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それだけが人生じゃない

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

現在の仕事や暮らし、生き方にもやもやしている人って意外と多いのではないでしょうか。

何かを変えたいけれど、その一歩をどう踏み出せばいいのかわからない。

そんな思いを抱えているなら、この活動に参加してみるのもいいかもしれません。

特定非営利活動法人地球緑化センターが主催する、「緑のふるさと協力隊」。ここで隊員として、1年間全国の農山村で暮らしながら、地域のお手伝いをする人を募集します。


経験は問いません。協力隊というと、地域おこし協力隊をイメージするかもしれないけれど、どちらかというとワーキングホリデーなどに近いように思います。

ひとつの仕事だけをするのではなく、自由に地域の人たちとコミュニケーションをとり、生活や文化に触れて、自分自身も成長していく機会。

迷いながらも一歩を踏み出して、隊員として活動してきた人たちにお話を聞いてきました。



特定非営利活動法人地球緑化センターは「緑、人を育む」をテーマに、「緑」を切り口にした活動をしている団体です。

もともとは、1993年に中国・内モンゴルにある砂漠での植林活動から事業をスタート。

なぜそこから緑のふるさと協力隊が生まれたのか。協力隊の事業を担当している山岸さんに伺います。

「海外での植林活動を発端に、翌年には日本国内にも目を向けた活動をはじめたんです」


「当時から農山村での過疎化が問題になっていました。一方で、都市にいる若い人たちにも『自分の人生、本当にこれでいいの?』ってもやもやしたものを抱えている人がいたんですよね」

都会に出て、大学に入って、就職をする。自分のやりたいことを見つけるというよりも、“良い”とされる社会の枠組みに沿って生きていく。そんなあり方に生きづらさを感じている若者もいるのではないか。

「そういう人たちに農山村というフィールドでいろんな経験をしてもらいたい。だから、ただ作業をするんじゃなく、いろんな人たちと関わることで視野が広がったり、学びがあるようなプログラムを組み立てています」

協力隊の派遣先は岩手や長野、鹿児島や沖縄など全国20の地方自治体。どの地域に派遣されても、1年間でさまざまな体験ができるようにプログラムがつくられている。

たとえば、農業や畜産など地域の産業のお手伝い、お年寄りや子どもたちとの関わり、地域行事への参加に、地域に伝わる手仕事体験、特産品開発など。


だから思いはあるけれどまだちょっとぼんやりしているとか、まずは田舎暮らしを体験してみたいという人のほうが合っているかもしれない。

さらに、緑のふるさと協力隊の特徴は、地方自治体と雇用関係を結ぶのではなく、ボランティアの地域貢献活動として行うこと。

お給料の代わりに、生活費としてひと月5万円が支給される。住宅や車、水道光熱費なども自治体が用意してくれるそうだ。

「地域貢献活動だからこそ若者も活動に見合った報酬をもらいにいくというより、経験をさせてもらうという意識でいる。一方で地域の方も、若者に即戦力になることを期待するのではなく、地域のことを知って、関わってもらおうという意識でいるんです」

若者と一緒に地域も成長していく。そんな関係性が生まれるから、今後移住者を受け入れていくための準備として、緑のふるさと協力隊を受け入れている自治体もあるのだとか。

若者にとっても自治体にとっても、関わり合いの間口を広められる取り組みのようだ。

実は、山岸さん自身も緑のふるさと協力隊のOBなのだそう。一番に良かったと感じているのは、同期がいることと、自治体と若者の間に常に地球緑化センターが調整役として入っていることだといいます。

ここで山岸さんと同じく、協力隊の担当をしている橋本さんも話に加わる。


「実際に地域に入ると、隊員と役場との一対一の関係になりがちですよね。そうなるとお互いに言いたいことが言えなくて、それがまた齟齬を生んでいくこともあります」

たとえば役場は地元の人たちと密接なので、隊員にとっては相談しにくい場合もある。役場も、隊員の態度に思うところがあってもうまく伝えられず関係が悪化してしまうことも。

