インタビュープログラム新島村とは参加申込問い合わせ

Web

新島村とは

東京都心から南へ約160kmの太平洋上に浮かんでいる島々が新島村です。新島と式根島、そして無人島から成り立っています。

aboutniijima01

新島を訪れる方法は主に3つあります。

1つ目は深夜23時に東京・竹芝桟橋を出港して、翌朝8時前には新島や式根島に到着する客船に乗船するというもの。

レインボーブリッジを過ぎて、東京湾を進み、天気がよければ水平線から昇る太陽を見ることができるので、ちょっとした船旅を楽しめます。

2つ目は高速ジェット船でいくものです。客船と同じく東京・竹芝桟橋を出港して、なんと2時間半ほどで到着します。

そして3つ目は飛行機。調布飛行場から飛び立ったプロペラ機は横浜を抜けて、江ノ島や鎌倉のあたりを通り過ぎていきます。天気がよければ富士山も望めます。あっという間に40分ほどで新島に到着です。

新島と式根島の間には連絡船があり、1日朝昼夕に3往復しています。

新島村のキーワード

新島村を知るためにもいくつかキーワードがあります。ぜひしごとをつくる合宿の参考にしてください。

コーガ石

aboutniijima02

渋谷にあるモヤイ像をご存知ですか?

モヤイとは新島の言葉で「力を合わせる」という意味があるそうですが、モヤイ像は新島で産出する「抗火石(コーガ石)」でできています。世界的にもとても珍しいもので、伊豆諸島付近以外ではイタリアでしか採掘できないそうです。とても軽くて持ち運びもしやすく、海にも浮かぶほど。また加工も用意なので、モヤイ像は新島島内にたくさんあり、形もさまざまなものがあります。汚れていないコーガ石は真っ白で美しいです。

新島にある家の7割がコーガ石でできた建築なんだそうです。表面を塗装してしまっている家もありますが、コーガ石でできた
家や塀が続き、とても趣のある家並みになっています。

石山展望台のあたりは採掘場になっていて、荒涼とした雰囲気。ただ、岩肌が真っ白なのが不思議な感覚を生んでいます。また島の東側にある白ママ断崖には白い地層がむき出しになっています。少し歩かないとたどり着けませんが、おすすめの場所です。

白い砂浜

aboutniijima03

新島を訪れるとびっくりするのが、エメラルドグリーンの海に映える真っ白な砂浜です。なぜこんなに真っ白なのかと言えば、コーガ石や火山灰層が削れて砂になっているから。しかも、手に取ってみるとよくわかりますが、白ではなく透明な砂なのです。これは砂が透明な石英からできているから。

もっとも美しいと思うのは羽伏浦海岸。全長6kmに及ぶロングビーチで、日本を代表するサーフポイント。迫力ある波が打ち寄せています。島の人はお昼休みにサーフィンをする方も多いそうで、海から上がったお兄さんがスーツに着替えて職場に戻っていく光景を何度も見ました。たしかに職場からすぐのところにあるので可能なんでしょうね。

その羽伏浦海岸の南側にあるのが「シークレット」というポイントです。シークレットなのに看板があるので面白いのですが、背後に白い断崖が続いている場所で砂もほんとうに真っ白できれいです。

また式根島にも海水浴場がたくさんあります。

aboutniijima07

とくに泊海水浴場は小さな丸い入江になっていて美しいです。海の中を覗いている見ると、色とりどりの魚がたくさん見えます。

離島ブーム

aboutniijima04

1970年代。今から40年以上の前に、新島は離島ブームに沸いていました。大型船に詰め込まれて、多くの若者が訪れていたようです。

当時のことは残念ながら知りませんが、聞くところによると「今の10倍の宿があったが、それでも足りなかった」「ディスコが何軒もあり、まるで原宿の竹下通りのような賑わいで、フランクフルトを焼けば飛ぶように売れた」というような感じだったそうです。ところどころ注意深く見ると、当時の面影を伝える建物や看板が残っています。

