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北斎、柚子、発酵
日本の知恵と好奇心を
広める、深める

「発酵」。

それは多様な微生物の営みであり、日本の風土に根ざした知恵。

化学や医薬もなかった時代でも、健やかに生きるために。先人たちは発酵を生活に取り入れ、菌と調和するように暮らしてきました。

発酵と日本古来の自然療法に着想し生まれたスキンケアブランドが「ソフィスタンス」。日本で培われた知恵や技術、そしてその根っこにある思想を伝えていくようなブランドです。

独自の発酵液と柚子やりんごなど和の素材からつくられる美容液、乳液、クリームは、揺らぎやすい肌も潤い、バランスをととのえてくれる。

ECを中心に、百貨店でのポップアップ、ラグジュアリーホテルやスパへの卸販売のほか、アメリカなど海外での販売もはじめています。

運営する株式会社SDIで営業とオンラインマーケティングの2つの職種を募集します。

どちらもSDIにとって新しいポジションなので、経験がある人だとスムーズに動きだせそう。

まだ小さい組織だからこそ、裁量を持って動ける場面が多い。自分で仕事をつくる面白さがある環境です。

 

東京・恵比寿。

東口には、今年で開業30周年を迎える恵比寿ガーデンプレイス。3年前には商業棟を大きくリニューアルオープンするなど、変わらず華やかな印象。

今回向かったのは、反対の西口エリア。こちらは雑多なオフィスビルや飲屋街など、都市のにぎやか雰囲気がある。

駅から歩いて5分ほどで、SDIのオフィスが入るビルに着いた。

SDIは大手芸能事務所「スターダストプロモーション」のグループ会社。オフィスには、スターダストプロモーションをはじめ、いくつものグループ企業が入居している。

多くの人がにぎわうミーティングルームの一室で、代表で開発者の河原さんに話を聞く。

もともと、フリーランスで記事や小説、絵本、脚本と幅広く執筆の仕事をしていた河原さん。今も作家活動を続けているそう。

ものを書く仕事と化粧品。かけ離れたこの2つをつなぐきっかけとなったのは、2021年に公開の「HOKUSAI」という映画。

SDIのグループ会社が配給する映画で、葛飾北斎の生涯を描いた映画の企画・脚本を河原さんがつとめた。

「浮世絵で知られる北斎は60代後半に病で倒れ、絵はおろか筆をもつこともままならなくなりました。そのとき、柚子を刻んで日本酒と一緒に煮詰めたものをお白湯で割って飲んでいたらしくて。すると再び絵を描けるまでに回復して、完成させたのが『冨嶽三十六景』でした」

「北斎自身が描いたそのレシピのスケッチが残っていて。北斎という人物を知るために、自宅で試しにつくってみたんです」

いざ飲もうとすると、あやまって手に落としてしまった。

「そのときに、こう、じゅわって。肌に染みこむような不思議な感触があったんです。肌を水ですすぐとシワが見えなくなり、触るとしっとりとしていました」

「なぜだろう?と調べてみると、柚子に含まれるペクチンには保湿作用があり、高い抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれているとわかった。顔にもつけてみるようになってから、長年悩んでいたニキビもすっかりなくなったんです」

肌の変化は、河原さん自身の心境にも変化をもたらした。

「『HOKUSAI』の脚本は、監督と何度も何度も話して直して。それこそ喧嘩に見えるくらい(笑)。そんな場面で、ニキビがあったときは自分の意見を伝える自信が弱かった気がするんです」

「でも、ニキビが治ってからは以前より監督ともしっかり話せて、良い解決策を一緒に考えられた。肌が健やかだと、精神にも影響があるというのは大きな気づきでした。人にもよく会うようになり、人生に彩りが増えたように感じて。肌が健康であると、心も健やかで、その人らしくいられると思ったんです」

その効果に感動した河原さんは、自宅で自分のためにつくりつつ、友人にもお裾分け。同僚のお子さんのアトピーの症状が改善したり、化粧品を知り尽くしたビューティインフルエンサーからも「こんなにいいものは今までなかった」と好評だったり。

自分と同じように感動する人が多く、欲しいという声も増えてきた。そんな声に背中を押される形で会社を立ち上げ、2019年12月にソフィスタンスをリリースした。

ソフィスタンスの核となるのは、発酵液。

200年以上の歴史を持つ蔵元の杜氏が仕込む米ぬかエキスを、5年の歳月をかけてじっくりと発酵・熟成・凝縮させる。

「肌には常在菌叢(じょうざいきんそう)という菌の集団があり、いい菌と悪い菌、そしてどちらにも属さない菌のバランスで健康な状態が保たれています。悪い菌があってこそ均衡が取れるという考えが面白いし、日本的な「和」の価値観だなと思います」

「ブランドの軸となるのは、日本の知恵であり、ものづくりです。発酵液もですが、パッケージひとつをとっても、日本で培ってきた技術や素材を選び、商品づくりに取り入れています」

製品ボトルは伊賀でつくられる遮光性のガラス瓶、ぴたりと隙間なくしまる紙管は京都の工場でつくられる。木目調のキャップは名古屋にある町工場の国内唯一の特殊印刷の技術を活かし、ひとつとして同じ柄はないという。

美容業界とことなる分野から飛び込み、成分に対する知識を深め、研究しながらソフィスタンスの商品や世界観を形にしていった河原さん。こだわり抜いてつくり上げたプロダクトは、どこか工芸品のような佇まいでもある。

