※このイベントは終了いたしました。

こんばんは。イベント担当の中野です。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン<こここ>×日本仕事百貨の合同企画「ケアするしごとバー」。
第3回のゲストは、菅原直樹さん。
岡山県を拠点に活動している劇団『OiBokkeShi』を主宰し、97歳の看板俳優を筆頭に認知症のある人や障害のある人と共に演劇公演を行っています。
劇団『OiBokkeShi』は「老い」「ぼけ」「死」をつなげてオイボッケシとよみ、「介護と演劇は相性がいい!」が合言葉。
演劇公演のほかにも、認知症のある方とのコミュニケーションを考えるワークショップの実施など。さまざまな角度から、高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチをしています。
菅原さん自身、介護福祉士として老人ホームで働いてきました。
「介護の仕事に興味を持ったのは、演劇とつながる予感があったから。人と人が身体を通じてコミュニケーションをとるという点では、重なる部分がたくさんあります」
実際に介護の仕事をはじめてから、「演じる」ことが役立つ場面があったそう。
「たとえば、自分には見えていなくても、認知症のある方には見えている世界があるんです。そこを正そうとするのではなく、演じることで一緒に楽しめる。演劇の要素が役立っているんですよ」
自分が体験した気づきから、演劇と介護をつなげたいと思うようになった菅原さんは、劇団『OiBokkeShi』を立ち上げました。来年で10周年を迎えます。
菅原さんの言葉を聞いて、たしかに、自分に見えていないとどうするべきかわからなくなったり、お互いの意見がぶつかったり。互いに傷つけてしまうことがあるんだろうなと感じました。
認知症のある方の見えている世界やお年寄りの方の視点を知ることが、芸術だけではなく、どう介護に活きているのかが、気になるところ。
今回は、菅原さんがつくってきた演劇と介護の話をします。全く別の世界の話に思えるけど、繋がる部分がたくさんありそう。
人の気持ちは目では見えない、それはだれしも共通していることです。見えないものを感じる、受け入れる方法のヒントが、菅原さんの話のなかにあるかもしれません。
今回もリトルトーキョーで開催します。お楽しみに!
「介護」や「ケア」と呼ばれる領域を深ぼる企画。身近だと感じる人も、遠いと考える人も、立ち寄ってゲストの話に耳をすませてみませんか?「介護」にまつわる多彩なゲストをおよびし、「ケアするしごと」をテーマに仕事や活動についてトークを展開します。

<現地参加をご希望される方へ>
⚫︎時間
20:00-21:00
※20:00-21:00 トークイベント、21:00-21:45 アフタートーク(現地参加のみ)
⚫︎場所
リトルトーキョー 3F
135-0022 東京都江東区三好1-7-14
⚫︎チケット
指定席:無料 ※限定7席、先着順
立見席:無料
※指定席はyoutube配信にお顔が映る場合があります。あらかじめご了承ください。
※1ドリンク制となっております。当日、ドリンクの注文をお願いいたします。
※当日のお支払いは電子決済のみとなります
※SNSを介して発生したトラブルなどの責任は負いかねますこと、あらかじめご了承ください。
※しごとバーでは、特定の思想や宗教、マルチ商法、情報商材の販売などに関わる方の参加はご遠慮いただいております。そのほか、セクハラ行為なども含めて、参加者に不快感を与える行為を目撃した方はお知らせください。
※当イベントは現地参加の場合、事前予約制となっております。希望される方は下記の「チケット」より、当イベントのPeatixページにてお申し込みをお願いいたします。
菅原直樹(すがわら・なおき)
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。四国学院大学非常勤講師、美作大学短期大学部非常勤講師。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。2014年「老いと演劇」OiBokkeShiを岡山県和気町にて設立し、演劇活動を再開。並行して、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。
垣花つや子(かきのはな・つやこ)
編集者・ライター / マガジンハウス「こここ」編集部メンバー
学生時代演劇を専攻。大学院に進学し「認知症介護と演劇的な手法」をテーマに研究を模索、挫折。その後、いくつかの企業でウェブの編集者を経験、フリーランスに。アートプロジェクトの記録や高齢介護領域の情報発信サポートなどを務める。2021年4月より福祉をたずねるウェブマガジン「こここ」編集部のメンバーとして企画・編集に携わる。〈「お笑い」や「演劇」は他者の世界に寄り添うヒントをくれる。りんたろー。さん×菅原直樹さんが語る「介護の話」〉〈弱さは個人の問題ではなく、構造上の問題だ。公認心理師・臨床心理士
信田さよ子さんと考える"弱さ"のこと〉など多数企画を担当。
中野頌子(なかの・しょうこ)
1998年生まれ、愛知出身。学生時代は保育を学びながら、舞台の裏方を担当。2020年から日本仕事百貨のイベント担当として、しごとバーの企画・運営や、焚き火を囲む企業合同説明会「かこむ仕事百貨」の運営に携わる。さまざまな生き方・働き方を紹介し、ライフスタイルの選択肢が広がるきっかけづくりに取り組む。将来の夢は、大型犬と一緒に暮らすこと。