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森を守って、夢をかたちに
こころもからだも
よろこぶ暮らしづくり

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

家を建てるって、人生のなかですごく大きな決断だと思う。

間取りや広さ、価格、デザイン…。考えることも多いけど、自分や家族が暮らす基盤となる場所だから、健やかに過ごせる空間であることは大切にしたい。

さらに、将来子どもに残していく環境にも良い家づくりができたほうが、暮らしも気持ちよくなるはず。

今回紹介するのは、家づくりを通して森を守り、住む人が健康であることを目指している、株式会社天然住宅。

使用するのは国産の無垢材。壁の内側の見えない部分に至るまで、有害な化学物質を使わないというこだわりを守っています。

すべては森を守り、住む人、そして働く人の暮らしを豊かにするため。

ここで現場監督や営業、設計として働く人を募集します。



よく晴れた日のお昼過ぎ、電車を乗り継いで西武池袋線のひばりヶ丘駅へ向かう。平日の昼間ということもあり、駅前は人が少ない。

天然住宅の事務所があるのは、駅から歩いて5分ほどの場所にあるビルの5階。エレベーターで上がり、「おじゃまします」と事務所に入ると、ふわっと木の香りに包まれる。

「まだ木の匂いがしますよね。今年の3月に移ってきて、リフォームしたばかりなんですよ」と話してくれたのは、営業と経営管理を担当している増本さん。

天然住宅の一番の特徴は、有害化学物質を使わず、100%国産の木材を建材に使用していること。

通常は、表面の見える部分に無垢の木を使っていても、見えない部分では石油由来の断熱材を使っていたり、化学物質の接着剤や合板を利用していたりすることが多い。

天然住宅では見えない部分も自然素材にこだわっているため、断熱材も羊毛を使い、合板ではなくすべて無垢の木材を使用している。

また国産材を直接林産地から購入し、加工をできるだけ森側で行うことで、林産地に仕事とお金が届くようにしているそう。森で働く人たちを支えることは、森の環境、そして自然環境を守ることにつながっている。

「天然住宅は2008年に一般社団法人として始まりました。当時は、住宅の建材に使われている接着剤や薬剤、塗料がシックハウス症候群の主な原因と言われていて、大きな問題になりはじめていました」

「外国産の木材が使われる、あるいは国産の木材が使われる場合でも、集成材や合板など低価格での使用を前提として伐り出されたり、長い流通経路のなかで中間マージンが多く発生したりすると、日本の林産地に適正なお金が届きません。それによって森の管理ができなくなり山が荒れてしまうことも大きな問題なんです」

環境や健康を取り巻くさまざまな問題を解決するキーとして、日本の森を守り、なおかつ住む人が心地よく過ごせる家づくりをしていきたい。

そんな想いから、環境活動の一環として家づくりに取り組んできた天然住宅。今年の1月からは家づくりにより力を入れていくために、一般社団法人に加え株式会社も立ち上げた。

11年間で蓄積してきたノウハウをもとに、これまで工務店や設計事務所に依頼していた設計や施工をすべて自社で行える体制を整えているところ。

「自然素材や国産の無垢材にこだわると、それなりにコストはかかってしまいます。自社で完結できる部分を増やし、商品やそれぞれの工程を見直すことで、質を高めながら価格を抑えようと取り組んでいるところです」

「年に2回、木を仕入れている山に行って、みんなで皮むき間伐や伐採、植林の手伝いをするんですよ。森に関わる人と直接話せるし、自分たちの仕事がこの森につながっているんだと肌で感じることができます」

ちょうど取材の前の週にも森へ行ったそう。森に接する機会があることで、普段の仕事でもモチベーション高く働けている。

「事務所も変わって心機一転、天然住宅の第二章が始まった!っていうイメージでいるんです。会社が元気な方向に向かっていて、わたし自身も楽しくて」



次に話を聞いたのが、代表の田中竜二さん。爽やかな笑顔が印象的な方。

「天然住宅を立ち上げたのはわたしの父で、環境活動家でもある人なんです。昔から一緒に川のゴミ拾いをしたり、ダム建設によってなくなってしまうかもしれない町や渓流に行ったりしていました」

「自然のなかにいると、それが壊されてしまうというのは許せなくて。自然を守りたいという思いは、変わらず自分のベースに持っていたんです」

大学卒業後は営業として求人広告の会社に3年間勤務したそう。その後、森を守ることに貢献したいという思いから、8年前に天然住宅に入社した。

「わたしたちの建築に使用する杉は、植えてから建材になるまで50年以上かかります。広葉樹なら100~200年森を守り続けなければいけない」

「そうなると子や孫の世代まで意志を引き継ぐ必要があるんです。自分も『森を守って健康長もち』の家づくりをするという志を引き継ぐ覚悟をして、さらに一歩先へ進めたいと思いました」

株式会社として再スタートしてからも、会社の経営だけでなく営業の実務にも関わっている。

営業の仕事は、住宅の見学会に来た人や、問い合わせをしてくれた人に対応することがメインになる。竜二さんも建築現場を見に行ったり、お客さんと打ち合わせをしたりするために外に出ていることが多いそう。

