求人 NEW

旅先の、こころはずむ瞬間に

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

待ちに待った友だちとの旅行。

はじめて見る景色を眺めながら観光地を巡り、ことあるごとに甘いもので一休み。

建ち並ぶ雑貨屋さんも気になって、いろんな人の顔を思い浮かべながら、おみやげを手にする。

自分へのおみやげに、ちょっと奮発した旅の思い出を買ってしまうことも。

そんな旅先のワクワクした空気のなかで、思わず手にとってみたくなるおみやげをつくっているのが、スーベニール株式会社

「カランコロン京都」や「ぽっちり」など15ブランドを展開。布小物やがま口などの雑貨を企画・製造・販売しています。

今回募集するのは、商品を企画するところからお客さんの手に渡るところまでを考える「おみやげマーチャンダイザー(MD)」と、営業として新しいおみやげの在り方を提案していく「おみやげコンサルタント」。

どのブランドを担当することになるのかは、入社する人と相談をしながら決めていきます。

経験があるかどうかよりも、人を喜ばせることが好きな人に似合う仕事だと思います。

  
予定よりも少し早めの新幹線で京都に向かい、街をブラブラと歩く。

生活をしている人たちのなかに混じって、大きなスーツケースを転がして歩く外国人や、色とりどりの着物を来て歩く女の子。街行く人たちからにじみ出る、ワクワク、ソワソワした雰囲気。

スーベニール株式会社のオフィスがあるのは、京都を代表する喫茶店、イノダコーヒー本店の向かい側。5階に上がると、かわいい配色の空間が出迎えてくれた。

「はじめまして。京都が久しぶりだったら、今日帰っちゃうのはもったいないですね」

児玉さんは、経営企画部の部長をつとめる方。

出身は福岡だそうだけれど、ふと口にする京都弁から、こちらでの生活が長いことがわかる。

「会社全体のことを考えながら、おみやげ事業部の統括もしています。新しいブランドのWebのオープンが明日、店舗が明後日で。ちょっと寝不足ですが、とっても楽しみなんです」

大学を卒業して入社したのは、京都で123年つづく履物の専門店「伊と忠(いとちゅう)」。

和装に興味を持たない若い世代にも、もっと関心を持ってもらいたい。そうして京都の職人がつくる和雑貨「カランコロン京都」が社内で立ち上がったのは、今から13年ほど前のこと。

「いろいろなテイストやアイテムにチャレンジしたくて、ブランドが増えていきました。入社して11年も経つんですが、後半は何をしていたか記憶がないくらいめまぐるしく働いてきましたね」

ブランドを増やしながら伊と忠から分社してできたのが、スーベニール株式会社。がま口やハンカチなどアイテムで切り取ったブランドや、和雑貨などのテイストで切り取ったブランドなど、15ブランド37店舗をかまえるまでになった。

店舗は京都のほかにも北海道から沖縄まで、さまざまな場所で展開している。

「日本の観光地で売っているおみやげに疑問を持っています。京都の柄でも、中国製だったりするんです。私たちは日本の職人さんと一緒に、デザイン面でもいいと思えるものをつくり続けています」

「京都ではお店も増えてきたし、自分たちでやれることはある程度やってきたと思っています。でも日本全国で考えたときに、観光客にとってもおみやげ屋さんにとっても、いい形になってない場所がたくさんあるように感じていて」

何代も前からその土地で店をかまえるおみやげ屋さん。昔から問屋に勧められるがままに商品を揃え、気がつけばキャラクターものや、どこにでもあるような商品ばかりが並んでいる。

なにかを変えたいと思っていても、どこからはじめたらいいのかわからない。

そんなお店にアプローチをしてスーベニールの商品を卸したり、あたらしい商品を一緒に考えたり、フランチャイズ展開をするようなこともあるそうだ。

「“お土産”っていう言葉をもっとかっこいいものにしたいんです。おみやげリーディングカンパニーって言ったりするんですけど。うちがつくる新しいおみやげの在り方を提案していきたいと思っているんです」

  
「日本のおみやげをもり上げよう!」をキーワードにかかげているブランドが「にっぽんCHACHACHA(チャチャチャ)」。

担当をしている、入社4年目の高橋さんも話を聞かせてもらう。

「にっぽんCHACHACHAの直営店の運営と商品の生産管理、商品企画や卸の対応もしています。今はほかのブランドのMDや生産管理もマネジメントさせてもらっていたり。OEMでオリジナル商品をつくる対応もしています」

MDの仕事は、オリジナル商品の企画や生産管理がメインになる。

それにしても、1人の仕事の幅が広いんですね。

「キャリアが浅くても任せてくれる社風なので、なんでもやりますよ。たとえば午前中に企画会議に参加して、午後は商品の販売状況をチェックしながら発注をしたり、店舗スタッフが困っていることを聞かせてもらったり」

「自分たちがつくったものがお客さんに喜んでもらっているかどうか。それは売れているかどうかのデータに表れてきます。数字は得意ではないんですが、そう思ってデータを見るのは楽しいですね」

