誕生日のお祝いに「ファビュラス(Fabulous)」という言葉をもらった。横文字にはめっぽううといが、その華やかな響きに惹かれて調べてみた。
「fable」(寓話、伝説)から発展したスラングで、「おとぎ話のようにすばらしい」という意味らしい。「ファビュラスな人」となると「自分らしくオリジナリティに溢れたスタイルを持つ人」を言うようだ。
こんな素敵な言葉を贈ってもらった嬉しさと合わせて、「あれ?」と思った。
「これって、るきさんのことじゃん!」
どんな時代になっても、るきさんのペースやスタイルは見ていて安心する。るきさんみたいになりたくて、たびたびページをめくる。そのときのわたしは決してファビュラスではない。
山本 梓・やまもと あずさ
編集者/文筆家/ときどきバーテン。 1985年、東京都生まれ。2007年から株式会社トド・プレスにて、全日空機内誌『翼の王国』、ライフスタイル誌『ソトコト』の編集に関わる。2016年、独立。フーテンの寅さんにあこがれている。日本各地の友人たちにおすすめの品を手配してもらい、「ちいさな、風土展」や「ちいさな、風土酒場」を開催。2022年、自身のエッセイをまとめた『プンニャラペン』上梓。また、「麓(ふもと)出版」や、ポップアップスナック「地域こわし愚連隊」、母娘のおしゃべり「うんたったラジオ」、庶民派ごはんPodcast「炊き込みご飯わくわく舎」ほか、遊びや気づきから活動をひろげている。
山本 梓/編集者・文筆家・ときどきバーテン