取材の寄り道
福岡・広川町編

ちょっと大げさかもしれないのですが、今、秘かに「この人に弟子入りしたい」と思っている人たちがいます。福岡県広川町で出会った、ヤヨヒさんもその一人。町の人に彼女のことを聞くと、

「食べきれないくらいのご飯を作ってくれた」

「畑やりたいって話していたら、翌日には農家の人に話をつけてくれていた」

「神奈川から下見に来た時、ヤヨヒさんと布団を並べて寝た」

など、ヤヨヒさんの人柄を察して余りあるエピソードが出てくる出てくる。ご本人は「みんな私のこと“おせっかいおばさん”って思っちゃるかもしれん」と、笑っていました。

私がゲストハウスに泊まった時も、ヤヨヒさんは美味しいお茶(2Lのピッチャーで)とおにぎり(1人5個)を用意して待っていてくださいました。

人に優しくしたいと思っても、力加減がわからず尻込みしてしまいがちな私から見ると、誰に対しても、思いっきりおせっかいで優しく温かいヤヨヒさんはやっぱり素敵です。また会いたいなあ。

(2018年8月に掲載した広川町の求人取材時の寄り道です)

 

広島市出身。学生のころはよく青春18きっぷで1日かけて実家に帰ったりしていました。帰り着いた安心感で、5枚綴りのきっぷを服のポケットに入れたまま洗濯してしままい、残り4回はボロボロの切符に恥じ入りながら、改札を通りました。