登録有形文化財のオフィス

近鉄奈良駅から、奈良公園を抜けて、高畑町のほうへ。

奈良教育大学近くの路地を進んでいくと、どこかタイムトリップしたような感覚になる。そして現れるのが、2018年に登録有形文化財となったこちらの町家。黒い壁は、杉板を焼いて表面を炭化させているから。板の劣化を遅らせ、防火の役割も果たす焼杉板です。

オフィス

住居兼オフィスとして活用できるこちらの町家。建てられたのは、1940年。

通り土間がなく玄関の間を設ける点は、従来の伝統的な奈良の町家にはない特徴。床付きの座敷をかまえ、ガラスの建具を縁先に使用するなど。戦前の貸家の姿を伝えている。

また、南北にそれぞれある縁側からは、一年を通じて庭の緑を楽しめる。

2015年には「現代の町家暮らし」をテーマに改修を行い、より魅力的な空間へと生まれ変わった。

お風呂やトイレといった水回りはもちろんのこと。土間を床張りに変えたキッチンは、砂漆喰(しっくい)の壁がやわらかく光を包み心地いい。

 

周辺環境

町家をあとにして、家主である藤岡俊平さんとともに周りを歩いてみることに。すると、一点ずつハンドメイドで眼鏡をつくる「DEER GLASSES」をはじめ、町家を改修したお店が点在していることに気づく。

教育大学前の町家(登録有形文化財)
面積 62.5m²
賃料 143,000円
所在地 奈良県奈良市紀寺町
アクセス 近鉄奈良線「近鉄奈良」駅 徒歩10分
築年 1940年
▶︎参考 奈良市役所掲載ページ(教育大学前の町家)

「このエリアをもっと知りたい」「こんな物件ありません?」などの問い合わせは奈良市のHPからお願いします(外部サイトへジャンプします)。

 

● 奈良市のいいエリア「ならまち」の紹介はこちら

(2024/11/1 編集 大越はじめ 撮影 奥田しゅんじ)