「どちらがいい悪いじゃなく、それぞれのギャップを埋めないといけない。そのために互いの気持ちを伝える通訳のような立場で、私たちがいます」

飲み会の誘いが多くて対応に困るというような些細なことでもいい。不安や戸惑いは、地球緑化センター職員の現地訪問や、電話でも気軽に相談ができる。

全国に同じような経験をしている仲間がいることも、きっと活動を後押ししてくれるはず。


活動開始前の事前研修や中間研修、一年の活動をまとめる総括研修で顔を合わせ、活動中や終了後も互いに連絡を取り合っているそう。

ときには地球緑化センターのスタッフも一緒に遊びにいくことがあると、橋本さんは楽しそうに写真を見せてくれた。



具体的には、どんな毎日を過ごすことになるんだろう。実際に、協力隊に参加したお二人にもお話を伺います。

まずは、ふんわりとした笑顔が印象的な釜さん。


東京生まれの東京育ち。協力隊に参加するまでは、6年間金融系の会社で働いていた。

「毎朝同じ時間に起きて、満員電車に乗って、パソコンと向き合って。お給料もお休みもそれなりに多かったんですけど、『これを一生やるの?』っていう疑問がありました」

「3.11の震災もきっかけのひとつでしたね。電車も止まって、コンビニのご飯もなくなっちゃって。都会ってすごくもろい。漠然と、もうちょっと生きる力がほしいなと感じました」

そうして派遣されたのは、長野県泰阜村。人口1700人ほどの小さな村だった。

降り立ったのは無人駅で、まわりには山と川しかない。ここで本当に暮らしていけるのか不安が募ったという。そんな釜さんに、村の人たちは優しく声をかけてくれた。


「『来てくれるだけでうれしいから、1年で帰ったとしても思い出してくれればそれでいいよ』って。ギブアンドテイクじゃない、なんて心の広い人たちなんだろうって思いました」

その言葉通り、村の人たちが家を訪ねてきて、一緒に山菜を採って天ぷらをつくったり、お花見に参加したり。いつも誰かが気にかけてくれたという。

「してもらうばっかりで、どう返せばいいんだろうって悩んだこともあったんです。農作業も何もかもが不慣れだし。でも、この人たちのために自分ができることをやりたいっていう気持ちが、自然と強くなっていきました」

自分にできること。

「たとえば、お年寄りがただ話すだけじゃなくて困っていることも言いやすくなるにはどうしたらいいだろうと考えて。重いものを動かすとか、年賀状をつくるとか、些細なことでも自分からやるようにしていましたね」

気づけば、まわりの人たちからは「かまちゃん」と呼ばれるように。

おばあちゃんたちから昔の暮らしぶりを聞きながら、一緒に干し柿づくりに精を出すと昔の人の暮らしが受け継がれて今につながっていることを改めて実感した。


苦手だった野菜も本来の味を知って食べられるようになったし、毎日が以前の生活とは比べものにならないくらい、濃い体験だったと振り返る。

「協力隊として暮らしてみて、生き方って一つじゃないなって感じて」

「いろんな人に出会って、ただ安定した会社に就職するだけが人生じゃない。人生に形はないんだなっていうのを感じ取れたのが大きかったかなと思います」

釜さんは、活動終了後も地域に残ることを選択し、役場でケーブルテレビの番組制作に携わっている。お祭りや入学式など、地域の行事を取材して、番組をつくる日々。もちろんテレビの仕事は初めての経験だ。

「誰もやり方を教えてくれないんですけど (笑) 自分で考えていくのは楽しいですね。これからの人生何が起きるかなと、前向きに考えられるようになった気がします」



釜さんのように地域に飛び込んだ人がいる一方で、活動を終えて地域を離れることを選んだ人もいる。

大学卒業後すぐに協力隊に参加し、石川県白山市白峰地区に派遣された森実里さんです。


白峰地区は金沢から車で2時間ほど。近くに大学があることもあって、人口は900人ほどと少ないながらも、比較的20代・30代の人が多く暮らし、活気のある地域。

森さんはプログラムとして組まれていた活動に加えて、大学の学生さんや協力隊の先輩、移住してきた若者と一緒に地域を発信するグループを発足させたそう。

「よそ者だからこそ伝えられる白峰の良さってなんだろうと話していて。外の人も地域の人も一緒になって、白峰で採れた山菜や名産の堅豆腐をのせたピザをつくるイベントとか、白峰クリスマスと題して、私たちが仮装をして老人ホームとかをまわるイベントも開催しました」


地域の人からの反響も大きく、イベントは成功。けれども地域のことを考えているうちに、離れて暮らす家族の大切さや、自分の生き方について考える機会が増えてきた。

「協力隊に参加してから、冬に一時帰省したんです。久しぶりに家族に会ったら、今まで見えなかったものがたくさん見えてきて」

たとえば、どんなものですか?

