※このイベントは終了いたしました。
*このイベントの参加受付は終了いたしました。お申し込みありがとうございました。
しごとゼミは、様々な分野のプロフェッショナルの講師とともに、既存プロジェクトの実績から学ぶ、ゼミナール形式のスクールです。
講師はゼミで教えながら、一緒に働ける人との出会いも期待しています。受講者は生きた知識を得るとともに、働く機会も得られるかもしれません。働くつもりはない人であっても、もちろん講師は本気で教えます。
今回は「一生モノの企画発想力ゼミ ウィズコロナ編」の第2回を開催します。目まぐるしく状況が変化する今、いかに仕事をつくり、売上を立てていくか。たしかな結果を生み出す発想力を身に付けたい方は、ぜひご参加ください。
今回のゼミの講師は、愛知県岡崎市の産業支援拠点「岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Biz」でセンター長を務める秋元祥治(あきもと・しょうじ)さんです。
町工場、ベンチャー企業、NPO、地元のママさん、占い師など、日々さまざまな中小企業や起業家から相談を受け、売上アップにつながる具体的な提案をしている秋元さん。その知識や経験を共有するとともに “真の結果を出す企画発想力”について教えてくれます。
コロナ禍においても、知恵があればチャンスをつくっていけると秋元さんは話します。今回は、その知恵の絞り方を体感する場です。
本ゼミは、中小企業相談所のプロジェクトマネージャーの募集も兼ねていますので、プロジェクトマネージャーに立候補したい方のご参加も大歓迎です。
1979年生まれ。岐阜高校、早稲田大学教育学部/政治経済学部中退。 地域の中小企業と、主体的な若者育成を通じた地域活性化がテーマ。2001年G-netを立ち上げ03年法人化。04年「長期実践型インターンシップ」事業を開始。2013年に岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Bizをセンター長として立ち上げ中小企業支援を開始。7年間で1万7000件を超える相談サポートを行なっている。
コロナ禍を通じて、企業の悩みや課題はこれまで以上に複雑化しています。この状況をどう切り開いていけるのか。
中小企業支援のフロントランナーとして、最前線を走ってきた秋元さんにオンラインでお話を伺いました。
—まずはOKa-Bizをはじめとする、Bizモデルについて教えてください。
全国には多くの公的な中小企業支援がありますが、これまでの支援は、補助金や助成金、融資の申請支援や、会計業務の指導など「守りの経営支援」が中心でした。
それらとBizモデルの一番の大きな違いは、相談者の売上アップにコミットするために、具体的な新商品や新サービスの提案を行うこと。中小企業の経営者や、これから起業しようという方々が、いかにして売上を上げていくかを考える「攻めの経営支援」です。
OKa-Bizでは財務表や決算書は一切見ません。その代わり、1回1時間という枠の中で徹底的に話を聞くんです。そのなかで、本人がまだ気づいていない良いところを見つけ出す。それこそが、その会社の真のセールスポイントなんです。
セールスポイントが見つかったら、オリジナリティを明確にして、ターゲットを絞ったサービスや商品を提案します。そうして売上に繋げていくのが、OKa-Bizの支援です。
—具体的にはどのように相談に乗っているのでしょうか。最近の事例を教えてください。
今年の3月から自粛生活や新しい生活様式への移行が始まって、わたしたちのワークスタイルやライフスタイルは大きく変化しました。その影響を最初に受けたのが、観光業や飲食店などのサービス産業です。
その一社、「小野玉川堂」さんという和菓子屋さんを紹介します。
小野玉川堂さんは、今春の売上が前年比で40%減りました。卒業式や入学式、歓送迎会といったイベントや行事が軒並み中止になって、進物の売上が激減したんです。自宅用のお菓子はお年寄りを中心に売れているんだけど、一つ数百円の世界なので大きな助けにはなりません。
じゃあどうするか。この新しいワークスタイルやライフスタイルで生まれた、小さな困りごとや不満は何かと考えてみたんです。
当時は、スーパーの棚からパンケーキミックスや小麦粉などが一斉に消えたタイミングでした。ステイホームでも楽しめるものとして、料理にスポットライトが当たったんですね。
振り返って小野玉川堂さん、いちばんの看板商品は1個170円のどら焼きです。「あれ。どら焼きって、あんこを皮でサンドしたパンケーキのようなものじゃない?」と考えたわけです。
