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いい場は人から
意志あるところに
チャレンジは生まれる

「意志を持って、自分の人生を自分でリードしていく。そうやって、いきいきと働いたり暮らしたりする人が増えていけば、もっと世の中って面白くなるんじゃないかな」

そう話すのは、株式会社ヒトカラメディア代表の高井さん。

ヒトカラメディアは、オフィス移転や施設プロデュースなど、場づくりを中心に手がける会社です。

今回募集するのは、東京都内で働く自社施設の運営スタッフと、新規施設のプロデュース担当。また、島根県雲南市で新しく始まるプロジェクトのスタッフも求めています。

都市部も地方も関係なく、場づくりを通して世の中をもっと面白くしたい。そんな気持ちがある人にぴったりの仕事だと思います。


中目黒駅の改札を出て、大通りを歩くこと5分。ヒトカラメディアが入居しているビルに到着した。

5階のワンフロアを使ったオフィスには、ご飯を食べながら楽しそうに話している人たちや、一人で仕事をしている人、会議をしている人たちもいて、垣根がなく自由な感じがする。

「働く場所を自分で選べるように、会社内にいろいろなスポットをつくったんです。一人でゆっくりできる空間やキッチンもあるんですよ」

そう教えてくれたのは、代表の高井さん。

高井さんがヒトカラメディアを立ち上げたのは2013年。様々な企業のオフィス移転の支援や施設プロデュース、イベントスペースの運営などに取り組んできた。

現在は社員も40人を超え、常に100を超えるプロジェクトが動いている。

「起業を考えていた当時は、やりたい仕事が明確にあったわけではなくて。ただ、かっこいい大人になりたいっていうのは、ずっと思っていたんです」

かっこいい大人、ですか。

「そう。学生時代に出会ったパワフルに生きてる女性たちが、自分の憧れの対象になっていて。後ろ盾もないなか26歳にしてクラブを立ち上げたオーナーや、名古屋で初めてモード系のアパレルブランドのリサイクルブティックを立ち上げ、カルチャーを作った方とか」

今以上に、さまざまな場面で女性が不利になることも多かった時代。

そんな状況のなかでも、自分の意志を貫きやりたいことを続けている姿に憧れた。

「自分も彼女たちのように意志を貫く大人になりたいし、それぞれの人が持っている意志を引き出して、加速させられるような仕事がしたいと思っていました」

会社設立直後は、前職で取り組んでいた不動産事業などを行いながら、なにができるのか模索していたそう。

転機となったのは、6年前。ある企業から、「オフィスを移転する相談にのってほしい」と声をかけられた。

「そのときに、オフィスについて考えることって、会社が抱えている課題に向き合うことや、どんな会社でありたいかという想いを深掘りすることにつながるなと思って。オフィス移転を通じて、会社や働く人の意志を引き出すことができると考えたんです」

今やヒトカラメディアの主要事業となっているオフィス移転の支援。経営者や担当者を中心に、ときにはそれ以外のスタッフも巻き込んだワークショップを企画して、その会社の「らしさ」やビジョン、目指すべきチーム像、現状の課題などについて言語化していく。

その意見をもとに、移転先のビルの選定や内装のプランニングを行う。

「普段、会社のことをじっくりと話し合う機会ってなかなかないですよね。でもオフィス移転は、会社のあり方を再定義して、みんなで共有できる絶好の機会。自社の事業を自分ごととして捉え、チャレンジしていく人を増やす取り組みだと思っています」

日々の業務に追われているうちに、入社時に抱いていた想いや意気込みを見失ってしまうこともある。オフィス移転は、日常の歩みを少しゆるめて、会社のこれまでや未来についてコミュニケーションを重ねるよい機会になっているんだと思う。

そうした過程を経て会社のビジョンを固め、空間へと反映していく。すると、働き方にもいい影響が表れてくる。

「これまでに600以上の企業を支援してきて、場が持つ力はすごく感じています。オフィス移転をきっかけに、働く人の意識が変わったっていう感想をもらうことは多いです」

オフィスは、働く人の意識を変える。

それなら、チャレンジを促すような場がまちにできれば、一人ひとりの『やりたい』という意志を引き出し、加速させることもできるのでは?

そんな発想で、シェアオフィスやレンタルスペースの企画運営事業も開始。東京を中心に4つの施設を運営している。

そのうちのひとつが、レンタル&オフィススペース「新宿ワープ」。新宿から徒歩10分の場所にあり、「みんなの『やりたい』をカタチにする場所」をコンセプトに掲げている。

1階がキッチン付きのレンタルスペースで、2階と3階がシェアオフィス。屋上には芝生とウッドデッキが敷かれ、ちょっとしたアウトドアもできる。

「やりたいことがあるのに場所がない、というニーズの受け皿になりたいと思っていて。トークイベントやセミナー、企業のオフサイトミーティングや懇親会、結婚式の二次会や体育祭の打ち上げなど、いろいろな用途で使われています」

今回募集する施設の運営スタッフは、レンタルスペースの問い合わせ対応や備品の補充、トラブル対応など、日々の運営に向き合うことになる。

「この場所を使って、もっといろいろ企画もしていきたい。屋上のスペースは他の企業さんとコラボレーションしてできたのですが、そんなふうにタイアップイベントも増やしていきたいですね」

利用する人たちにどうしたらより喜んでもらえるのか、効率よく施設を運営していけるのか。決められた業務にとどまらず、自ら仕事の幅を広げていける人だといい。

「施設運営をしているうちに、最近では『自社で施設を立ち上げて運営したい』という相談もいただくようになりました。今も5件くらいプロジェクトを抱えていて」

今回は、プロデュース担当の人も募集する。施設のプロデュースは、どんなふうに進んでいくんですか?

