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この指とまれ

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「家は、暮らしの器」

そんな考えから生まれたのが、無印良品の家

生活雑貨や食品、衣服などからライフスタイルを提案する無印良品が、工務店やハウスメーカーとFC(フランチャイズ)契約を結び、全国的に家づくりを展開しています。

今回はそのFCとして広島エリアを担当している株式会社桑原組で、モデルルームでの営業接客担当と、施工管理を行う工務担当者を募集します。

桑原組は、一般的なハウスメーカーではありません。

創業は1958年。コンクリート工事や解体事業をルーツに持つ会社です。

旧広島市民球場の取り壊しなど、解体事業を通じて広島の戦後を一緒に歩んできました。

解体業者と、無印良品の家。

ギャップを感じる組み合わせかもしれませんが、そのギャップこそ、今の桑原組の原動力。

誰もやらなかったことをやる。

社長の情熱に共鳴して集まった人たちが多いからなのか、モチベーションがとても高いように感じました。

無印良品や、家づくりに興味がある人はもちろん、未経験で、自分のモチベーションをどこにぶつけたらいいか迷っている人にもぜひ、読んでもらいたいです。

広島市・西区。

広島駅から南西へ車で15分ほど。

このあたりは、戦後にできたニュータウンのひとつ。通勤や通学にも路面電車一本で、新幹線の駅や市内中心部へ向かうこともできる。

大きな窓が特徴の、モデルルームに到着。

「ここはちょうど川に挟まれた中洲にあって、窓を開けるといい風が入る。窓の大きなモデルをこの場所に選んだのは、そんな理由があるんです」

迎えてくれたのは店長三原さんだ。

中に入ると、吹き抜けで全体が見渡せる構造。ユニットシェルフなどの家具が緩やかに間仕切りの役目をしている。

家具の配置を変えることで、間取りが変わる。

家族のライフスタイルの変化に合わせて長く使えるように設計されている。

無印良品ならではのコンセプトを来場者にきちんと知ってもらうこと。それが接客営業の仕事でもある。

「今は僕も入れて2人で、接客の他にも、契約、資金のことまですべて対応しています」

仕事の範囲は広島県全域で、市街地はもちろん、山間部もあれば、諸島部の漁師町になることも。税金や法律関係の調査など、裏方の仕事も多いし、建設予定地から最寄りの小学校までの道を歩いて確認することもある。

それぞれの家族の生活に合わせた視点が必要だ。

実は、桑原組は昨年、新規でFCに参入したにも関わらず、わずか1年の間に契約件数は14棟。全国の加盟店の中でトップレベルの業績を収めた。

その要因を三原さんに尋ねると、「なんででしょうね」と控えめに笑う。

「無印良品の家では、訪問や電話による営業はしない決まりになっています。だから僕らにできることは、もう一度来たいと思ってもらえるように丁寧に接客することだけなんです」

家づくりを始めた当初は、解体業者である桑原組が施工をすることに不安を感じるお客さんも多かった。

「契約当日になって、やっぱりやめたいって言われたこともあります。無印は信頼しているけど、桑原組に家づくりの実績がないから不安だと」

取りやめになったんですか?

「いやもう、『会社が不安なら、僕に賭けてください』って言いまして。私もこれに人生賭けているんです。だからお客さんも、僕に賭けてみてくれませんかって」

三原さんはとても物腰が優しく、落ち着いた話し方をする方。

突然そんな熱い言葉が出てきたことにちょっと驚いた。

「僕の場合は無印良品の事業というより、うちの社長と一緒に仕事することに賭けているんです」

三原さんはもともと、3年前まで市内のハウスメーカーで営業をしていた。

そこで、桑原社長が自宅を購入する際に担当として出会い、営業力を買われて入社。

「20年以上務めた会社には役職もあったし、特に不満があるわけではなかったんですが、やっぱり社長と一緒に仕事をしてみたいという思いが強かったんです。そうやって、転職して来た人は僕だけじゃないですよ」

三原さんと同じく社長の人柄に引き寄せられて、桑原組の家づくりに参画したというのが、工務担当の矢野さんだ。

よく通る声で笑顔が明るい矢野さん。

仕事をする上でも、現場を明るくすることに気を配っている。

「力仕事もあって、楽ではないけど暗い現場ってやっぱり良くないでしょ。職人さんに多少文句言われても、ズケズケいけるような、元気と明るさはあったほうがいいですよ」

工務、というと具体的にはどんなお仕事なんでしょうか。

「現場の予算管理や、進捗状況のチェックをしたり。あとは、家が建った後に定期的に訪問してメンテナンスしたり」

これから棟数が増えれば、アフターケアの管理も増えるので、一緒に働いてくれる人が必要だという。

「経験者であればすぐに現場を任せたいと思いますし、本人のやる気次第ですよ。実際私も違う業種からきているので、未経験であっても、やれないことはないと思います」

もともとは福岡にある桑原組の関連会社で、内装商材の営業の仕事をしていた矢野さん。

桑原組が無印良品の家をはじめるときに、持っていた一級施工管理技士の資格が活かせるからと移籍してきた。

単身赴任で広島に来てもうすぐ2年。家族と離れることに迷いがあったそう。

なぜこの仕事を選んだのですか?

