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人も自然の一部
統合的な視点から
健康を見つめる医療のあり方

何かひとつを強く信じることで、達成できることもある。一方で、ひとつの考えに固執して本質を見失うこともある。

何が正解かわからないときこそ、しなやかに考えて行動していくことが必要なんじゃないかと思います。

一般社団法人日本ホロス臨床統合医療機構(以下、ホロス)は、さまざまな角度から人の心身に光を当てて、自然治癒力を高める“統合医療”の考え方を普及させていこうとしている団体です。

現在、多くの国で主流となっているのは、投薬や手術などによって病気や怪我にアプローチしていく西洋医学の考え方です。ただ、古代中国から続く東洋医学やインドのアーユルヴェーダなど、各地で発祥した伝統療法のなかには、日本中に広まって浸透しているものもあります。

さらには、近年の研究や独自の実践にもとづいて、さまざまな“代替医療”も生まれているような現状。患者はともかく、医師にとっても、頭のなかの情報を常にアップデートしていくことが求められているそうです。

そこで、医師やセラピストなどそれぞれの立場で健康に関わる人たち同士が、互いの知見や技術を共有し、よりよい医療の形を目指そうと立ち上げられたのがホロス。今回はこの機構の運営を担う人を募集します。

拠点は大阪。特別な知識や経験は必要ありません。

少人数で運営していて、働きながら学んでいくことも多いので、好奇心や行動力のある人に向いている仕事だと思います。

(この取材はオンラインで実施しました。現地の写真は提供いただいたものを使用しています)

 

まず話を聞いたのは、bio medicalブランドマネージャーの井村さん。リモートワークが続いているとのことで、東京の自宅からつないでくれた。

bio medicalは、ホロス代表で医師の森嶌淳友さん監修のもと、自然由来の素材を使ったサプリメントの企画・開発などを行っている会社。井村さんは縁あって森嶌さんと出会い、ホロスやbio medicalの立ち上げに携わってきた。

どんな経緯で一緒に働くことになったのか、まずはそこから聞いてみる。

「すごく長い話になりそうなので(笑)、サクサク話しますね。わたしは、高校生のころから環境問題に関心があって。100人ぐらいの学生を集めて、離島の海岸清掃をするっていう、NPO法人と海上保安庁のタイアップ企画の実行委員長をやらせてもらっていたんですよ」

目に付くかぎりのゴミを、一日かけて拾い集める。

ところが、砂のついたゴミは焼却処理できず、埋め立てられていることがわかった。

これは、ただ問題を見えなくしているだけじゃないか…? どうしたら人の行動は変わるだろう。井村さんは考えた。

「自分なりに思ったのは、今って頭で考えることとか利益が優先されて、感じることが後回しになっている。だから、ゴミを捨てて自然を汚しても、心が動かない人が多いんじゃないかなって。そこから、心や体を整えることをしたいっていうほうに関心が向いたんですね」

最初に就職したのは、高齢者向けのリフォームを行うベンチャー企業。あらゆる段差をフラットにするのが一般的だけれど、それだと筋力が衰えてしまう。住む人の体力に合わせ、あえてわずかな段差を残すなど、住まいから健康を考える仕事だった。

当時では珍しかった短時間のデイサービスを新規事業として立ち上げ、転職後はITベンチャー企業で働きながら、週末の時間を使ってセラピストの資格を取得。

独立してフリーランスのセラピストとして活動するかたわら、週に数回は看護助手として働いていた時期もあった。

その後、以前から学んでいたセラピーの本場・タイに移住し、HIV患者の孤児たちの生活施設でボランティアを経験。生活環境も困りごともさまざまな人たちの、心と体に向き合ってきた。

「数えてみたら、高校卒業してから13回ぐらい引っ越していて。かなりいろいろな経験をしましたね」

ものすごい、アクロバティックですね。そこから日本に戻り、森嶌先生とホロスを立ち上げる、と。

何かきっかけはあったんですか?

「セラピストとして、一人でできることに限界を感じていたんです。これからは統合医療とか、自然療法のドクターと一緒に発信していきたいと思って、タイから検索したときに出てきたのが、森嶌のクリニックで。ちょうど人を募集していたんですよ」

もともと心臓血管外科の専門医だった森嶌さんも、東洋医学や伝統療法をまじえた“統合医療”のあり方を模索しているところだった。

そこで新しく着目したのが、ドイツ発祥の振動医学という分野。

物質を構成する最小単位の「量子」は常に振動していて、あらゆるものに固有の周波数があるのだそう。専用の機械を使い、体の各部位の周波数を測定することで、不調や病気の根本原因を特定し治療する手法は「バイオレゾナンス」と呼ばれている。

耳慣れない言葉も多いけれど、バイオレゾナンスはドイツをはじめ、ヨーロッパの一部の国では医療行為として広まっており、森嶌さんのクリニックで使用している機械は、EU内で医療機器として正式に認められているという。また森嶌さんは、今のところ日本国内で唯一、このバイオレゾナンスを伝え広める講師として、ドイツからの認定を得ているそうだ。

「人間も自然の一部だから、機能を阻害している毒素を取り除いて、自己治癒力を高めていこうというのが森嶌の考え方なんです。基本的にお薬は処方しないで、自然由来のサプリメントを使ったり、『この人はカイロプラクティックの先生にちょっと調整してもらったほうがいいな』となれば、紹介してつないだり。橋渡しをするイメージですね」