営業として入る人は、経営をメインで担当する増本さんと、営業の仕事を多く担当する竜二さんの二人につきながら仕事を覚えていくことになる。

「働き方もいろいろと工夫している最中なんです。暮らしを提案する会社として、働く人一人ひとりの暮らしを大切にしたいと思っています。外でも仕事ができるオンラインの仕組みをつくるとか、柔軟に働いていけるように改善しているところです」

裁量労働制を採用しており、出社退社の時間などは基本的に決まっていない。今はミーティングやコミュニケーションの時間をとるため、週に2回はみんなが出社するというルールを試しているところ。

子育て中のスタッフも多く、子どもの送り迎えなどもしやすい環境だという。



最後にお話を聞いたのが、現場監督として働く濱中さん。設計をもとに業者と打ち合わせをしたり、工事全体の工程を管理したり。家を建てる現場に直接関わっている。

「うちの特徴なんですが、東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県という非常に広いエリアを見ているので、普段は車移動の時間が多いですね」

「今は現場監督を専任でしているのがわたし一人なので、新しく入ってきた人と一緒に協力してやっていけたらいいなと思っています」

濱中さんは8年前から、天然住宅の工事を請け負う会社で現場監督として働いていた。

「以前も、建売住宅を扱う会社で現場監督をしていたんです。5年ほど仕事をしていたんですが、同じような家をつくり続けるなかで、人の思いを形にできていないんじゃないかと感じてしまって」

「この会社に来てからは、それぞれの建主さまの思いや夢が詰まった家をつくれているので、すごくやりがいがあります」

天然住宅では、建主さんのライフスタイルやこだわりにも柔軟に対応することで、それぞれの思いを具現化している。

具体的にどんな仕事をしているのでしょうか?

「まず工程管理ですね。予定通り進んでいるか、図面通りつくれているか、現場を見て確認するのが一番大切な仕事です」

「その上で大工さんと作業の確認をしたり、業者さんにいつ入ってもらうのかを考えたりしていきます。現場では責任者なので、自分で決断することが必要なんです。それはある意味大変なところかもしれません」

今回の募集では、現場監督の経験は必須ではないとのこと。経験より、人とコミュニケーションをとる際の柔軟性や協調性が必要になってくるという。

「現場の職人さんや材料メーカー、社内の営業や設計スタッフ、そして建主さま。住宅に関わるすべての人たちと直接コミュニケーションをとる仕事なので、その関係性をうまく調整する能力が求められると思います」

「こだわりすぎるとかえって難しくなってしまうこともあるし、逆にこだわりがないと言われ放題になっちゃうし…。そのバランスが現場監督の楽しいところであり難しいところでもありますね」

印象に残っていることを聞いてみると、こんなエピソードを話してくれた。

「この前、あるお家を新築で建てるというご依頼を受けたんです。偶然にもその建主さまが、わたしが8年前にはじめて天然住宅の家づくりに関わったときに担当した方だったんですよ(笑)。なんだか長い間ずっとその人の暮らしに関わっているような不思議な感じがして」

「完成した後に、『濱中さんにずっと家を建ててもらって、わたしの人生は本当にハッピーだ』って言ってもらったんです。それがすごく自信になったし、天然住宅の家を気に入って建て続けてくれたので、ここで仕事をしていて間違っていなかったと思いました」



後日、実際の工事現場も見せてもらうことに。訪れたのは、神奈川県川崎市内のとある住宅。

中に入ると、すーっと鼻を抜ける木の匂いと、FMラジオの音。事務所でも感じたけど、ここでは不思議と森の中にいるような空気を感じる。

話に聞いていた羊毛の断熱材。実際に触ってみるとふわふわで気持ちいい。

節が多くて表に出せない木材は下地材として使うなど、国産の無垢材を無駄なく使う工夫もされていた。

すると濱中さんが天井の梁を見上げながら、こんなことを教えてくれた。

「この梁と梁の継ぎ目のところも、金物ではなく木を組んで込栓でつないでいます。これは林産地の大工さんに加工して送ってもらっているんです」

ここにいる大工さんではなく?

「もちろん町の大工さんも技術のある人ならできるんですよ。でも森にいる人たちの仕事の幅を増やすことで森にお金を渡したいし、技術もつないでほしいと考えているので、仕事はできるだけ林産地でやってもらいたいんです」

大切にしたいことがはっきりしているからこそ、すべてが森を守って暮らしを豊かにすることにつながっている。

濱中さんは、最後にこんな話もしていました。

「お客さんも自然が好きな人が多いので、働く人も自然が好きというのがベースにあるといいかもしれないですね」

「あと、ここでは自分の自然体を出してほしいというか…。これは好きだけど、この部分はこう思いますっていう意見は僕らもよく出し合います。無理に合わせるんじゃなくて、自分の感じたことを素直に表現してくれる人だったら、楽しく働けるんじゃないかな」

天然住宅に関わる人も、家も、とても自然体で気持ちがいい。

ここなら自然や暮らしのことを考えながら、自分自身もすこやかに働いていけるような予感がします。

(2019/5/30 取材 稲本琢仙)

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