※このイベントは終了いたしました。

こんにちは。イベント担当の中野です。
福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」×日本仕事百貨の合同企画「ケアするしごとバー」、4回目の開催。
今回のゲストは、尾山直子さんです。
尾山さんは、東京・桜新町にある「桜新町アーバンクリニック」の在宅医療部で訪問看護師として、さらには写真家としても活動しています。
かつては暮らしの中に存在していた「死」や「看取り」。しかし、現在は病院や施設で亡くなる人が増えています。
「病院に入院したり施設で暮らしたりを望む方もいれば、絶対入院はしたくないという方もいるんです。入院してしまうと制限も多いから、家でできる治療をしてほしいという方や、家を離れたくない方。そんな方々の気持ちにも応えていきたいですよね」
尾山さんが大切にしている、一人ひとりの「老いと死」のかたち。
自宅で過ごしながら自然に身を任せ、在宅医療やケアを受けて痛みのコントールをしていく。「老い」や「死」は、だれしもが経験するものだからこそ、選択肢がいくつもあるほうがいいんじゃないかなと感じます。
尾山さんは訪問看護を通して、患者さんの言葉にならない思いが全身から表現されていることに気づき、写真をとりはじめました。
そうするうち、患者さんの逝去後、ご家族から尾山さんが撮影した写真を遺影として使いたいという申し出が増えてきました。そこで改めて写真表現を本格的に勉強しようと考え、芸術大学に入学されました。
その後、所属しているクリニックの診療・ケアチームで担当した方の人生最終盤に訪れた暮らしの風景や、その方の日々の日記をもとにした展覧会「ぐるり。」を企画。全国を巡回しています。
自分の好きなことと仕事は結びつくかもしれない。なにげなく始めたことが、だれかの喜びのひとつにもなるかもしれない。
尾山さんの話を聞いていると、そんな興味が湧いてきました。
今回は、尾山さんがこれまで撮影してきた写真を見ながら、尾山さんが「老いと死」をどう捉え向き合っているのか、看護師と写真家を組み合わせた活動からどんな新しい発見があったのか。くわしく聞いていきます。
当日は尾山さんの写真作品もご覧いただけます。ぜひ、リトルトーキョーにお越しください。
「介護」や「ケア」と呼ばれる領域を深ぼる企画。身近だと感じる人も、遠いと考える人も、立ち寄ってゲストの話に耳をすませてみませんか?「介護」にまつわる多彩なゲストをおよびし、「ケアするしごと」をテーマに仕事や活動についてトークを展開します。

<現地参加をご希望される方へ>
⚫︎時間
20:00-21:00
※20:00-21:00 トークイベント、21:00-21:45 アフタートーク(現地参加のみ)
⚫︎場所
リトルトーキョー 3F
135-0022 東京都江東区三好1-7-14
⚫︎チケット
指定席:無料 ※限定7席、先着順
立見席:無料
※指定席はyoutube配信にお顔が映る場合があります。あらかじめご了承ください。
※1ドリンク制となっております。当日、ドリンクの注文をお願いいたします。
※当日のお支払いは電子決済のみとなります
※SNSを介して発生したトラブルなどの責任は負いかねますこと、あらかじめご了承ください。
※しごとバーでは、特定の思想や宗教、マルチ商法、情報商材の販売などに関わる方の参加はご遠慮いただいております。そのほか、セクハラ行為なども含めて、参加者に不快感を与える行為を目撃した方はお知らせください。
※当イベントは現地参加の場合、事前予約制となっております。希望される方は下記の「チケット」より、当イベントのPeatixページにてお申し込みをお願いいたします。
尾山直子(おやま・なおこ)
1984年生まれ、東京在住。高校で農業を学び、その後看護師の道へ。現在は訪問看護師として、桜新町アーバンクリニック在宅医療部に勤務。京都芸術大学大学院在学中。かつて暮らしのなかにあった看取りの文化を現代に再構築するための取り組みや、老いた人々との対話や死生観、人が人を看取ることの意味を模索し、写真作品制作を行う。2021 年より老いと死をテーマにした写真展「ぐるり。」巡回。『訪問看護と介護』(医学書院)フォトエッセイ連載中。
中田 一会(なかた・かずえ)
マガジンハウス〈こここ〉編集長。1984年東京都生まれ。千葉県在住。武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、IT関連出版社、(株)ロフトワーク、(公財)東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京で各種事業を担当しつつ、広報PR職としても勤務。2018年に独立し、個人事務所〈きてん企画室〉を設立。多様な組織での経験を活かし、文化・デザイン・福祉領域のコミュニケーション活動に伴走。企画と編集をベースにした情報発信・記録設計が得意。2021年4月、ウェブマガジン〈こここ〉を創刊。「個と個で一緒にできること」を合言葉に、福祉をたずねるクリエイティブマガジンの編集長としても活動中。
中野頌子(なかの・しょうこ)
1998年生まれ、愛知出身。学生時代は保育を学びながら、舞台の裏方を担当。2020年から日本仕事百貨のイベント担当として、しごとバーの企画・運営や、焚き火を囲む企業合同説明会「かこむ仕事百貨」の運営に携わる。さまざまな生き方・働き方を紹介し、ライフスタイルの選択肢が広がるきっかけづくりに取り組む。将来の夢は、大型犬と一緒に暮らすこと。