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デザイナーで
あり続けるために

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

デザイナーとして働いていくために必要なものってなんだろう。

自由な発想力やクリエイティビティはもちろん、体力も必要だし、社会人としての一般常識も大切。見積もりや契約、事務仕事だって自分でできたほうがいい。

知り合いのデザイナーの人たちの働きを見ていると、本当に幅広いスキルや経験が求められる仕事だなと感じます。

デザイン設計事務所のホログラムは、そんな問いと向き合ってきた会社。

商業施設の空間デザインを中心に、出店場所や業態、コンセプトなど初期段階のアイデア出しから、詳細な見積もり、竣工検査まで、一人ひとりのデザイナーが関わるというスタンスをとっています。

意匠だけでなく、空間づくりにまつわるさまざまなことができて一人前のデザイナー、というのがホログラムでの考え方。

今回は、デザイナーとアシスタントデザイナーを募集します。

デザインの仕事が何より好きで、できるだけ長く続けていきたい。そう思っている人に知ってほしい会社です。



東京・表参道。

地下鉄の駅を出て、背の高いビルが並ぶ青山通りをまっすぐ進む。5分ほど歩いたところで、ホログラムが入るビルに到着した。

オフィスは8階。案内された会議室からは、東京タワーや六本木ヒルズなど都心の風景が一望できる。

外の景色を眺めながら待っていると、社員の皆さんがやってきた。

まず紹介されたのはデザイナーの鎌田さん。ホログラムに入社して4年目になる方だ。


「以前はアトリエ系のデザイン事務所で9年ほど働いていて。ほかの会社でも働いてみたいと考えていたとき紹介してもらったのが、ホログラムでした。まずはどんな会社か話だけでも聞いてみようと、事務所を訪れてみたんです」

ホログラムは、今年で22期目を迎えるデザイン設計事務所。

飲食やアパレル、物販といった商業施設をメインに設計デザインを手がけていて、2014年からは博報堂グループに加わっている。

「入社するときに面白いなと思ったのが、将来的に独立できるレベルまで成長してほしい、そのためにデザイン以外のこともできるようになってほしい、と言われたことで」

デザイン以外のこと、というと?

「うちの会社はデザイナー自ら見積書をつくるし、契約書も用意するんですよ。自分がデザインを手がけた物件がいくらで完成して、どれだけの利益を生んだのかをしっかり把握しておくことも大事だという考えで」

「社員一人ひとりが代表のつもりで、予算管理もクリエイティブも担えるようにするのが会社のビジョンだと言われて。いいなと思って入社を決めました」

一般的に、設計デザイン事務所は「アトリエ系」と「組織系」の2つに分かれる。

個人のデザイナーが主宰するアトリエ系、企業として設計施工を請け負う組織系。同じデザイン事務所でも、仕事の進め方は異なってくる。

「僕もアトリエ系から組織系のホログラムに転職して。アウトプットの形や仕事環境はけっこう変わったと思いますね」

一般的にアトリエ系は、それぞれの個性を求められる仕事が多いと言われる。

組織系のホログラムのような会社では、どんなふうに仕事を進めていくんだろう。

例として教えてくれたのは、最近手がけたなかで印象に残っているという、三重県鈴鹿市のパーキングエリアのデザイン案件。

「新しくオープンするパーキングエリアで、内装設計デザインを一棟丸々任せていただきました。かなり大きな規模で、受注からオープンまで10ヶ月くらいかけましたね」

鎌田さんたちは、受注以前からこのプロジェクトに関わっていたそう。

「たとえば『宿場町の歴史があるから、和モダンにしよう』とか『抹茶や伊勢型紙も使えないか』とか。コンセプトやテイストのような、全体の方向性を決めるためのアイデア出しから一緒に進めていきました」

このようにホログラムでは、デザインの手前の段階から相談を受けることが多いそう。

クライアントと細かな打ち合わせをして、施設を使う人の客層や利用動機などを考える。それをもとに、クライアントの収支も踏まえた最適な空間づくりを考えていく。

商業デザインのプロとして求められるのは、繁盛するお店を空間づくりから実現すること。土地柄や客層を考慮して、利益を出せないと感じたときには『そこには出店しないほうがいい』とアドバイスをすることもあるという。

「立案したコンセプトをもとにデザインするのはもちろんですが、機能面も考えて、利用者数を予想しながら席数やレイアウトを決定します。すべて明確な理由を持った上でデザインすると、途中で方針がブレなくなりますね」

その後の見積もり作成や予算管理も仕事のうち。こうしたクリエイティブ以外の仕事は、入社してから学んでいったそう。

「プロジェクト全体を把握するようになったことで、将来独立するにしても必要な力が身についているように感じます。予算に余裕があれば設計部分をアウトソーシングしてもいい。自分の時間と予算の使い方を連動させて考えるようになりました」

「今は家で夜ご飯を食べたり、土日に出かけたりする時間もできて。時間に余裕ができたぶんインプットを増やせれば、アイデアも浮かびやすくなると思います」

働き方以外の部分でも、何か変化したことってありますか?