「オフィス移転と核になる部分は同じで。クライアントがまだ言語化できていないイメージを、ディスカッションを通して明確にしていくところから始めます」

その後は、コンセプトや目的に沿ったデザインや機能を設計していきハード面を整えていく。さらに、事業計画を一緒に組み立てたり、イベントを企画提案したりと、ソフト面にも関わって施設全体のプロデュースを進めていくという。

「オフィス移転以上に施設プロデュースはシビアなところがあって。継続的に取り組みを続けていくために、ビジネスとしてこの場所でどれほどの収益をつくっていくのか?という視点も必要なんです。想いとビジネスをどう両立していくか。そのバランスはいつも考えていますね」

イベントの参加費やシェアオフィスの利用料設定と設備投資のバランスなど、お金のことをシビアに考えて、判断していくことが求められる。

お話を聞いていると、かなり難しそうです。

「そうですね。ある程度ビジネス感覚がないと厳しいかもしれない。他領域でも構わないので、大きなプロジェクトのプランニングやディレクションの経験したことがある人なんかは、馴染みやすいかな」

「ただ、空間設計やマーケティング担当など、複数のメンバーと一緒に進めるので、すべて自分ひとりで担う必要はなくて。一番大事なスキルはクライアントのニーズを整理し、プロジェクトを進められる力になってくると思います」

突出した専門分野はなくても、うまくチームを動かしていければいい。プロジェクト全体を見通せるぶん、やりがいも大きいと思う。


「都市部ではもちろん、地方でもいろいろアプローチをしてきたんですよ」

そう話すのは、創業期からヒトカラメディアを支えてきた田久保さん。

「僕は、地方にも面白い取り組みをしている人っていっぱいいるなと感じていて。その一つひとつをもっと加速させていくような仕事ができたらと思って、創業間もないヒトカラメディアに参画しました」

徳島県でコワーキングスペースを手がけたり、千葉県の廃校をリノベーションして交流スペースをつくったりと、最近は地方の案件も増えてきている。

そして今、新しく動いているのが、島根県雲南市にオープンする施設づくり。

今回は、施設の運営とプロデュース、それぞれの仕事に雲南市で取り組む人も募集する。

「人のつながりでご縁があって、雲南市から依頼を受けたんです。実際に行ってみると、行政や市民の方のエネルギーがすごくて、本当にびっくりして」

そのエネルギーって、どんなところから感じたんですか?

「雲南市では15年以上前から、住民が地域づくりに参加できる組織が運営されていて。いまでは市民のチャレンジを促す仕組みとして、『子ども・若者・大人チャレンジ』というプロジェクトも動いている。とても活発なまちなんです」

若手の事業企画立案をサポートする人材育成塾や、まちのよさを発見する宿泊セミナー、大学生が雲南をフィールドに地域課題解決に取り組む企画など。

地元の人が中心となって、さまざまなチャレンジが繰り広げられている。

ほかにも、地域に根付いたNPOや財団などの支援団体も数えきれないほどあるそう。最近は「企業チャレンジ」という取り組みも増え、市外の企業も雲南市で活動を始めている。

「これだけたくさんのチャレンジャーがいるので、まちの人を含め横のつながりを強めるような場があったら、もっといい流れを生み出せると思ったんです」

そこでハブとなる拠点をつくろうと、商店街内の隣接する2棟の空き家を改修することに。

まちの人が気軽に集まれるカフェや、ちょっとしたイベントができるコミュニティスペース。さらには、コワーキングスペースやゲストハウスも備わる施設になるんだそう。

かなりたくさんの機能があるんですね。

「まちの人はもちろん、市外の人にも利用してほしくて。たとえば、視察にきた人がコワーキングスペースで仕事をしたり、ゲストハウスで企業合宿をしたり。そんなふうに活用してもらいたい」

「今まさにこのまちでチャレンジをしている人や、これから何かやってみたいという思いのある人が、立場や年齢問わず、行き交うような場所にしていきたいですね」

雲南プロジェクトを担当する人は、数年は雲南市での生活がメインになる。その後は希望に応じて、別のプロジェクトに携わることもできるそうだ。

新規施設の立ち上げから経験を積むことで、ほかの施設でも活かせるような、さまざまなノウハウが身につくと思う。

「設計図はできているけれど、具体的な場所づくりはまだまだこれからです。施設の運営や企画の方向性は、新しく来てくれる方と一緒に考えていきたいと思っています」

「あと、他にもチャレンジングな事業構想やプロジェクトがあたたまってきてまして。プロデュース担当の人は、施設の運営にとどまらない、雲南市全体を視野に入れた取り組みに携わってほしいですね」

まちのために活動している人同士がこの場所で出会うことで、新しい取り組みにつながる。そうでなくても、同じまちに住む人の頑張りを見て、自分もなにかやってみようと一歩踏み出す勇気をもらう。

場を通じて、人の意志に火をつけていきたいという想いは、どの地域のどんなプロジェクトにも共通している。

「僕たちは場づくりを通じて、『このまちでこんなことがしたい』という意志を持って、チャレンジする人を増やしていきたい。それがきっと、これからのまちづくりに欠かせないことだと思っています」


そんな言葉を体現するかのように、新しいプロジェクトにもどんどん挑戦していくみなさんの姿勢が印象に残っています。

想いは、想いに呼応する。場をつくる人たちが自らチャレンジを続けているから、そこに集まる人もなにかに挑戦したいという気持ちになっていくのかもしれません。

(2020/03/05 取材 鈴木花菜)

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