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未来への循環

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「ほんとうに5年くらい前から、同じ話をずっとしているんです。当時はみんなが『夢物語だ』と言っていたんですけど、だんだんと現実になってきている。世界をまたいで、業界に革新を起こせるんじゃないかって」

そう話すのは、株式会社ecommit代表の川野さん。

グレーゾーンが存在する業界にメスを入れ、適正なリユース・リサイクルの仕組みを日本でつくりあげてきました。

国や大手企業の後押しを受け、今後は海外の国々でも日本と同様の仕組みや最先端のリサイクル工場をつくり、世界中で地球資源が正しくリユース・リサイクルされる循環を生み出します。

その循環は、先進国も発展途上国も関係なく、世界中の次世代へと受け継がれていく。ecommitが目指す事業展開の先に、未来へとつながる循環が見えました。

 

鹿児島空港から薩摩川内市まで、車で1時間ほど。500mの長いアーケードが続く太平橋通り商店街の裏の通りに、ecommitのオフィスがある。

ここではじめに、代表の川野さんに話をうかがう。

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これまでいくつもの会社を取材してきたが、その代表の方々の中でも川野さんはとてもお若い。

今年で31歳。9年前に株式会社K&Kを立ち上げ、今年になって社名を屋号だった株式会社ecommitに変更した。

ecommitは「エコロジーを通じて世界にコミットする」という意味。リユース・リサイクル事業を海外展開も視野に進めてきた。

日本で使われなくなったものや全国のリユースショップから出る在庫処分品を回収し、ふたたび使えるものはリユースショップに卸したり、海外へ輸出したり。使えないものは廃棄物として正しい方法で処分している。

どの業界においても「エコ」という言葉が使われるようになった時代。当然のようにリユース・リサイクルが進んでいると思っていたけれど、正しく行なわれていないのが実情だという。

「たとえばリユースショップの話だと、まだまだ廃棄に関しては盲点なところがあるんです。どのお店も販売のためにどんどん商品を入れ替えていかなきゃいけないけど、その入れ替わった商品って実は廃棄されちゃうんですね。それが気づかないうちに、違法なルートで海外へ輸出されちゃったりしている」

ecommitも創業当時は中国へ輸出していた。けれど実際に中国を視察し、ひどい状況の現場を目にしてから、会社の方向性を大きく切り替えたという。

「そこではグジャグジャに潰された家電製品が大きな山になっていて、そのまわりに小屋がずらっと並んでいて。女性や子どもたちが使えそうなものを手作業で引っぱり出して、小屋で解体するんです。使えないものはどんどん埋めちゃう。川なんてすごい色ですよ」

「そのなかで、日本語の文字が書かれた製品をいくつも目にしたんです。『これはリサイクルじゃない』と一切やめて、適正なリユース・リサイクルを可能な限り自分たちでできるようしようと思ったんです」

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創業から9年。適正なリユース・リサイクルの輪を着々と広げ、全国で400以上のリユースショップの処分品を管理するまでになった。さらに家電量販店やタワーマンションまで回収の手を伸ばしている。

だんだんと海外へリユース品を輸出する量も増えてくる。

「営業所も増えて、おそらくこれから3年でスタッフが300人くらい必要になるんです。そのペースで広がっていったときに、海外に輸出しておしまいじゃなくて、その先もしっかりしなきゃねと」

日本から海外のリユースショップに渡って一般消費者に販売されても、数年後には結局廃棄されてしまう。あるいは中国に違法に輸出されるという。

この状況を変えられないか。

ecommitは海外にも日本と同様のリユース・リサイクルの土壌をつくり、さらに国や大手企業と連携して最先端のリサイクル工場を建設する予定だという。

目指すのは“再資源メーカー”。その第一歩の舞台がタイになる。

川野さんはこれからのビジョンを描いた絵を見せて、こう話してくれた。

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「メーカーの工場の多くは東南アジアにありますよね。タイで回収したものを工場でリサイクル原料にして、海外のいろんなメーカーに納品して、それがまた製品になる。製品は輸出されて日本で販売される。使われなくなったら、うちがふたたび回収すると」

「これを国際循環って呼んでいるんです。これまでは国内で循環させようとしていた。今後は国際循環の輪を、アジアだけじゃなくアフリカやヨーロッパ、世界中に広げていこうと構想しています」

この話は何年も前からずっと語り続けてきたことだという。実直に成果を積み重ね、いま夢は現実へと変わりつつある。

タイへの出店も2016年に予定している。現地法人を同2月に立ち上げ、マーケティングから出店へと、かなりのスピード感を持って進める予定だ。

これからの展開を控え、より多くの仲間が必要になってきた。営業や輸出入の経験があるに越したことはないが、一番はecommitの描くビジョンや理念に共感してくれるか。会社で働くスタッフの多くは、共感ベースで入社した方々だという。