「家の庭にきれいな椿の木があったことや、両親がやっている家庭菜園のこととか。気づいてなかっただけで、地元にも私が求めていたものがあるのかもしれないって思って」

もう少し、家族のそばで自分の暮らしも見つめ直してみよう。いつかもし白峰に帰った時のためにも、就職してスキルを身につけよう。

悩んだ末にそう結論を出した森さんは、現在東京にある食品輸入の商社で営業事務の仕事をしています。

「協力隊に行く前は、都会の会社はどこも大量生産・大量消費を推進しているように感じてもやもやしていたんです。でも今の仕事では、私たちが輸入したものを使った食べ物が全国に広がって、地域の生活を支えている部分もあると考えられるようになった」

「それは都会も地域もどちらも体験したからこそ、両方とも大切で、互いに支えあっていると感じるようになったからだと思います」

価値観だけでなく、興味の対象にも変化が出てきた。

「高山植物の植え替えとか、白峰で手伝っていたんです。そしたら花にも興味を持つようになって。知らないうちに影響を受けていたんですね」


そんなとき、家族同然に仲良くしてくれた地域の人の言葉を、よく思い出す。

「『みーちゃんが経験したことは、全部みーちゃんのものになるんだよ』って。いいことも辛かったことも、全部自分の糧になっていると思います」

「白峰は思い出すだけでちょっとほっとするっていうか。仕事に追われがちですけど、向こうの人もいつ帰ってくるんだ?って連絡をくれるんです。“ふるさと”ができたような気がしますね」



最後に、山岸さんからメッセージを。

「今の生活を変えたいと思っても、その一歩が踏み出せない人もいると思うんです。こんな生き方、暮し方があるんだと視野を広げられる1年になると思うので、おもしろそうだと思ったらぜひ参加してもらいたいと思います」

たかが1年、されど1年。あなたなら、どんなふうに過ごしますか。

(2017/11/28 取材 並木仁美)

特定非営利活動法人 地球緑化センター
募集職種 緑のふるさと協力隊
雇用形態 自治体と雇用関係を結ぶのではなく、ボランティアスタッフとして地域貢献活動を行います。

活動期間:2018年4月4日(水)~2019年3月17日(日)
給与 給与としての支給はありませんが、生活費が月50,000円支給されます。
福利厚生 ・住居(光熱水費含)、基本的な生活備品(炊事用具、冷蔵庫、洗濯機など)
・現地での移動手段(車、バイクなど)
・研修の経費
・活動に伴うボランティア保険
仕事内容 受入先自治体が用意する様々な地域貢献活動
・農業・林業、畜産・漁業、農産物加工
・福祉施設、高齢者宅訪問
・情報発信
・集落維持活動
・イベント、お祭り、観光
・学校行事、学童保育、保育園、山村留学
勤務地 全国20カ所の受入先自治体
勤務時間 活動先に準じる。
例:8:30~17:15(休憩時間 12:00〜13:00)
休日休暇 受入先自治体の規定に準じる。
例:土・日・祝日
イベント等休日に活動がある場合は、平日に代休で対応。
応募資格 ・健康で、この事業に情熱と熱意を持って参加できる人
・活動期間を通じて現住所を離れて活動できる人
・全期間参加できる人
・普通運転免許をもっている人(AT限定不可)
※持っていない人は、派遣される前までに必ず取得してください。
募集期間 2017/12/22〜2018/1/19
採用予定人数 10名
選考プロセス まずは下記よりご応募・お問い合わせください
 ↓
参加申込書の提出
1月25日(木) ※申込書必着
 ↓
書類選考
 ↓
面接選考
日にち:2月4日(日)
会 場:中央区立環境情報センター

 ↓
合意書取り交わし
 ↓
派遣

・2/4(日)の面接に参加が難しい方は別途調整をいたしますのでご連絡ください。
・取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
その他 隊員募集説明会も開催いたします。ぜひお気軽にご参加ください。

○隊員募集説明会(OBOGの体験談が聞けます)
日にち:1月13日(土) 14:30~16:30
会 場:中央区立環境情報センター【研修室1】

応募者にみてほしいホームページなど
http://furusato-kyoryokutai.com/

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

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