求人 NEW

ペンが好き、紙が好き
書く楽しみから
仕事にハマる

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

突然ですが、“インク沼”という言葉をご存知でしょうか。

今、万年筆などの筆記具のために流通しているインクの種類は数知れず。

色を選ぶ楽しさだけでなく、インク特有の筆跡など、手書きの楽しさにハマる人たちの間で、その奥深さのことを“インク沼”と呼ぶようになったのだとか。

デジタルコミュニケーションが当たり前の時代だからこそ、手書きの感触に特別な思い入れを感じるのかもしれません。

万年筆をはじめ、かつてはごく当たり前に使っていた文房具に、新しい楽しみを見出す人も増えています。

今回紹介するのは、そんな手書きの楽しさを伝える、TOUCH & FLOWというお店。文房具をはじめ、革小物や雑貨などの商品を取り扱っています。

銀座店と、この秋オープンする日本橋店の2店舗で、販売を担当するスタッフを募集します。

MIDORIなどの文房具ブランドを展開しているメーカー、株式会社デザインフィルが運営しているので、ノートなど品質にこだわったオリジナル商品が、お店の魅力のひとつ。

加えて、そのノートに相性のいい筆記具や、持ち運ぶための袋物、ページを彩るためのシールなど、いろんな切り口から書くことの楽しみを紹介しています。

メーカーが運営しているので、いつか自分で雑貨のお店をやりたいと思っている人には、製品について勉強できることがきっとたくさんあるはず。

逆に、これから文房具の楽しさを知りたいという人なら、その魅力を一つひとつ知っていくワクワク感を、お店づくりに生かしていけると思います。

 
地下鉄の銀座駅直結の東急プラザ。雑貨屋さんやカフェが並ぶ地下階を歩いていくと、その一角に、TOUCH & FLOWのお店はあります。

お店の正面には、たくさんの引き出しのついた、大きなキャビネットのような什器。

そっと引き出しを開けると、中にはいろんな商品が陳列されていて、一段ごとに、“いいもの見つけた!”というワクワク感がある。

万年筆のようなオーソドックスな文房具から、中世の印刷物をモチーフにしたシールまで。

中でも、一番力を入れているのはノートなどの紙製品なのだとか。

「手書きの楽しさを伝えたいという思いが、TOUCH & FLOWというお店のはじまりなんです」

商品を案内してくれたのは、事業部長の豊田さん。いわゆる“取締役”という肩書きではあるけど、お店のスタッフともフラットな雰囲気で会話をしている気さくな方。

実は、豊田さんはこのお店のインスタグラムの“中の人”でもある。

「僕もインスタ初心者だったので、スタッフに色々教わりながらやっているんです。『豊田さん、タグつけないとダメですよ』とか言われながら(笑)」

最近は、インスタを見てお店に来ましたという反響があったり、豊田さん自身も楽しみながら発信しているのだとか。

デジタルツールが普及する一方、最近は万年筆のブームなどもあって、日記や便箋など手書きに関する商品の需要は増えている。

「日記って、あとで読み返すと『ああ、このときこんなことを感じていたんだな』って、過去の自分に会えるような発見があるんですよね」

豊田さんのおすすめは、好きなインクを選んで“自分の色”で書きつづけること。

そうやって自分自身に向き合いながら、気持ちを整理する時間を持てることが、日記の醍醐味なのかもしれない。

「時間をかけて書いた文字って、うまくても下手でもやっぱり温かみがありますよね。忙しさのなかでちょっと立ち止まるブレーキになるような、手書きにはそんな豊かさがあると思います」

手書きから広がる豊かな生活。

TOUCH & FLOWのお店には、ノートやペンなど直接手書きに関わるものだけでなく、帆布のカバンや革小物などの雑貨まで幅広い商品が並ぶ。

文房具に限らず、雑貨が好きという理由で仕事をはじめたスタッフも多いそう。

「最初は万年筆を使ったことがないという人も、働いているうちに文房具にのめり込んでいくんですよね。だからこそ、本当の言葉で接客ができると思うんです」

今まさに、手書きの楽しさにハマりつつある人の言葉は、きっと新鮮で熱がこもっているのだと思う。

商品に詳しい人からスペックの説明を聞くよりも、一緒に共感してくれる人と話すほうが、ワクワクしながら買い物ができそう。

「ここで心に触れるものに出会って、何か新しいことがはじめてみようと思える。そんな出発点のようなお店にしていきたいなと思っています」

ブランドがはじまって、3年半。ここ銀座店では、出産などの理由を除いて、スタッフの退職がほとんどなかったのだそう。

豊田さんも、お店の強みはスタッフの団結力にあると話していた。

契約社員としての登用制度など、長く続けられる仕組みもある一方、豊田さんは、それ以外の目標を持つことにも肯定的。

「文房具だけでなくいろんな雑貨も扱えるし、発注、陳列、ディスプレイまでなんでも一緒にやっていただきます。だから、将来自分でお店をやってみたいと思っている人にとっては、ひととおりの経験が積める最高の職場だと思います」