そこで提案したのが、皮とあんこがセットになった手づくりどら焼きキットです。
市販のスポンジと生クリームでケーキづくりを楽しむように、どら焼きの皮にあんこやホイップクリーム、ジャムやチョコを挟んで楽しんでみませんか? というファミリー層への提案です。
手づくりキットは、どら焼き5個入りで1,500円で販売しました。通常価格の倍近い値段設定だったのですが、近隣のファミリー層が次々来店して購入するようになり、テレビ朝日の全国ニュースにも取り上げられました。
使ったのは何か? お金ではなく、知恵ですよね。真のセールスポイントを見つけて、オリジナリティを具体的な形にするわけです。
ぼくたちが行うのはスマートなコンサルじゃありません。じっくり話を聞いて、市場のトレンドと会社のもつセールスポイントを掛け合わせて、狙いを定める。そうして流れを変えていくんです。
—これまでと視点を変えて、新しい企画を生み出す。そうした発想力は、特別な才能が必要なのでしょうか。
僕はそうは思っていません。素晴らしいひらめきとか、突拍子もない思いつきじゃないんです。ただ、明らかに適性はありますね。
適性とは、まず、常にいろんなものにミーハーでいられるかどうか。毎日面白いことにアンテナをはって、バラエティ番組を見ながら貪欲にアイデアのタネを探せるか。ふらっと訪れたコンビニで、新商品の裏にどんなトレンドがあるかを想像できるか。
人が見逃してしまうような情報に気づいて、掴んだ情報をもとに自分で調べる。そうすると、情報が生きた知識に転換される。生きた知識の集積から、知恵が生まれて具体的なアプローチにつながるんです。
—なるほど。とくにウィズコロナ時代の企画発想力には、どんなことが求められると思いますか?
まずはスピードです。コロナ禍においては、トレンドがどんどん変わっていきます。
たとえばマスクも、3月4月はモノがあればよかったのに対して、5月6月は手づくりマスクの布や紐が求められるようになり、7月に入ると機能性やデザイン性の高い不織布マスクが売れるようになりました。
じゃあ、これからはどんなマスクが求められるでしょうか? 今起きているトレンドにアンテナを張り、ちょっと先の未来を想像することが大切です。
たとえば、自動車部品の樹脂加工などを手掛けている飯田樹脂さんという会社があります。コロナ禍で自動車の製造が止まってしまい、この会社も売上が大激減しました。
ちょうど緊急事態宣言下で、世の中が今よりもずっとピリピリしていたころです。それでも役所や銀行、コンビニなど、窓口業務が必要な会社はたくさんあって、手づくりのカーテンなども見られるようになったタイミングでした。
そこで飯田樹脂さんにも、樹脂を使った飛沫感染防止ボードを提案することにしました。当時はまだ同様の商品を発売しているメーカーが少なかったので、ある程度の注文は見込めます。
ですが、これはすぐに当たり前の商品になるだろうという予測は簡単にたちます。そこで必要なのが、「この会社の本当の強みは何か? 誰が求めているのか?」という視点です。
飯田樹脂さんは、小さな町工場です。つまり、大手にはない小回りの利く対応が素早くできる。そして市場を見ると、既製品のボードではサイズが合わなかったり、窓などの加工を求めていたりする会社がたくさんある。
そこで「コロナシャッター」と名付けて、「サイズやデザインをカスタマイズして、あなたの会社にぴったりなボードをつくります。小ロットでの注文も可能です」と宣伝したんです。
実際に問い合わせや注文が殺到し、現在までに2,500枚が売れています。同業他社では、自主廃業をされた会社もあったようです。その中で飯田樹脂さんは、お盆休みを返上して稼働しておられました。
こうした事例が、全国のBizセンターで生まれています。発想力があれば、ピンチがチャンスになる可能性は大いにあると思います。
—それでは、今回の「一生モノの企画発想力ゼミ」は、どんな場になるでしょう。
このゼミの意義は、「お金をかけずに知恵を絞る」というBizモデルを体感できるということですね。真のセールスポイントを見つけて、ターゲットを絞る、という企画発想力です。
市場は今、コロナの影響を大きく受けています。その中でどうやって仕事をつくり、売上をつくり、企画を立てるのかを大きなテーマにしたいと思います。
ゼミでは事例をいくつかご紹介しつつ、もしこんな相談が寄せられたとしたらどう応えますか?という実践にも取り組んでいただきます。Bizモデルで大切にしている発想法を体感できる時間になるんじゃないかと思います。