「オーストラリアなんかだと、自然療法士という国家資格があって。ドクターと連携して、患者さんに対してオーダーメイドで治療していくやり方が一般的なんですね。わたしはもともとセラピストだったし、森嶌のイメージにはすごく共感しました」

タイから日本に戻ると、さっそく医療機構の立ち上げに携わることに。

医師や管理栄養士、カイロプラクターや企業など、さまざまな立場の専門家が知見を共有し、連携し合えるプラットフォームを築いていった。

設立から3年が経ち、会員数は100人近くにまで増えた。とはいえ、まだまだできていないことがたくさんあるという。

「会員同士のコミュニケーションや連携を、もっと活発にしていきたいんです」

たとえば、会員向けの講座。

これまでも、アクアフォトミクスという水の研究の第一人者である神戸大学のツェンコヴァ教授や、土壌診断の専門家で立命館大学教授の久保幹さんなど、さまざまな分野のスペシャリストとともに開催してきた。

それを単発のイベントにとどめず、異業種でのコラボレーションが生まれるようにしていきたい。連続講座を企画したり、イベント中に交流しやすくなる仕掛けを考えたり。方法はいろいろと考えられると思う。

そしてもうひとつ、ホロスの運営において欠かせないのがバイオレゾナンスアカデミーだ。

森嶌さんが講師を務め、バイオレゾナンスについて教えていくというもの。一日で終わる入門講座にはじまり、それぞれ半年間の基礎、プレマスター、マスターと進んでゆく。

全国からバイオレゾナンスを学びたいといって集まってくる人と、一年近く伴走する。受講者のフォローもスタッフの大事な役割のひとつだという。

「バイオレゾナンスについては、これから入る人も一緒に講座を受けながら、徐々に身につけていくことになると思います。わたし自身もそうだったので」

「各分野の最先端で研究されている方々と関われるのは、本当にありがたいことですよね。働きながら学ぶことがたくさんあります。個人的には、環境問題のこととか、セラピストとして学んで実践してきたことが、全部集約されている感じがして。本来やりたかったことが、今ようやくできているんじゃないかなと思っています」

ただ、井村さんはサプリメントの企画開発を行うbio medicalのブランドマネージャーも務めているため、ホロスに全力を注ぐことができない。

はじめは担当のアルバイトスタッフから引き継ぎつつ、ゆくゆくは今回入る人に運営の中枢を担ってもらいたいと考えている。

「基本は大阪のオフィスに勤務してもらいます。希望次第で在宅ワークも取り入れられますし、しっかり回せる人なら副業もOKです」

「それから、平日はドクターのみなさんが忙しいので、どうしても日曜にイベントや講座を開くことが多くなります。診察が終わってからミーティング、ということもあるので、勤務時間や休日の不規則さに関しては、臨機応変に働ける人でないと難しいかもしれません」

コロナ禍を受けて、対面で行っていた講座やイベントはオンライン開催に切り替えている。遠方の会員はかえって参加しやすいというメリットもあるし、会員でない人にも裾野を広げていけるチャンスでもある。

今後は動画やSNSを使って告知もしていきたい、と井村さん。撮影やライティングなど、企画・編集の経験があればきっと活かせると思う。

「これは森嶌本人も言っていることなんですけど、コミュニケーションが下手なんですよ(笑)。これをやってほしいって言われることはまずないし、『先生、こういうことですかね?』って引き出さないと、言葉が返ってこなかったりする。指示がほしい人は大変かなあ」

「とにかく、先回りして動くことが大事です。わたしも森嶌も、ゆるいと言えばゆるいんですけど、自分の仕事には責任をもってやってもらいたい。これから新規事業を立ち上げていくようなこともあると思うので、丸投げされても0から1をつくれるような人に来てもらえたらうれしいです」

 

ここで、診察を終えた森嶌さんにも少し話を聞かせてもらえることになった。

「あまり頭働いてないかもしれない(笑)。よろしくお願いします」

西洋医学の先端をいくような心臓血管外科の世界から、統合医療の世界へ。

舵を切ったのはなぜだったんだろう?

「西洋医学で治せることもたくさんあると思うんです。当時身に付けた技術は、今でも役に立っています。ただ、西洋医学だけでは、どうしても解明できないこともあって」

「だからこそ、代替療法家と医師との連携が不可欠であると思いました。いろんな立場の専門家が関わり合いながら、人間を包括的に捉えていけるようなプラットフォームが必要だと思ったんです」

たしかに、「これだけを信じる」という状態は、あまり健全ではないように感じる。

もともとの体質も、不調の原因も人それぞれ違うなかで、いかに体と向き合っていくか。医療者も患者も、適切な選択をするための土台をつくっていくのが“統合医療”の価値なのかもしれない。

「まだ一般的ではないけれど、これから広がっていく可能性があると思っています。ぼくたちと同じように、ワクワクして飛び込んできてくれる人がいたらいいですね」

オンラインの講座もたびたび開催されているようです。興味が湧いたら、まずは一度参加してみてください。

(2020/7/7 オンライン取材 中川晃輔)

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