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問うクリエイティブ

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「それっておかしいんじゃない?」「もっとこうしたらいいのに」

日常のなかで生まれる、ちょっとした気づきや違和感。

忙しく毎日を過ごしていると、なかなか向き合えなかったりもします。

けれども、今の世の中にない新しい価値は、そうした気づきや違和感をもとに問いを立てるところから生まれるのかもしれません。

オゼットクリエイティブは、パンフレットやDMなどの印刷物から、WEBや映像の制作、ショウルームなどの空間設計にイベントの企画・運営、商品開発など、幅広く手がけるクリエイティブカンパニー。

1982年の創業以来、枠にとらわれず実験してみるというスタンスでチャレンジを続けてきました。

クライアントワークのほかにも、「働く」をテーマに様々な切り口から研究・発信する活動も行なっています。

今回は、オゼットクリエイティブの乗組員となる人を募集します。

あえて職種名に落とし込むとしたら「企画・ライティング」「デザイン」ということだけど、職域に区切りはありません。

何よりも、問題意識を強く持ち、自ら考え行動していくことが求められると思います。

 
六本木駅を出て、西麻布のほうへ六本木通りを歩いていく。

10分ほどで、オゼットクリエイティブのオフィスがあるビルに到着。

エレベーターで3階に上がり入口でベルを鳴らすと、スタッフの方が迎えてくれた。

中に入って現れたのは、大きな机とともに色も柄もさまざまな椅子が並ぶ、広々とした空間。

ここでクライアントとの打ち合わせをすることもあれば、自社企画のイベントを開催することもあるそう。

そこに、代表の岡崎さんとスタッフの方たちが集まってきてくれた。

手前中央に座っているのが岡崎さん。後ろ姿だけなら写真にうつってもかまわないとのこと。

岡崎さんの第一印象は、ズバッと切り込んで話をされる明快な方。

「世の中“それっておかしいんじゃない?”ってギモンに思うことがたくさんある。広告の仕事でいえば、莫大なお金をかけておきながら、今の時代に必要とされてるの?本当の成果を出してるの?って思うことがあったり。そういうの、嫌じゃない?」

「同じようにギモンを抱えている人が10人に1人はいるかもしれない。だからこそ、自分の問題意識をもとに社会に対して石を投げて、新しい選択肢を生んだり、良い選択をサポートする。そうやって少しずつ発展していくほうが面白いと思うんだよね」

大きな理想に向かって進んでいくのではなく、身近にある問題の一つひとつに向き合い、一歩前に進んでいく。

大事にしているのは、議論をすること。

「効率性や生産性を追い求めるより、むしろ、本当に必要なのか、どうならなきゃだめなのかをちゃんとディスカッションすることに重きを置くのがうちの会社」

人気企業ランキングや憲法、仮想通貨…話し合うテーマは様々で、仕事でもプライベートでも、ふと気づけばああでもないこうでもないとスタッフ同士ディスカッションがはじまる。そうした風景が日常になっているそう。

一人ひとりが考え議論することで、深みのある提案につながっていく。

オゼットクリエイティブが強みとするのは、金融、商社、メーカー、IT、ディベロッパーなど幅広い業界のコミュニケーションツールやマーケティングの企画・提案。

ときにはクライアントの要望通りではなく、もっとこうしたほうがいいと思うものを提案するという。

たとえば、ある商社の採用案内を手がけたとき。

仕事を立ち上げていくのは海外の現場で最前線に立つ人たちなのに、それまでは日本の本社のことばかりが取り上げられていた。

それって、学生たちに本当のことを伝えているのだろうか。

現地で働く人たちの真の姿を伝えようと、あるスタッフの方は、世界を2周して取材に走り回ったそう。

直接言葉を交わすなかで、身の安全が当たり前のように保証されるわけではない環境のもとでも、日々誇りをもって働く姿が伝わってきた。その実体験をもとに制作を手がけたという。

自分たちの問題意識と素直に向き合い、掘り下げて考える。

だからこそ枠にとらわれず、自分たちにできることの幅を広げているんだと思う。

 
また、問題意識をもとに自社コンテンツも立ち上げている。

その一つが、『学生→ハタラク研Q所』

クリエイターの榊原さんが、このプロジェクトについて話してくれた。

「たくさんの企業の内定を獲得しながら、実は全力を注ぎたいと思える企業がないという学生がいる。一方で企業側も、どこからも批判の出ない最大公約数的なモノサシで採用を決めていたりして」

「学生が社会に出て働くまでの間に起きているミスマッチを解消するためには、学生や企業の本音や、時代を生き抜く本当の力をあぶり出すこと。そのためにいろいろな角度から調査・研究をして、より良いコミュニケーションのあり方を探っていくことがこの研究所の方針です」

たとえば、等身大の学生が感じている社会や自分自身への問題意識について、100人にインタビュー調査を行ったり。

ビジネスのフィールドがグローバル化している一方で、学生が海外をじっくり見る機会がないことに対する疑問から、シリコンバレーで活躍するOB・OGのもとを訪ねるスタディーツアーを行ったり。