 

今回募集するのは国内と海外の営業を担当する人。

実際にどんな仕事をするのか、話をうかがっていく。

まずは、入社して半年ほどの野間さん。海外営業チームに属し、世界中の海外業者と交渉したり、商品の出荷管理などを担当している。

前職では薩摩川内市内で歯科助手を勤めていたそう。転職を考え、英語の使える仕事を探していたところ、ecommitに出会ったという。

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「海外の業者さまからご依頼内容をうかがって、出荷できるか確認して、出荷する。そのあともフォローして、クレーム対応までします。新規のお問い合わせは毎日5件くらいですね」

時折、海外のバイヤーが視察にやってくるそうだ。その際の手配や当日のアテンドなども、野間さんが行なうこともある。

海外での事業展開が進めば、ゆくゆくは現地へ赴き、担当者として一任されることも考えられるという。

「緊張したけど、いろんな仕事を試したかったのでワクワクでした」と野間さん。

貿易関係の仕事はもちろん、事務仕事がはじめてだったそう。話していると、難しいことも楽しめるような方だと感じた。

どんな人に来てほしいだろう。野間さんに聞いてみた。

「お客さまとか会社の仲間とか、みんなに思いやりがあって、仕事を楽しめる人。そんな人ならこの会社に合うんじゃないかなと思いますよ」

 

国内営業チームのふたりにも同じ質問を投げかけると、野間さんと似たようなことを話してくれた。

「愉快な人がいいですね。『コストが合わんよ』って深刻な話のなかでも、ちょっと冗談を言っちゃったりするような、大変ながらも楽しくやろうとする人。そんな人に来てほしいですね」

写真左から、宇留野さんと濵津さん。取材中、ずっと笑顔で話してくれたのが印象的な方々です。

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宇留野さんも濵津さんも、入社してまだ1年足らず。

宇留野さんは関東にあるカーテンのメーカーで営業を勤めていた。転職を決めた際、もともと大学で国際関係を学んでいたこともあって、海外に通じる仕事を探していたそう。

援助ではなくビジネスとして、海外のためになる仕事ができるecommitに応募したという。

濵津さんは大学生のころに講義で川野さんに出会い、「こんな人と一緒に働きたい」と、今年の春に新卒入社した。

ふたりが担当しているのは、日本で使われなくなったものの仕入れ業務。

メーカー工場やリユースショップとの「1kgあたりいくら」という交渉から、輸送のルートづくり、さらには各工場や店舗での業務マニュアル作成まで行なっている。

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提携業者が増え、これからは新規開拓よりも、既存のお客さまに+αの提案ができるかが鍵だと、川野さんは話していた。

「先方の工場やお店を訪ねたときに、置いてあるものや置き方をよく観察するんです。それで『なかなか売れないものでも、あの国だったらよく売れますよ』とか『この商品は他社にないから、御社の強みとしてまとめて集めてください』とか。そういう提案をしています」

単に仕入れのための商品を集めるのではなく、お客さまの困りごとを解消したり、売上に貢献するようなリユース・リサイクルのコンサルティング。

提案に対して好意的な反応をしてくれるお客さまが多いという。

「リユースショップさんはやっぱり売上に注力しちゃうので、たとえオーナーさんでも廃棄に関してのコンプライアンスの意識が低かったりするんです。廃棄したものがどこへ行くのか、そもそも処分にかかる費用が適正かどうかもなかなか判断できない」

「うちにすべて任せていただければ、処分した先のことも安心していただけるし、コストも下げられます。お話しすると、目から鱗のような反応をいただきますね」

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さらに宇留野さんは、リユース・リサイクルの新しい仕組みづくりを計画中だという。

宇留野さんの案が実現すれば、リユースショップに大きな利益が生まれ、ビジネスとしてもリユース・リサイクルが広く循環していくという。

「これまでは『世の中のためになります』としか言えなかったんです。でも計算してみたらものすごい金額になる。いろんなところに提案してみたら、食いつきがすごいんです」

「いま一気に動き出しはじめていて。『ここで頑張ればecommitが先頭切って走れるぞ』と思って、すごくテンションがあがっています」

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国際循環の計画や宇留野さんの提案など、間違いなくecommitは業界だけでなく世の中に革新を起こしていける。

ecommitが目指す先に、どんな未来が待っているのか。話を聞きながらとてもワクワクしました。

売上は右肩上がりで、今後数年間で会社の規模はもっと大きくなるそうです。とはいえ社内インフラなど、まだまだ整っていない点もあるよう。会社づくりの視点も持っている人だと、うまくやっていけると思います。

まさに第2創業期とも呼べる絶好の機会に、加わってみてはいかがでしょうか。

(2015/9/1 森田曜光)