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新しいタッチポイント

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

リビングルームやキッチン、デスクの上まで、日常生活の中でパッと目に止まるようなユニークなプロダクト。

ユーモラスで親しみやすい、それでいて機能的。

アッシュコンセプトが日本のデザイナーと一緒に考えたアイテムには、生活をもっと楽しくするアイデアが詰まっています。

雑貨が好きな人なら、小売店などで一度は目にしたことがあるかもしれません。

今回は、そのアッシュコンセプトがこれから力を入れたいというウェブ部門で受注を担当する人を募集します。今まさに力を入れようとしている部門なので、決まったマニュアルもなく、自分で課題を見つけて挑戦できるしごとだと思います。

同時に、店舗での販売のスタッフも募集しています。

雑貨が好き、デザインが好き、その思いを形にできるヒントがあるかもしれないので、ぜひ読んでください。

台東区・蔵前。

浅草に近いこの街には、新しいお店と古くからの小売店が混在している。アッシュコンセプトの直営店「KONCENT」は銀杏並木が続く江戸通りに面した一角にある。

開け放たれた店内は、通りからふらりと立ち寄りやすい雰囲気。螺旋階段に続く、回廊状の二階のテラスからは、ぐるりと店内を見下ろすこともできる。

まずは代表の名児耶さんに話を聞く。

名児耶さんはニコニコと、とても温かい雰囲気で、下町らしいきっぷのよさもある。日本のデザイン力を世界に発信したいという思いから、会社を立ち上げたのは、今から15年前だった。

「当時は直営店もないし、本当に狭い事務所でやってました。従業員が6人いるのに、電話が2台しかない。新しい人を入れるにも机がないって騒ぐから、『ばかやろう。机の脚を外したらもう一人座れるだろ』とか笑ってね」

今のお店からは想像もできない黎明期。これから自分たちの手で面白いものをつくっていくんだという活気があって、不自由も苦にならなかった。

「最初はつくるのに集中したかったから、売るのは人任せにしていたんです。でも、コンビニのような集中レジ方式では、商品のことをちゃんと伝えられなかった」

想いが形になってユーザーの手に渡るまで、一貫した流れをつくるため、5年前から直営店を持つようになった。

その一号店に蔵前の場所を選んだのは、世界に売る前に、まずは自分の足元をちゃんと見据えたいという思いから。

ユーザーの反応が、売り方だけでなく、次の商品のアイデアにつながる。ユーザーとのタッチポイントである店舗は、社員にとっては勉強の場でもある。

だから、販売担当以外のスタッフも、年に一度は売り場に立つ日を設けている。

今では、国立や湘南など、本店以外にも店舗が増えた。名児耶さんは毎日それぞれの店舗から届く日報を楽しみにしている。

「こないだ、グランスタに来た修学旅行生に『なにこのお店、ヤバい!』って言われたんだよね」

その日報を少しだけ見せてもらう。

ヤバい!キモい!とはしゃぎながら友だちと買い物を楽しむ高校生。長い時間かけて迷ったけど、最後には納得してひとつのバッグを選んで帰っていったお客さん。

日報を読んでいると、お客さんとそれを見守るスタッフの程よい距離感が想像できる。

「僕はみんなに、ものを売らなくていいよ、って言ってるんです。もの売るくらいなら自分を売って、あなたから買いたいって言われるような、息長く付き合える店員になってほしい」

そんな思いが通じたのか「ここなら、なにかいいものが見つかるかも」という声も増えてきているという。

信頼が生まれて、はじめてこちらの話を聞いてくれる。根っこには伝える力を強くしたいという思いがある。店舗では、それが少しずつ実現しているとのこと。

名児耶さんが次に力を入れたいと思っているのは、ウェブ部門。

今はまだ少人数体制で運営していて、この2、3年の間にひとつの大きな事業体にしたいという夢があるそう。

大きな目標だけに、ウェブにも店舗と同じように、息長く付き合えるスタッフが来てくれれば、と話す。

現在、ウェブ受注業務を担当している久さんは、ハキハキしていて、朗らかな笑顔が印象的。いつもは蔵前の直営店の上にあるオフィスで仕事をしている。

以前は文具メーカーで働いていたという久さん。高校生のころから好きだった文具や雑貨の仕事だったのに、なぜかしっくりこなくて、再就職を決心した。そのときに思い出したのが、大学時代にふらりと立ち寄った蔵前のKONCENTだった。

「ちょうど、店頭に“タテオタマ”っていう商品が置いてあって、そのときは『は~、よう考えたな』って、感心しながら見てました」

タテオタマは、底面が平らにカットされているから自立できるおたま。

確かに、おたまって、引っ掛けているうちに鍋の中に落としてしまったり、柄が熱くなったり、料理中に置き場に迷うこともある。日常の中で、そういえばそうだよね、というようなことをさりげなく形にする視点はとても面白い。