また、猛烈に“好き”な何かを持ち、誰に言われるでもなく自ら行動していく学生を取材・発信するWebマガジン『MAD students』を運営。枠にとらわれない進路選択や、未来を生き抜くヒントを伝えている。

そうした活動を、これまで10年近くにわたって継続してきた。

榊原さん自身、もともとは学生インターンとして、ハタラク研Q所の活動に携わっていたそうだ。

「4年生の4月に就職活動を終えて。卒業するまでの間、学生だからできることをやりたいなと思っていたんです。そのとき、友人がインターンをやってみない?と紹介してくれたのが、この会社でした」

当時は、大手情報ポータルサイトを通しての就職活動が確立されつつあった時代。

「それまで働くということにまったく意識を向けていなかった学生が、一気に就職活動の波に飲み込まれていき、あらゆるものがマニュアル化されたり、ハウツーがはびこっていく。そういう状況がすごく気持ち悪いなと、僕自身思っていたんです」

そうした問題意識のもと、学生インターンとして研究所ではじめたのが『くりくら。』という活動。

「就職活動において、働くということについてじっくり考える時間って全然ない。それなら、学生の視点で学生なりに考え、議論する場をつくっていこうとはじめました」

「お金と働くことの関係って何?」「大企業に行くよりも小さな企業で働く面白さって何だろう?」など、いろんな問いから“働く”ということについて、学生同士や社会人講師を交えながら議論を重ねていったという。

そうした経験をしてから、まずは世の中の全体像を知りたいと考え、内定先の大手広告代理店に就職。

その会社での仕事も刺激的だった。

けれど3年ほど経ったころから、壁にぶつかるようになったそう。

「自分の力不足もありつつ、新しいことに挑戦している人と出会っても、大企業としては予算が少なすぎるからとか、社内規定のハードルが高すぎて一緒に仕事ができないことがあったんです」

「新しいアクションを起こすことを標榜する企業でありながら、大きい会社であるためにできないことがある。そのことを体感しはじめました」

小さくとも自分が信じるものについてアクションを起こして、自分の手を動かし実現していく。

そんな手触りの得られる仕事をしたいと考えるようになったと、榊原さん。

約5年間勤めた後、オゼットクリエイティブにやってきた。

現在は、『学生→ハタラク研Q所』のような独自の活動と、クライアントワークの両方を手がけている。

「『学生→ハタラク研Q所』のような活動に取り組むことで、今の学生が感じていること・求めていることのリアルや本音を知ることができるので、企業の採用広報のような案件ではクライアントへの提案に役立っていますね」

「反対に、クライアントワークを通じて企業側の実情を知り、研究開発活動で探求すべき論点や蓄積すべき知見を見出しやすくなっていると感じています」

多岐にわたる仕事が重なり合って、新しい気づきが循環しているよう。

会社としてだけでなく、スタッフ一人ひとりの仕事も幅広い。

その理由は、それぞれの主体性を大事にしているからだという。

仕事の流れは、クライアントから依頼や相談を受けてチームを組む。アイデア出し・企画を行い、クライアントへ提案。その後、撮影・インタビュー、ライティング、デザインなど実制作をしていく。

榊原さんは、主に企画とライティングを担当しつつ、イラストレーションを手がけることもあるそう。

「ほかにも、クリエイティブディレクションもすればコスト管理もする。デザイナーやカメラマンに対してディレクションもしていきます」

全体をまとめつつ、細部にも意識を配る。

たとえば、撮影の現場では照明をどう配置するか。本当は3本照明が必要だけれど、2本に工夫できないかどうか話し合うこともある。デザイナーと、写真をあと数ピクセル上にレイアウトしたほうがいいんじゃないかと話すことも。

「自分がコミットできる領域が広く、高い解像度で仕事に取り組める。今まさに自分がその仕事をしているんだという実感がとても持ちやすいですね」

一方で、広く手がけるからこそ難しく感じることもあるかもしれない。

「教育体制が整っているわけではないので、自分から学びにいくという発想がないと成長は難しいと思います。逆に、そういう発想を持っている人なら面白いところだと思います。仕事の枠を広げていくほうが、僕にとっては楽しいです」

最後に、榊原さんはどんな人と働きたいかお聞きする。

「自分の世界で閉じてふつふつと考えるより、人とコミュニケーション・ディスカッションしながら答えを見つけていくような。お互いに刺激しあって成長していける人がいいですね」

これから新事業もはじまるとのこと。

「新しく加わる人と話した結果、今進めている方向はやめてこっちをやろう!と判断するかもしれない。いろんな刺激を得ながら方向性を見定めていきたいと思っているんです」

ここで何か明確な答えが待っているわけではありません。

問いから考え、自分たちが信じることに挑戦してみる。

常にその姿勢を貫いてきた人たちによって、オゼットクリエイティブという会社は形づくられているんだと思います。

気になった方は、ぜひみなさんに会いに行ってほしいです。

そしてとことん話をしてみてください。

(2018/03/08 取材 後藤響子)

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