「アトリエ系の事務所に勤めていたときは、先生のイメージをもとにデザインして、途中で自分の遊び心を入れたりして。そういう自由度は、今以上にあったかもしれません」

「今の会社では、手がけた施設が繁盛することが評価につながるので、多くの人に違和感なく受け入れてもらえるものがいい。尖って主張するデザインよりは、自然と溶け込むデザインというか。どちらのデザインも必要だと思うので、そういうメリハリを学べたのはよかったですね」

手がける案件が多様なことも、ホログラムの特徴のひとつ。

鎌田さんはもともと飲食店のデザインが専門だったけれど、ここに来てからはアパレルや物販、オフィスやホテルなどさまざまな空間づくりを見てきた。

たとえばアトリエ系の事務所で培った経験がある人は、それを活かしつつ幅を広げていくこともできるだろうし、独立を視野に入れて必要なスキルも身につけられる環境だと思う。



ホログラムのデザイナーは、5つの職位に分かれている。

社会人1年目から3年目まではアシスタント。4年目以降は、本人のスキルに応じて、アシスタントデザイナー、デザイナー、シニアデザイナー…とステップアップしていく形だ。

今回募集するのは、デザイナーとアシスタントデザイナー。

アシスタントデザイナーとして働いている3人のうちの一人、西澤さんにも話を聞かせてもらう。

入社2年目の西澤さん。それまでは施工会社で働いていたという。

「もう少し設計やデザインの仕事がしたいなと思って、転職活動をして。ここはジャンルも飲食からホテルまで幅広いし、海外案件も手がけていて色々できそうだなって。働く環境がしっかりしていることも決め手の一つになりました」

アシスタントデザイナーは、デザイナーのサポート役として図面やパースを作成したり、資料を集めたり、打ち合わせに同席したり。

デザイナーと二人三脚で仕事を進めていく。

「私は前職の経験があったので、図面を引く仕事を任せてもらうことが多くて。同じアシスタントデザイナーでも、その人の経験によって任される仕事は変わってくるみたいですね」

長期間にわたる案件も多い。クライアントの要望にあわせてサンプルを探したり、模型をつくったりと、夜遅くまで作業する日が続くこともあるという。

「基本的に定時で終わるような仕事量を振ってもらっているんですけど、私は手を動かすのが遅くて…。今は、毎日1時間くらい残っていますね。波があるので、繁忙期はもっと残ることもあります」

「ただ、ちゃんと先輩方にフォローしてもらえる環境なので安心しています。これからはもっと意見も出してほしいと言われていて、頑張りたいなって」

最近では小さな案件を任せてもらう機会も増えてきた。今は、先輩が担当する施設のトイレのデザインを手がけているそう。

「マテリアルを選んだりするのが結構楽しくて。ただ、プランを提出したあとに『どういうふうに施工するの?』って聞かれて、考えていなかったことに気づいて。まだまだ詰めが甘いですね」

アシスタントデザイナーとして2年目。今、働いていてどうですか?

「そうですね…。この会社は経験も知識も豊富な方が多くて。私はまだ知らないことやできないことばかりなので、焦って落ち込んでしまうことも多いです」

「でも先輩はこれからもっと吸収できるから、って言ってくれているので。いつまでもこの立場に甘えていてはいけないから、早くデザイナーになれるようにスキルを磨いていかなきゃって思っています」




そんなデザイナーたちを、裏方として支えているのが代表の谷本さん。

「高いレベルで新しいものを生み出せる。スタッフのことはクリエイターとして尊敬しています」

ホログラムは、デザイナーである前社長がひらいたデザイン事務所。

2014年に博報堂グループに入るタイミングで、谷本さんが代表になったという。

「僕自身はデザイナーじゃなくて、プロジェクトマネージャーや企業内の設計室長としてクリエイティブ部門のマネジメントをしていました。この会社がアトリエ系から組織系へと転換していこうというタイミングで声をかけていただいて」

谷本さんは、どんな会社を目指しているんだろう。

「アトリエ系と組織系、どちらかに偏ってはいけないと思っていて。やっぱり会社として一番いいのは、高いクリエイティビティを持ちながら組織として安定していることだと思うので」

「会社やグループを成長させていくのと同時に、デザイナーのクリエイティビティと社会性もさらに成長させられればと考えています」

谷本さんはマネジメントの責任者として、デザイナーの仕事の進め方も変えてきた。

たとえば余暇をとれるようにプロジェクトスケジュールを作成・指導したり、デザインフローを組み立てたり、営業会議にも参加させたり。

柔軟な発想を生むための時間や心のゆとりを得るために、効率的に仕事を進めるすべや予算管理も指導していった。

「クリエイティビティだけを高めていると、クライアントと話ができなかったり、契約のことが分からなかったりと偏ったデザイナーになってしまう。だからうちでは見積書や契約書も作成してもらいます」

今では売上も安定し、スタッフも定着してきた。なかには産休を経て時短勤務で働いているデザイナーもいる。

「スーパーデザイナーになれる人たちは本当に一握りですから。いいクリエイティブを目指しながら、今の時代に求められるデザイナーとして、必要なスキルや考え方を伝えられればと思っています」

話を聞かせてもらったみなさんは、それぞれの形でデザイナーとして働き続けるために必要なことを考え、実践しているように感じました。

何か一つに特化するのではなく、デザインに関わるあらゆる仕事をこなせるように。デザイナーを続けていくためのヒントは、そこにあるのかもしれません。

(2019/08/08 取材 遠藤 真利奈)
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