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垣根をなくす

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

家を探しにきたときに、ただ家を紹介するのではない。

その人の生き方や価値観、これから住む家がある土地に根付く文化や風土。この先の未来のこと、それにお隣さんや地域のことまで考える。

当たり前に思っている住まい方について、垣根をなくしてゼロから考えていく仕事です。

今回は「100年後の街つくり」をテーマに不動産・建築事業を行うNENGOで、不動産売買の仲介に関わる人を募集します。

渋谷から電車で15分。溝の口駅から、昔ながらのお店が並ぶ通りを抜けて少し歩くと、株式会社NENGOが見えてきます。

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2階に上がって扉を開けると、そこには大きなドラ。

どーんと鳴らすと迎えにきてくれました。なんだかわくわくして思わず笑顔になってしまう。

NENGOは日本で初めての中古マンション専門の取引サイト「おんぼろ不動産マーケット」をはじめとする事業を展開し、現在では社員が40名ほど働いている。

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お話を伺ったのは、不動産事業部で働く和泉さん。

もともとは、建築や不動産業界で働こうと思っていなかったようです。

「10代のころアメリカに留学して、ファッションを学んで帰国したんですけど、なかなか食べていくことが難しかった。子どももいたので、仕事を選んでいたら不動産や建築の世界を知ることになりました」

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経験はなかったけれども、不動産・建築の世界に飛び込んだ。

今では空間ディレクターとして、不動産選びやリノベーション物件のディレクション、そして社内の建築工事部での仕事も手がけている。

どうしてNENGOに入ったのですか?

「ホームページで会社の理念とかミッションをみていたら、すごく筋が通っていて心に刺さったんです。それで話を聞きにいったら、ざっくばらんにいろんなことを話してくれて。おもしろいなぁと思いました」

NENGOの代表である的場さんと直接話をして、その考えに共感したという。

特に印象的だったことはありますか。

「日本はスクラップ&ビルドで街並をどんどん壊してしまっている。がちゃがちゃしていて美しくないよね、と。これをなんとか変えたいんだと話してくれて。僕も『所有権』っていう概念がきらいなので、その話はすっと入ってきました」

『所有権』がきらい、とは?

「地面って誰かのものじゃなくて、人類みんなのものじゃないかっていう考えが根底にあって。この土地は自分のものだから何をしてもいいっていう感覚が好きじゃないんです」

「アメリカにも『所有権』っていう概念はあるんですけど、自分のものだからといってほかをシャットアウトするようなものではない。隣の人と芝を刈りながら話をして、たまには喧嘩もしながら一緒にやっていく。隣との垣根がとても低いんですよね」

続いて横川さんにも話を聞いてみる。ここで働く前は大手の不動産仲介会社で個人・法人向けの営業をしていた方。

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「結構大きい会社だったので、仕事を進めるための環境が整っていました。あとはひたすら正確に案件を捌いていく、という感じ。だから会社を辞めて、私ひとりになったら生きていけなくなるんじゃないかなっていう想いがあったんです」

言われたことをこなしていくのではなく、もっと自分の力で仕事をつくっていきたいという想いから、30歳の節目で転職を決意する。

「転職フェアにいくまで、NENGOの名前は全然知りませんでした。でもみんなフレンドリーな感じで迎えてくれましたね。あとは理念がはっきりしている会社にいきたくて。不動産を通して『日本が生き残っていくためには』ということを考えていたので、そこに共感しました」

日本が生き残るためには、どうしていけばいいのでしょう。

「いま人口は減少局面で、国内の消費も細っている。だから外国からきた人にはもっと日本に魅力を感じてもらって、お金を使ってもらえるようにしないといけない」

「そのためには今みたいにどこの駅にも同じようなチェーン店やショッピングモールが並んでいる、簡素な街づくりではなくて。その土地の文脈を読み解いて具現化していく。そんなやり方で街をつくっていけば訪れる人も、入ってくるお金も増えてハッピーになる、と思うんです」

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おふたりのお話をきいていると、不動産がただの『点』で終わるのではなく、『面』になるように考えていると感じる。

そんな考えが実際に具現化された事例はありましたか。

「そうですね。二子新地の話とかは、結構おもしろかったです」と横川さん。

横川さんのもとに、溝の口でマンションを探しているというご夫婦がやってきたそうです。子どもたちが大きくなってきて手狭だから、マンションを買おうか借りようか迷っているところだった。

「建築の話ですごく盛り上がりましたね。旦那様が大学で教授をされていて、学校という空間をちょっと閉鎖的に感じていたというか。建築はもっと地域の人たちに開かれたものになっていいんじゃないか、という想いを持っていたんです」

お子さんたちが大きくなったら海外の大学に進学させることを考えていて、家族の形態も変わっていくかもしれない。分譲マンションを買うより、賃貸でも豊かな暮らしができる場を提案したほうが、フィットするのではないかと感じていたという。

