やデザインができるメンバーを増やしているところ。

「ここ1年ほどで一気に12人になりました。正直今はカオスな状態になっていますが、将来的に20〜30人規模くらいには成長させたいと思っています」

未経験でも大歓迎とのことですが、実際入ってからが大変なのでは?

「チームでしっかり教えるので、ソフトの使い方や専門用語などは分からなくて大丈夫です。梓の設計デザイナーは、設計して終わりではなく、家具や照明、小物などインテリアまでトータルでコーディネートできるのが強み。住む人をイメージしながら、ディテールまでこだわれるので、おもしろいと思いますよ」

「インテリアやカルチャーが大好きで、好きなものについてなら何時間でも考えたり語ったりできる。そんな偏愛のある方なら楽しく働けるはずです」

 

続いて話を聞くのは、弟の拓実さん。音楽が好きで自身もDJをしているそう。

「周りにクリエイティブな人が多いので、物件のコンセプトを考えるときは『この物件だと下北沢駅が近いから、古着屋やってるあの友達みたいな雰囲気にしようかな』とか『ここは広告系の人が好きそうだな』って想像しています」

起業したのは、拓実さんが社会人になって2年目のときだった。

「『やってやるぞ』みたいな気合いはそこまでなかったのが正直なところですね(笑)。最初は自分たちの売り上げが立つことがうれしくて、そのお金でレコードを買ったりフェスに行ったりと、遊びに全力を注いでいました」

「当時はワークとライフがまだ離れていたけれど、今は子どももできて、仕事も楽しくやりたいなって。不動産は大きな金額がダイナミックに動くので、精神的なプレッシャーもありますが、その分おもしろさも大きいです」

論理的に考える兄の伸太郎さんと、感覚派の弟、拓実さん。

タイプの違う二人がタッグを組んで、きっといいバランスで支え合っているのだろうな。

不動産を仕入れるときや、リノベーションするときなど、働くうえで拓実さんが大切にしているのは、「バイブス」。

「窓からの眺めとか、室内に差し込む光、建物の佇まい、そういった雰囲気。バイブスがいい、みたいなことはかなり大事にしていますね」

「たとえば相場だと5000万円だけど、ここはバイブスがいいから、リノベーションしたら6000万円まで上げられるんじゃない?とか。逆に、ここは市場評価が高いけれど、日当たりが悪くて雰囲気が微妙だから買わないでおこう、とか」

一般的な不動産の評価軸とは少し異なり、自分たちの琴線にふれる部分を拾って評価する。

「そこにこそ、僕たちの勝ち筋があるんじゃないかなって思うんです」

実際に担当した、お気に入りの物件について教えてくれた。

「築50年ほどで、もともと壊して建て替える前提で売りに出されている場所でした。レトロな戸建が4軒くらいちょこんと並んでいて、行き止まりだから静かな雰囲気で。それこそいいバイブスだったんですよね」

「うちでリノベしたらどうだろう?と試算してみたら、事業収支も合いそうだったので購入することにしました」

古い梁はそのまま残しているそう。優しいグリーンの手すりも、いいアクセントになっていますね!

「スタイリッシュだけど温かい、みたいなメリハリがあっていいですよね。古いものと新しいもの、相反するものがいい感じに同居していると、すごくカッコいいなって思うんです」

「『古いけど新しい』がおもしろい。音楽でもファッションでも、そういうエッジが効いているものが好きなんですよね」

この物件、スタイリッシュにリノベーションした内装に対して、外観はレトロな雰囲気をあえて残している。

「街並みにフィットするように、外観はほとんどそのままにしています。ドアだけは変えていますが、この門は壊したくなかったんですよね。手を加える場所は思いっきり工事して、残す場所はとことん大切にしています」

拓実さんは、どんな人に来てもらいたいですか?

「インテリアが大好きで、こんなのつくってみたいとか、インテリアで自己表現してみたい、という人がいいですね。大手ではなかなかできないような、色をバンバン使ったカラフルなテイストとか、遊び心のある物件ももっとつくっていきたい」

「だからこそ、服装や髪型などの外見にとらわれる必要はなくて。自分らしい感性やこだわりを素直に表現できる人と一緒に、おもしろい空間をつくっていきたいです」

 

設計デザイナーの櫻木さんは、人材会社で働いていたものの、インテリアデザインの仕事に憧れがあり、1年半前に未経験から入社した。

「幼少期から、模様替えやDIYが好きだったのですが、スキルも経験もない状態で採用してくれる会社は少なくて。偶然、元上司に紹介してもらって梓のことを知り、好きなことを仕事にする、拓実さんの楽しそうな姿に魅せられて入社しました」

入ってみて、いかがでしたか?

「やっぱり未経験なので大変は大変ですけど、転職して本当によかったです。興味があることをやっているので、仕事っていう感覚はあまりなくて。紙に書いたものが立体になって、空間としてそこにあるというのは、不思議な感覚だし、すっごくうれしいですよね」

設計デザインの流れとしては、まずテーマに沿って参考になりそうな資料をリサーチ。探し集めてきた画像をもとに、取り入れたい要素を抽出。

ペルソナを想定しながら図面を作成して、営業担当と価格などを設定し、工事に入っていく。

「街をブラブラして雰囲気を見たり、どんな人が住むか想像を膨らませながら、図面をカチカチいじっている時間が楽しいですね。価格設定は、年収いくらならローンが通るから、そもそも年齢ってこれくらいだよね、などと営業担当と打ち合わせながら詳細を詰めていきます」

「図面はベクターワークスというソフトを使って書いていくのですが、始めたばかりなので、正直まだまだです。たとえばLANケーブルの通し方や、水回りの位置など、職人さんにもっと分かりやすく的確に指示を出すために、スキルアップしていきたいです」

現場とオフィスでの勤務バランスは、現在3:7くらい。現場に行くときは、30分〜1時間ほど滞在して工事の進み具合を見たり、細かな調整を重ねる。

「現場に行くと毎回わからないことがあるので、ついていけてないな、って落ち込むこともあります。その都度先輩に教えてもらって、学んでいる日々です」

「施工会社さんや職人さんたちって、勝手に怖いイメージがあったんですけど、みなさん優しくて。ここはどうやってやるんですか?と聞くとすぐに教えてくれたり、図面通りにやるにはどうしたらいいかなって、一緒に考えてくれています」

 

購入者さんへの入居後のヒアリングにも挑戦したいと意気込む櫻木さん。未経験からこれだけ挑戦できる環境はなかなかないと思う。

梓にいいバイブスを感じたなら、ぜひチャレンジしてみてください。

インテリアへの愛が、情熱が、生きる場所はここにあります。

(2026/9/15 取材 今井夕華)

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