そんなプロダクトだからこそ、リピーターも多い。河原さんの地道な営業の甲斐もあり、百貨店でのポップアップや東京ステーションホテルなどのラグジュアリーホテルにも採用されるなど、広がりを見せている。

 

ソフィスタンスは全員で10人の組織。どんな人が働いているのだろう。

次に話を聞いたのは、海外業務窓口とイベントを担当するシンさん。明るく、思ったことを率直に話し雰囲気をやわらかくしてくれる人。

前職では、グループ会社で映画「HOKUSAI」の海外配給を担当していた。

「そのときから、映画がきっかけで生まれたブランドがあると聞いていて。単純にすごいなぁって思っていました」

「そしたらコロナで映画の公開が1年延期になってしまい、河原に声をかけてもらって。面白そうだからやってみようと思って入りました」

中国出身のシンさんが中心となり、海外での販路を開拓しているところ。資料作成や現地での代理店の選定、プロモーションなど幅広く対応している。

「中国では日本の日用品、特に化粧品はずっと人気があります。ソフィスタンスは、大手のブランドと比べても負けない、いいプロダクトです」

「日本語を勉強する外国人は決まり文句みたいに、『日本と自分の国の架け橋になりたい』って言うんです。その橋の上を渡したいものってなんだろう?と考えたら、私はソフィスタンスなんです。もちろん中国だけでなく、世界中の国にも」

今年の4月にはアメリカでの販売を開始。

他社を見ても、海外市場で日本のスキンケアブランドが根付いた前例は少ない。

日本のコンテンツが世界中で視聴され、日本酒が知られるようになり、土壌ができてきたこのタイミングならと、意欲的に河原さんとシンさんが動いている。

そのためにも、まずは日本国内の基盤もしっかり整えていきたい。

今回募集する営業は、主に国内でソフィスタンスを広めていく。

ホテル、スパ、サロンなどの法人営業、展示会への出展が主な仕事。各地の百貨店などでのイベント出店の際には、自ら店頭に立つことも。

さまざまな相手に合わせて、プロダクトを丁寧に伝え、どう新しく関係を築いていくか。

関わる人や対応することは多い反面、自分が動いたことの反応がダイレクトに見えるので、手応えややりがいは大きいと思う。

「有名な建築家がつくった一泊何十万円もするハイエンドなホテルとか、なかなか予約がとれないようなスパの営業では、普段は入れないところへいけるので面白いと思います」

「自分が動けば動いただけ、やりたいことができます。こういうところに卸したいとか、ここを強化したいとか。一緒に働きたいのは、どちらかと言えば前のめりな人。河原さんも、私もすぐ近くで働いているので、どんどん提案や相談をしてもらえたら、うれしいな」

 

自分で動いて、やりたいことを叶えていく。

まさにそんな人だと感じたのが、クリエイティブ・PRを担当する入社3年目の藤田さん。今回募集するオンラインマーケティングのスタッフにとって、一緒に動くことが多い先輩になる。

休日に大きな文房具屋や紙問屋に通い、紙の風合いに触れにいくほどの紙好きだそう。

「この紙いいなって思ったらとりあえずサンプルをもらって、社内でプレゼンをします。ブランドリーフレットには、オーガニックコットンを扱う他ブランドの残布を混ぜた紙、トライアルセットの紙箱には環境に配慮されたバガスパルプ配合の環境対応紙を採用してもらいました」

「やりたいことがあるのならば河原さんに提案をしてみるといいと思います。率直なフィードバックもくれるし、柔軟に受け入れてくれる会社でもあります」

ブランドの軸はぶれないように。そのうえでお客さんにより知ってもらえる、喜んでもらえることには意欲的に取り組んでいる。

そのひとつが、書店「有隣堂」でのポップアップ。藤田さんが有隣堂の公式YouTubeの大ファンなことから実現した企画。

「北斎や発酵に関する本や、河原さんが連載する雑誌も一緒に飾ってもらって。わたしたちの商品が持つストーリーも丁寧に伝えられるコラボレーションになりました」

「丁寧さ、細やかさといったところはとても大事です。手間ひまを惜しまずにつくった、日本のつくり手の知恵や技がつまっているものなので。プロダクトが届いた後、お客さまに心地よい時間を過ごしていただき、充実感を得られる買い物体験になるようにと考えています」

現時点で実店舗を持たないソフィスタンスは、自社サイトと主要ECサイトでのオンライン販売が主なお客さんとの接点になる。今は、外部の力も借りてサイトを運営しているけれど、サイトの解析やデータに基づく施策にもっと力を入れ、より多くの方にソフィスタンスの魅力を届けたいと考えている。

今回募集するオンラインマーケティングの人が分析を、それをもとに藤田さんがSNSやECサイトのクリエイティブをつくるような動きができたら、さらにオンラインでの買い物が良い体験になりそう。

「日本の技術とか発酵を伝え、継承していくために、ここまで熱をもって取り組むブランドってなかなかないと思います。まだまだ会社は成長しているところ。ソフィスタンスをつかってみたい、面白そうと、好奇心を持ってきてほしいなと思います」

 

好奇心を持って、興味や関心事を自分から深く深く掘っていく。

それを楽しくできる人なら、健やかに伸びていける場所だと思います。

(2025/05/02 取材、2025/12/10 更新  荻谷有花)

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