独立を考えながら働くこと。

その思いを会社に隠してこっそり準備をするか、上司が理解して応援してくれるかによって、働き方は変わってくる。

個人の経験や興味に合わせて、成長できるように。

豊田さんの言葉に、この会社の風通しの良さを垣間見た気がした。

 
そんなお店の中で、着実にステップアップしてきたのが、この7月から銀座店の店長になった菊本さん。以前はTOUCH & FLOW湘南店で働いていた。

「最初は“家から通えるから”っていう、軽い気持ちでアルバイトをはじめたんです」

菊本さんはもとから、ノートなどの紙製品が好きだったのだそう。

万年筆でもにじまないように工夫された紙や、外出先でも開きやすいノート。働くうちに、メーカーの強みを生かした新製品に出会うのが仕事の楽しみになっていった。

「そのうちノートに書く道具として、万年筆とかインクの奥深さとか、『こんな世界があったんだ!』って、文房具の面白さにハマっていきました」

文房具への興味が広がって、お店の運営やフェアについても自分で考えて提案ができるようになった。

「アルバイトスタッフの意見が採用されることもよくあります。うちは豊田をはじめ、本部と距離が近くてレスポンスも早いんです。自分の提案が実現して成果が出ると、モチベーションが上がりますよね」

アルバイトとして入社してから、徐々に発注などの仕事を任され、契約社員になり、湘南店の店長を経て銀座店の店長になった。

今は、文房具や雑貨のメーカーの展示会に出かけ、新しく入荷する製品を選んだり、店内で開催するフェアの企画を立てたりするように。

「私がやりがいを持って続けてこられたのは、会社が一人ひとりの長所を見て、一生懸命やっていることをちゃんと評価してくれたからだと思います」

「これからは、私がほかのスタッフに達成感を味わってもらえるような環境をつくっていきたいです」

そんな菊本さんも、まだまだ学ぶことがたくさんあるという。

「私自身がベテランのスタッフに教わることもたくさんあります。陳列が上手な人、接客が得意な人、それぞれの長所を生かして仲良く働けたらいいですね」

これから入る人も、何か得意なことがあるといいかもしれない。

それは必ずしも、文房具に関することじゃなくてもいいし、最初から文房具に詳しくなくてもいいという。

「文房具って奥が深いから、どんなに勉強してもお客さまのほうが詳しいことはあります」

「そんなときに必要なのは知識じゃなくて、同じ熱量で会話が楽しめることなんです。ジャンルは違っても趣味とか、何かにハマった経験があると、好きな人の気持ちがわかる。だから、自分より詳しいお客さまも、喜んで文房具のことを教えてくれるんです」

その経験がまた、スタッフ自身の引き出しを増やしていくことになる。

 
経験を積み上げていくと、文房具や雑貨への愛着が増していく。

文房具愛を最も感じさせたのが、新しくオープンする日本橋店の店長、千葉さん。

子どものころから文房具が好きで、仕掛けつきの筆記具からカラーの筆ペンのような画材まで、いろいろ買い漁っていたのだそう。

特に千葉さんの文房具愛を感じたのは、お店にディスプレイされたノートに書き込まれたイラスト。

これは千葉さんが銀座店に勤めているときに描いたもの。

仕事の合間に時間を見つけて、いろんなペンの描き味を楽しんでいる姿が思い浮かぶ。

もともと絵を描くのが好きで、デザインの勉強もしていた千葉さん。

なぜ接客の仕事を選んだのだろう?

きっかけとなったある体験の話をしてくれた。

「漆をやってみたいと思ったことがあって、材料を買いに行ったんです。最初に行ったお店には簡単なものしか置いていなくて、店員さんが『どこに住んでるの?』『近くなら、こんなお店があるよ』って丁寧にほかのお店を紹介してくれました」

「教えてもらったお店に行ってみると、そこの店主さんがまたすごくいい方で。漆のことを一から教わって最後は人生相談まで、意気投合して2時間くらい話しこみました」

その後、千葉さんはそのお店が主催する教室に通うことになり、漆塗りが自分の趣味になったのだそう。

何気なく入ったお店での出会いが、その人の生活に深く関わっていく。接客がなければ、人と“もの”がつながらないこともある。

「ただ接客をするのではなくて、お客さまが手書きの楽しさを発見して、それがその人の生活の彩りになるように。そのために頑張ろうっていうのが私の仕事のモチベーションですね」

千葉さんが大切にしているのは、まずスタッフ自身が楽しむこと。

みんなで手書きのポップをつくったり、自分がハマっているペンの話をしたり。

最初は初心者だったスタッフが、だんだん、千葉さんも知らないマニアックな話題を出すこともあるのだとか。

「お店で売っているペンを買って、カリグラフィをはじめたスタッフがいて、お客さまの目の前でサラサラと書いて実演したり、カリグラフィでポップをつくったり、いろんな応用をしてくれています」

スタッフ自身の“やってみたい”という気持ちが、そのままお店の魅力につながっていく。


文房具のこと、仲間のこと、仕事のこと。千葉さんは本当に楽しそうに話してくれる。

好きな文房具に関われる仕事とはいえ、お店を任されるなかで、大変なことはなかったのでしょうか。

そう尋ねると、「なんだろう、困ったなあ」とニコニコしながらしばらく悩んで、こんなふうに話してくれた。

「お客さまへの気遣いとか、店長としての責任は、ほかの接客業と同じようにあるかもしれません。ただ、それを重圧に感じなかったのは、スタッフみんなが楽しそうに働いてくれるからだと思います」

「本当に、文房具好きの私には、たまらない環境なんですよ」

文房具にハマり、仕事にハマる。

そんなワクワク感を、まずはお店で感じてみてください。

(2018/8/3 取材 高橋佑香子)

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