—今回は、Bizモデルの中小企業相談所のプロジェクトマネージャー募集も兼ねています。同じBizモデルの相談所を運営されるセンター長として8年目を迎えた今、秋元さんはどんなことを考えていらっしゃいますか。
僕は、東京と同じくらい地方に、大企業と同じくらい中小企業に、生かされるべきもの、磨けば輝くものがあると思っているんですよ。ただ地方や中小企業では、それを生かし、磨けるコンサルタントが不足している。
すべての中小企業には必ずいいところがあるはずなんです。競合他社があるにもかかわらず会社が続いているっていうのは、ほかと比較して良いところがあるからです。それを一緒になって探して、見つけて、生かすのがこの仕事です。
今は、多くの事業者がコロナ禍に苦しんでいます。事業者への影響は、おそらくこれからどんどん顕在化していくでしょう。2020年の休廃業・解散は5万件にまで膨らむという推計もあります。
補助金や助成金の支援には限界があるし、お金は借りても結局返さないといけない。となると、直接売上アップに貢献できるアイデアが、ますます求められるわけです。そういう意味では、プロジェクトマネージャーは本当にこれから重要な仕事です。
—プロジェクトマネージャーにはどんな人が向いているのでしょう。
ビジネスシーンの中で一定の結果を出してきた方で、地方で働きたいと思っている方には、新しい仕事の選択肢になるんじゃないでしょうか。
これまでは、ビジネスエリアで活躍してきた方が地方に行こうと思っても、道筋も門戸も開かれていなかった。そこを切り拓き、地方創生や中小企業支援の最先端に飛び込める新たなキャリアパスを用意したのが、このBizモデルだと思います。約1,000万円という年収にも、Bizモデルへの期待とそれに伴う責任が表れていますよね。
僕らが期待されているのは、プロ野球選手でいうと3割40本以上の助っ人外国人打者です。地域の事業者さんと、そこで働く人たちの生活に対して責任を持つわけですから。期待された成果を出せずに1年でトップが交代したケースもあります。
だからこそより高みを目指せるんです。責任の重さは、言葉を変えればやりがいの大きさ。それを面白がれる人に来てもらいたいし、このゼミを通してBizモデルをより深く理解したい、自分もやってみたいって人に応募してもらえたらうれしいです。
(2019/03/19取材、2020/09/30再取材 遠藤真利奈)
日時
2021/3/13(土) 13:00~15:00
場所
オンライン会議ツールであるZoomを使用して参加していただきます。まずは下記からお申し込みください。
参加費
無料(オンライン・短時間開催のため)
環境
・PCやタブレットなどの端末と、インターネット環境が必要です。 ・当日はオンライン会議サービス「Zoom」を使用して開催します。アプリケーションのダウンロードを、必ず事前に準備していただくようお願いいたします。
準備物
・ノート、筆記用具 ・パソコンやタブレット(インターネット環境必須。wordやメモ機能が使えるもの) ・マイク、Webカメラ(PCやタブレットに内蔵のもので構いません)
募集期間
2021/2/25(木)〜3/12(金)
応募者全員に、3月13日(土)当日午前中までに視聴用URL等をご連絡いたします。
*お申込み後、自動返信メールが届かない方はお問い合わせください。また、当日のご連絡が確実に届きますようメールの受信設定を今一度ご確認ください。
概要
・しごとゼミは実際のケースを通じて仕事への取り組み方や考え方を学ぶ場です。
・仕事のスタンスや考え方に共感できる人と出会うことができます。
・講師側は仕事の仲間探しを、受講生は共感できれば求人に応募もできます。
・一緒に働く、働かないに関わらず、講師側は本気で伝え、教えます。
・本気なので、普段言えない話もありますし、秘密も守ってもらいます。
対象の方
・今の仕事に活かしたい。
・アイデアを生かす仕事をしたい。
・Bizプロジェクトマネージャーとして働きたい。
>>>山形県山形市の詳細ページ
※このイベントは終了いたしました。
競争の少ない土俵で極める
IR×デザインという道
IRツール作成のデザイナー、ディレクター
東京・墨田区 | 〜 2024.6.19
ピザじゃなくて“ピッツァ”
たしかな技術が支える
おいしい文化
ガス・電気を扱う技術職、物流管理、設計
群馬・前橋 | 〜 2024.6.3
やんばるを愛している
古集落の案内人シェルパ
※募集要項が一部変更となりました(24/04/23)
沖縄・国頭村 | 〜 2024.5.27