今でも、新商品を見るのが楽しみだという久さん。

入社した当時から肩書きは営業事務。もともと文具や雑貨は好きだったけれど、はじめは少し不安もあったそう。

「自分でも知っているブランドだったから、大きな会社だと思っていたんです。実際入ってみたら、すごい少人数で驚きました」

「私の役割は小売店などへの営業の受注アシスタントです。今はウェブの受注も引き継いで、今後はページそのものの構築にも関わる予定です」

開発担当ともすぐ話ができる環境だから、自分の担当以外の仕事を知る機会も多い。好奇心や探究心を持って取り組めれば、与えられたこと以外でも、できる仕事は増えていく。どんどん挑戦できる会社だと思う、と久さん。

「ウェブショップの更新は、今はまだ新商品を追加していくのに精一杯なんですが、これからはメルマガやSNSで、アッシュコンセプトらしいサイトに育てていきたいと思っているんです」

アッシュコンセプトらしい?

「会社が大切にしていることのひとつは、ユーザーとのコミュニケーション。ウェブだと、顔は見えないんですけど、店舗で話しながら買い物をしているような、売っている人の顔が見えるウェブショップにしたいんです」

直営店のKONCENTは今、関東に集中している。地理的にもお店に行くのが難しい人にとって、ウェブショップは商品に初めて出会う場、お店の顔にもなる。

「新聞などで商品が紹介されると、普段インターネットで買い物をしない年配の方も、一生懸命操作しながら、なんとか商品にたどり着こうと問い合わせをしてくださるんです」

「電話や問い合わせはコミュニケーションのチャンス。だから、ウェブ担当でも、明るく会話を楽しまないと」

実店舗に比べると、キャッチボールのようにコミュニケーションできる機会は少ないかもしれない。でも、ウェブにしかつくれないユーザーとのタッチポイントもある。

例えば、パッケージに書かれている内容だけでなく、スタッフが使用して感じたことや、お客さんから聞いた話など、いろいろな店舗の声を紹介することができる。

ウェブは、その声を集めて、それぞれの店舗を包括する、ハブのような役割を持つようになるかもしれない。

情報を受け取って、右から左へ流していくのではなく、どうすればもっと伝わるか、自分で考えること。受け身の受注や販売だけでなく、意見を持って提案できること。

これはウェブ担当だけでなく、すべてのスタッフに期待されていることでもある。

自分で考えて、と言われる分、考えた意見にはきちんと耳を傾けてくれる。そんな信頼関係が、会社全体で共有されている。学生や主婦など、店舗で働くパートタイムのスタッフでも、目標を持って働けるのは、チャレンジできることでやりがいを感じられるから。

直営店のひとつ、東京駅グランスタの副店長の國持さんも、アルバイトのやる気に圧倒されることがあるという。もともと美大でデザインを勉強していたという國持さんは、入社2年目。つくる人の気持ちを伝えられる今の仕事は楽しいという。

そんな國持さんのお気に入りは、“シープ”という商品。

羊の胴体のところに、イヤホンなどのコードを巻いていくと、毛が生えたみたいに見える。

「何かに見えちゃうっていうのが面白いんです。コードの端を口でくわえる姿もかわいいし」

隣で聞いていた名児耶さんが続けて、巻いてあるコードを解いてみるように勧めてくれた。すると、コードの跡が柔らかい素材にでこぼこの跡をつけて、シルエットがモコモコの羊らしいフォルムに変わっている。

名児耶さんがうれしそうに「知らなかっただろ」というと、國持さんも新しい発見に喜んでいる。

すでに千種類を超えるアイテムを扱う会社だから、商品一つひとつの情報を暗記することはできない。だからこそ、知ってるふりをしない正直さも、伝える言葉に安心感を与えている。

「私、本当は話すのが苦手なんです。KONCENTは接客っていうより、世間話をするような感覚です。『いらっしゃいませ』ではなく『こんにちは』っていう挨拶もそう。お客さんも二回目に来るときは『きたよ~』って、気さくに声をかけてくれる人もいるんです」

取材の後、店頭で商品を見ていると、國持さんがさりげなく、人の形のライトの説明をしてくれた。

お腹を押すと、ほんのり光が灯る。思わず「わあ、かわいい」と驚くと、一緒に喜んでくれる。店員さんに接客されているというより、友達や家族と買い物に来て一緒に体験しているような気持ち。

楽しいという印象がまず自然に伝わってくる。それも、伝える力のひとつ。

自分自身がタッチポイントとなって思いを伝えることが、次のヒントになって、ブランドの未来を一緒につくっていける。

アッシュコンセプトは今ちょうど、ウェブへの取り組みなどが本格化して、ここからさらに次へ、という転換期。だからこそチャレンジできることは多いと思う。

これから新しい店舗のオープンに向けて、販売スタッフも募集しています。

好き、という気持ちを信じて、ぜひ挑戦してみてください。

(2017/12/7取材 高橋佑香子)

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