たしかに今ではハワイにも沖縄にも行きやすくなりましたが、離島ブームのときはもっとも身近な南の島だったのかもしれません。ただ、山並みや砂浜を見ていると、まるでハワイ島やオアフ島のノースショアを訪れているようにも感じます。

離島ブームのときよりもアクセスはよくなっています。この島々の良さを知ってもらうことができれば、きっと多くの人が新島村を訪れるように思います。

ビーチラウンジ

aboutniijima05

夏の間だけ、和田浜で開催されるのがWAXというビーチラウンジ。島の人たちから都内の有名なDJまで、たくさんの人たちが出演します。これがあるから新島を訪れる方も多くて、2016年で12年目を迎えました。まずはバーカウンターでお酒を飲みながら、目の前の水平線に沈む夕日を眺めてください。日が暮れたら満天の星空のもと、砂浜の上で裸足になってチルアウト。最高の時間です。

ところが新島にはビーチラウンジがあるのに海の家はありません。WAXのような海の家が生まれたら、よりよい島になるのかもしれません。

たくさんの温泉

aboutniijima07

新島にも式根島にも、たくさんの温泉があります。中には設備の整った有料の温泉もありますが、ほとんどは無料の露天風呂です。

とくに式根島には様々な露天風呂があります。絶壁に囲まれた地鉈温泉。こちらは「内科の湯」と呼ばれていて、神経痛や胃腸病、冷え症などに効能があるそうです。湯温は80度にもなりますが、海水と混じり合うことでちょうどいい湯加減になるそうです。対して「外科の湯」と呼ばれているのが足付温泉。どちらも海岸に面していて、いい景色が眺められますが、急な坂道を登るのが大変な人は松が下雅湯がおすすめです。どれも24時間無料で、水着着用の混浴です。松が下雅湯と足付温泉にはシャワーや脱衣所もあります。

新島にも同じような24時間無料で、水着着用の混浴である湯の浜露天風呂があります。

海の幸・山の幸

aboutniijima06

新島村は海に囲まれた島々なので、もちろん海の幸が豊富です。定置網には季節ごとに様々な魚が入ります。桟橋からの釣りでもたくさんの魚が釣れるように思います。

この海の幸を加工したもので、新島村の名産になっているのが「くさや」と「たたき揚げ」でしょう。

くさやはムロアジなどからつくられる干物の一種。ただ、普通の干物と違うところは、食塩水を使い回すところ。それがくさや汁となり、独特の香りを発するようです。実はこのくさや汁には乳酸菌の一種が生息しているそうで、それがくさやが発酵食品と呼ばれる理由なんでしょうね。

とはいえくさやは香りが独特なので好き嫌いが分かれるようです。その点、たたき揚げは多くの人に受け入れられやすいかもしれません。こちらもムロアジのすり身に、卵や重曹をいれたもので、揚げるとふんわりします。

あとは新島村で食べておいしかったのが赤イカです。春から夏にかけてとれるケンサキイカのことで、新島では赤イカと呼んでいます。こちらも天ぷらや刺身で食べると絶品です。

魚の刺身の食べ方として特徴的なのは、青唐辛子を醤油にいれたものをつけること。各家庭で唐辛子は育てているようで、さわやかなおいしさでした。

山の幸で有名なものと言えばアシタバでしょう。今日摘んでも明日新しい葉が出るので、明日葉(アシタバ)と呼ばれているそうです。個人的には天ぷらが好きです。

また新島村の畑は砂地で水はけがよく、辛味の少ない玉ねぎがおいしいです。とくに「あめりか芋」と呼ばれて愛される白いサツマイモは新島村特有のものなんだそうです。このイモのおかげで、稲作のできない島の食糧事情が改善したのだとか。

新島では「嶋自慢」という焼酎もつくられています。10年ほど前からはあめりか芋をつかった焼酎「七福 嶋自慢」もつくられるようになりました。こちらは島でつくられたあめりか芋を使って、島でつくられたお酒。ぜひ味わってください。

戻るボタン