「社長と仕事ができるなら是が非でも、と思ったんです。社長とは前職から10年くらいの付き合いなんです。すごく前向きな人で、一緒にいるとこっちも元気になるから」

ここにも、人生を変えても社長と働きたい、という声が。

こんなにも社員から慕われる社長って、一体どんな人なんだろう。ものすごく強そうなイメージはあるものの、正直ピンとこない。

次にモデルルームから車で5分ほどの本社に連れていってもらう

“広電”と呼ばれる路面電車の線路沿いに建物があった。

社長室で迎えてくれたのが社長の桑原さん。左側に座っているのが住空間創造事業部・部長の蘓畑(そばた)さん。

2人は、かつてリクルートに同期入社した30年来の友人でもある。

お互いに転職したり、起業したりする中で切磋琢磨してきた仲だ。

桑原組が無印良品の家をやることになって、その担当部長として蘓畑さんを迎え入れることになった。

「蘓畑は無印良品の家をやるために、ヒゲを剃ったんだよ」

「ブランドイメージがあるからね。奥さんには評判悪いんだけど」

そう言って笑う2人は友だち同士の顔。

すごい社長さん、という前評判に緊張していたので、冗談を言い合う雰囲気にちょっと安心する。

まずは、解体業にルーツを持つ桑原組が家づくりに携わることになった経緯を聞いてみる。

すると、桑原さんに逆に質問された。

「解体業ってちょっと怖いイメージない?」

はい、実は・・・。

「でしょ。僕だって思うし、外からもよく言われるんだよ。『壊し屋に家つくれんの?』って」

桑原組は桑原さんの叔父さんが立ち上げ、解体事業を核に、代々親族で経営してきた会社。

10年前社長に就任したとき、桑原さんは「解体業だけで終わるのは寂しい」と、考えていた。

とはいえ当時は、リーマンショック後で売り上げは半減。解体事業の存続すら危うい状況だった。

桑原さんは当時まだ40代で、解体業は未経験。

前社長の家族とはいえ、若い新社長に、内部の風当たりは強かったという。

「外様のにいちゃんに何ができるんや、みたいな空気はありましたよ」

せっかく新規事業を取ってきても担当が決まらない。

仕方なくしばらくは見積もりから現場管理まで自分一人でやっていた。

「片道2時間かけて島の現場とかにも通って。そしたら、周りの子が見かねて手伝ってくれました。建設業だし、現場仕事がある会社だからこそ、僕が率先して動くことが大切だったんです」

桑原さんが最初に手をつけたのは、解体事業に付帯するサービスの充実だった。

「みんなが相談できずに困ってるようなことに答えられる人になろうと思って、アスベスト、ダイオキシン、土壌汚染対策を包括的に受けるようにしました」

50年続いた会社を100年続けるために、社内の改革にも取り組んだ。

これまでプレハブだった社屋も新築。

企業理念や給与基準を見直し、フィードバックによる評価や資格取得による給与アップを明文化。公平性が高く、みんなが努力しやすい環境をととのえた。

一方、新しいやり方に反発して、旧体制の幹部が次々に辞めていった時期もあった。

「3年間で社員の半分が辞めました。その代わり入って来てくれる人も多かった。うちに事務用品の営業で来ていた奴が、『広島で営業成績一番になったら、最後に僕を買ってください!』って言って、本当に入って来た。異業種から入って、今は現場を支えてくれる社員も多いです」

社長と一緒に働きたいと、人が集まってくる。

いろんな資格を持つ社員が増えれば、会社としての事業の可能性も広がる。

「次の事業展開として、建物を壊さずに生かすことを考えていたときに、無印良品がやってる団地のリノベーションのことを知ったんです。更地化した後の土地活用とか、解体業ならではの視点に、本部も興味を持ってくれて、まずは家づくりから参画することになりました」

家づくりをはじめて、2年目。

「僕らはハウスメーカーになりたいわけじゃない。新築からリノベーションまで、お客さんが本当にやりたいことに、こたえられる会社でありたい。すぐには難しいけど、今後は逆に、無印に企画を提案するっていう発想だってあると思いますよ」

「この前、別の解体の案件で跡地にホテルを作ろうっていう企画を出したら、『桑原さん、何屋?』って言われて。別に、何屋でもいいんだよ」

桑原さんはどんどん先に進もうとしている。


その推進力は、発想だけじゃなく、人との関わり方にもある。

「わからないことは人に聞けばいいんだよ。先輩にも後輩にも。休憩っていうとみんなすぐスマホ見るけど、わからないことはググっても解決しないでしょ。休憩時間には現場の人と話したり、そういうことのほうが大事なんじゃない?」

桑原組は、現場仕事で長い歴史を築いてきた会社。

無印良品の家に関わる人たちも、桑原組という環境を楽しめる人のほうがいいと感じました。家づくりから、街のこと、土地活用のことまで、広がっていくかもしれません。

この会社でこんなことがやってみたい!という前向きな挑戦なら、桑原さんはきっと胸を貸してくれると思います。

(2018/4/23 取材 高橋佑香子)

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