各ブランドのMDをマネジメントする立場にもあるという高橋さん。今では頼れる存在になったものの、失敗をしながら学んできたことも多いそう。

「新しいものをつくりたいけど、マニアックすぎると売れないこともあって。MDとしての経験が浅いころ、デザイナーから出てきたデザインに対して思ったことを正直に言わず、結果売れない商品をつくってしまったこともありました」

商品をつくるときに考えているのは「ありそうでないような」ものをつくること。

色や柄、そして形まで、商品を一から考えていく。デザインやものづくりの経験はないものの、ひとつひとつ真剣に考えて向き合うことでブランドを育ててきた。

ニッポンCHACHACHAの売れ筋商品は、「モチーフがま口」というシリーズ。

パッと目を引くので、これをきっかけに入店してくれるお客さんも多いそう。

「旅先で入るお店って、そこを目的に行くというより、かわいくてふらっと入るようなことのほうが多いですよね。そのときのワクワクする気持ちだったり、誰かのおみやげにしたいっていう衝動を込められるものにしたいと思っています」

「かわいい!って思うときめきを、お客さんが感じてくれるかどうか。現場の感覚も忘れないように、店舗のスタッフと話をする時間もつくるようにしています」

ブランドにもよるものの、商品は全体的に女性が好みそうなものが多い。会社のスタッフにも女性が多い様子だけれど、男性でも働けるだろうか。

入社当初はオフィスに男性が1名だけだったという、おみやげコンサルタントの前田さんにも話を聞かせてもらいます。

「商品がかわいいかどうかって、最初はあまりわからない感覚でもあったんです。でもいざやりはじめたら、こういう柄が売れるとか、こういう色がいいとか。自分の好き嫌いではなくて、求められているかどうかを見極めていくという点で、おもしろい仕事だと思います」

前職は大手のオフィス家具メーカー。その経験を活かして、今でも店舗のリニューアルに関わることもある。それに加えてMDとして担当しているブランドもあるそうだ。

「お皿が売れてます、って言われても、世の中にはいろんなお皿があるわけで。うちのお客さまが欲しいテイストがわからなかったんです。毎日のようにお店のスタッフと電話で話をして、感覚を自分に染み込ませるような時期もありましたね」

おみやげコンサルタントと呼ばれる人たちは、いわゆる営業的な動きをしている。営業先をどんなふうに決めるか、どんなふうにアプローチしていくかも、スタッフそれぞれのやり方がある。

前田さんは、観光地の大通りに軒を連ねるおみやげ屋さんを、隅から隅まで回ることもあるんだそう。

「向こうがどこに困っているのか、話を聞かせてもらうことからはじまります。きつく当たられたこともあるし、高齢の方も多いので、コタツに入って長い間話を聞くことになったりもします」

「すごく嫌がられることもありますよ。でも2回目に行くと『お前、商売ってのがわかってるな!』って逆に仲良くなれたりとか。大変なぶん、やりがいがあるんです」

自分のお店をどうにかしたいけれど、誰に相談したらいいのかもわからない。

そんな人に対して最適な商品を提案したり、什器の置き場や売り場改善、一緒に商品をつくっていく提案をすることもある。

その場所や人に合わせて、提案する内容も自分で考えていくことが多いそうだ。

  
話を聞かせてもらったあと、オフィススペースにもお邪魔させてもらう。

集中して画面に向かっている人もいる中、ちょっとした話からワイワイと打ち合わせがはじまることも。

新店舗のオープン前ということもあって、なんだか文化祭の前日の、ソワソワとワクワクが入り混じったような雰囲気を感じる。

最後に児玉さんが、こんな話をしてくれた。

「性格はバラバラなんですが、うちで働いている人はみんな温度があるんですよ」

温度、ですか。

「おみやげ屋のおじいちゃんと話していたら、なんとかしてあげたくなっちゃったり。職人さんの仕事を見て感動したり。会社なので利益も大切なんですが、楽しいとかワクワクする気持ちを持って働くことが大事だと思います」

「会社の働き方でいうと、PLAY & WORKっていうことを打ち出していて。playというのは、楽しいだけじゃなくて、がむしゃらにやるっていう意味も含まれているんですよね。仕事と自分を切り離さずに、なにかに一生懸命になりたい人には楽しく働ける場所だと思います」

働くみなさんの姿勢が、商品を手にとったときにもお客さんに伝わっていく。そんな仕事なのかもしれないな。

  
取材のあと、オフィスから少し離れたカランコロン京都本店に寄り道。

あれこれ迷いながら商品を見ているお客さんのなかで、私は食いしん坊の日本仕事百貨スタッフたちのことを思い浮かべながら、かわいい金平糖を手に取りました。

心はずむ瞬間をつくる仕事です。

4月5日・6日には、スーベニールの働き方についての会社説明会を兼ねたイベントもあるそうです。まずは近くの店舗に遊びに行ってみるのもいいと思います。

(2018/3/9 取材 中嶋希実)

おすすめの記事