イベント

7.27 Fri
イベントディレクター
「演劇×介護×子育て」ナイト #1

イラストレーター、映画監督、珍スポットの専門家など。いろいろな生き方・働き方をしているメンバーが集まって、リトルトーキョーをつくっています。

※このイベントは終了いたしました。

リトルトーキョーの「イベントディレクター」竹中香子さんのイベント情報です。

こんにちは。フランスで女優をしています、竹中香子です。

7年前に渡仏し、以降、フランス国立演劇高等学校を経て、現在は、23歳から始めたフランス語を駆使して、パリを拠点に女優として“働いています”。

女優といっても、公共劇場制作の作品を中心に、多少なりとも月収を得ながら割と規則正しく活動しているので、感覚的にはアーティストというより、公務員に近いと思っています。女優というと、派手なイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、劇場に「通勤」して、日々リハーサルや本番に取り組みながら、お金を稼いで生活するという素朴な毎日を送っていますので、あえて、女優として「働いている」という言葉を使いたいと思います。

海外で働く、女30歳、公務員的女優の私が、最近、最も関心のあるテーマが「介護」と「子育て」です。

ということで、今回は「介護」と「演劇」、そして、「子育て」と「演劇」を、日常生活の中で斬新かつ芸術的に両立させているお二方をお招きして、2週連続で、「演劇×介護×子育て」ナイトを開催したいと思います。

「演劇×介護×子育て」ナイト 第一夜
ゲスト:菅原直樹(「老いと演劇」OiBokkeShi主宰)

父が20年近く前から、パーキンソン病を患っており、渡仏後も、訪問介護の方々と連絡を取りながら、帰国時にはできる範囲で、自宅での介護に立ちあってきました。介護する側、介護される側の両方の尊厳を保つことができるように、問題が起こるたびに、ケアマネージャーさんを中心に、竹中家に関わる訪問介護士さん、ヘルパーさんら10人近くが狭い居間に集まり、話し合いを繰り返してきました。その様子はなんとも演劇的で、いつかこの経験を演劇にできたらいいなと考えていたところ、菅原直樹さんの「老いと演劇」の活動に出会いました。介護という大変な現場に身をおきながら、俳優としての経験を生かし、飄々と自分の2倍も3倍も年上の方々とコミュケーションをとりながら創作する姿と、都心を離れ、岡山に居を移してのライフスタイルにすっかり魅了されてしまいました。

今回は、そんな菅原直樹さんをリトルトーキョーにお招きします。菅原さんがいろいろな場所で開催している、認知症の人とのコミュニケーションを考えるワークショップと「演劇と介護」を華麗に結びつけたこれまでの経緯をお聞きしたいと思います。

竹中香子

ワークショップ内容
演劇体験を通じて楽しみながら認知症の人とのコミュニケーションを考えるワークショップです。参加者同士で認知症の人と介護者を交互に演じて、認知症の人の言動を否定せずに受け入れるコミュニケーションや、言動を否定されたときの認知症の人の気持ちを疑似体験してもらいます。実際に身体を使って演じることで、認知症ケアの気づきやヒントを講師と参加者間で共有していきます。演劇・介護経験は不問です。

日時
2018/07/27(金)
第一部:ワークショップ(定員16名) 18:00-19:30
第二部:トーク 20:00-21:30

参加費
ワークショップ+トーク 1000円+1ドリンク
トークのみ 500円+1ドリンク


菅原 直樹(すがわら・なおき)
1983年栃木県宇都宮生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒。演出家、劇作家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。前田司郎、松井周、多田淳之介、柴幸男、神里雄大の作品などに出演する。2010年より特別養護老人ホームの介護職員となり、12年に岡山県に移住。14年より、認知症ケアに演劇手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。これまでの作品に「よみちにひはくれない」「老人ハイスクール」「BPSD:ぼくのパパはサムライだから」「カメラマンの変態」「ポータブルトイレットシアター」。


竹中 香子(たけなか・きょうこ)
1987年生まれ。埼玉県出身。2011年、桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業後、渡仏。2013年、日本人として初めてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、ディプロマを取得。2016年から、フランス国内20都市でツアーが行われた、フランス国立劇場制作Guillaume Vincent演出『Songes et Métamorphoses』に出演。並行して、自身が企画・制作を行う、演技と信仰に関するパフォーマンス作品を演出家François-Xavier Rouyerと創作。2017年9月には、市原佐都子作・演出の一人芝居『妖精の問題』に出演。2018年、アビニヨン演劇祭公式プログラム作品出演決定。秋には、ピーター・ブルックのホームシアターとも言われるブッフ・デュ・ノール劇場制作、レイモンド・カーヴァー脚色作品『LOVE ME TENDER』への出演を控える。
【ホームページ】 
https://mill-co-run.com

日時
2018/07/27 18:00-19:30 / 20:00-21:30
会場
リトルトーキョー3F
参加費
1000円(1ドリンク別)

※このイベントは終了いたしました。