そんなとき、和泉さんが隣の二子新地で新築物件をプロデュースするというプロジェクトをはじめていた。

そのときのことを和泉さんが教えてくれた。

「3階建ての収益建物を建てる、というコンペティションがあったんです。賃貸住宅にしたいと言われていたので、ほかの参加者はみんな1〜3階を賃貸住宅にしていました」

「だけどその土地は大山街道沿いで、もともと商業のまちとして成り立ってきたエリア。大山阿夫利神社にお参りに行くために人々が通っていく場所。だから1階は店舗にして2、3階を賃貸住宅にしたほうがいいと話しました」

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過去の歴史まで振り返って。

「そうです。だけど大山街道って歩道がなくて。車がびゅんびゅん通っている。だから道路から少し下がったところに建物を建てて、みんなが歩けるような空間にしたり、木を植えて木陰で人が休めるようにしたり。そういう公共性を持つことで、差別化していけると思ったんです」

さらに街のことまで考えたんですね。

「そうなんです。でもそうすることで、この物件や周辺の建物の価値も上げられる。そういうものじゃないと意味がないと提案しました」

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そんな考えにご夫婦も共感して、和泉さんが手がけている新しい賃貸物件に住むことを決めたそうです。

このときは最終的に賃貸物件をご紹介することになったけれど、NENGOでは1室のリノベーションから、1棟まるごとのリノベーション、コーポラティブハウスなどさまざまな物件を扱っている。型にとらわれず、柔軟な提案ができる環境がある。そこが強みのひとつ。

ここで働く人は、どんな仕事をすることになるのだろう。

「やることは不動産売買の仲介なので、お客さんに本当によい物件を目利きしてあげることです。『本当によい』というのはその人の生き方をちゃんと聞いて、本当の意味でその人のためになるもののこと」

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一言で不動産売買の仲介といっても、単なる仲介業務ではなく目の前のお客さんと向き合って、その人の「暮らしを提供する」という視点が必要になる。

ただひとつのことだけをやっていればいい、というわけではない。

まずは不動産売買の仲介が主な仕事になるけれど、将来的にはほかのことに挑戦することも可能とのこと。そこからいろんな役割が生まれてくるかもしれない。

和泉さんはまさにそんな人。

「たとえば賃貸をやったり、僕がやっているような新築のプロデュースに首をつっこんだっていい。自分で話を持ってきて中心になってやってもいいです。そうやって仕事をしているうちに活躍のフィールドがどんどん広がっていくはずなので」

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こんなことをやってみたいとか、あんなことを仕事にしていきたいという想いを持っていると、いろんなことが実現できるかもしれません。

横川さんにも、この会社での働き方について聞いてみる。

「思っていたよりもさまざまな仕事がやってくると思います」

「たとえば広報。営業だから知らないというわけではなくて、NENGOっていう会社をこれからどうやってみせていくかを考えたり。広報のミーティングに参加することもあります」

社内の垣根が低いぶん、年齢や経験に関係なく自分の意見を求められる機会も多いようだ。

「あとは完全オフになるときはないですね。仕事的な意味ではなく、まったく考えないときはないという感じ」

完全にオフになるときはない、と聞くとなんだか不安に感じてしまうかもしれない。だけど仕事は仕事、休みは休みと区切るのではなくて、自然と両方がつながっていく感覚のようです。

「最近うれしかったのは、日々取り組んでいる仕事についてFacebookで発信していたらまわりも興味を持ってくれるようになったこと。不動産とは関係のない知り合いから、『なにをやってるか知りたいから久々に飲まない?』と誘われたりすることもあります」

逆に趣味の美術館巡りで見たものや感じたことを、営業のトークで活かすこともあるという。

仕事も趣味と同じように好きでやっていることだからこそ、休みの日は仕事を忘れてリフレッシュしたいというような気持ちにはならないのだろうなと感じた。

一緒に働くならどんな人がいいと思いますか。

「目の前で起こっていることは、全部自分が引き起こしたことだと考えられる人がいいですね。なにかトラブルが起こったときに、自分のせいじゃないって止まってしまう人だとまわりが幸せになっていかないので」

和泉さんにも聞いてみる。

「成長したいとずっと思い続けられる人がいいと思います。人生、日々辛いじゃないですか(笑)。そんな中でも腐らず成長したいという思いを持ち続けられる人と仕事がしたいですね」

「あとはやっぱり、根っこからお客さんを幸せにしたいと思える人。それが自分の生き甲斐というか、楽しみに置き換えられる人がいいです」

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長い目でみて、本当にその人の暮らしを豊かにする家を探す。そうしてつくられていく街のことも考えるというのは、大変なことでもあるけれど面白いことだと思う。

自分の範囲はここまでと決めてしまわずに、垣根をなくしてみる。「もっとこうしたらいいのに」「あんなこともできるんじゃないか」と感じたら、まずは話してみて、行動に移してみる。

NENGOの考え方に共感して、自分の頭で考えながら発信していける人ならきっと成長し続けられると思います。

いいな、と思ったら応募していただけたらうれしいです。

(2015/10/9 並木仁美)